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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


7.1.2 ホストの登録

IM構成管理では,ネットワーク上のホストを,管理対象としてIM構成管理DBに登録できます。また,登録したホストを一覧表示できます。

さらに,ホストを登録すると,IM構成管理でホストをシステムの階層構成に追加したり,ホストのサービスの稼働状態を確認したりできるようになります。

管理対象としてIM構成管理に登録できるホストは次の3種類です。

エージェントとは,JP1/IMが管理するホストのうちJP1/Baseがインストールされているホストのことです。また,リモートの監視対象ホストとは,JP1/IMが管理するホストのうちJP1/Baseがインストールされていないホストのことです。

なお,リモートの監視対象ホストでは,リモート接続用の通信設定が必要です。Windowsの場合はWMI/NetBIOS(NetBIOS over TCP/IP)接続,UNIXの場合はSSH接続が使用されます。

また,FQDN形式のホストを登録する場合については,「13.3.11 FQDN形式のホスト名の監視対象ホストを管理する場合のシステム構成」を参照してください。

IM構成管理に管理対象のホストを登録する方法を次に示します。

ホストの登録を実行すると,ホスト情報がIM構成管理DBに登録され,対象ホストに設定されているIPアドレスが自動的に登録されます。

ホストの登録時にIM構成管理DBに登録されるホスト情報の例を,次の図に示します。

図7‒1 ホストの登録時にIM構成管理DBに登録されるホスト情報の例

[図データ]

IM構成管理に登録されていないホストが実システムの階層構成に含まれる場合には,システムの階層構成の収集を実行すると,システムの階層構成に含まれるホストが,自動的にIM構成管理DBに登録されます。

また,IM構成管理を起動したあと,IM構成管理DBにホストを一つも登録していない場合は,IM構成管理が動作するホスト(物理ホストまたは論理ホスト)のホスト情報が,自動的にIM構成管理DBに登録されます。

なお,システムの階層構成から読み込むホストの数が,IM構成管理DBに登録できる最大数を超える場合は,登録できる最大数のホストが,IM構成管理DBに登録されます。

IM構成管理・ビューアーでシステムの階層構成の取得を実行すると,取得したシステムの階層構成に対して次のチェックが実行されます。

以上のチェックのあと,取得したシステムの階層構成に上位ホストが存在しない場合は,自ホストの「構成種別」が「統合マネージャー」に変更されます。取得したシステムの階層構成に上位ホストが存在する場合,自ホストの「構成種別」が「中継マネージャー」に変更されます。

IM構成管理が動作するサーバ上で,システムの階層構成をインポートする場合,エクスポートファイル(host_input_data.csv)にIPアドレスが設定されていても,IM構成管理DBには登録されません。

また,リモートの監視対象ホストを登録する場合,OS通信設定の情報をシステム共通設定として保存し,管理できます。IM構成管理・ビューアーの[システム共通設定]画面で設定します。

管理対象のシステム共通設定情報を次の表に示します。

表7‒2 システム共通設定情報

項目

説明

WMI/NetBIOS

WMI/NetBIOS(NetBIOS over TCP/IP)接続に必要な認証情報を共通値として管理します。OS通信設定の「設定方法」項目で「共通」を指定すると,保存した認証情報を使用することができます。

SSH

公開鍵認証方式の認証情報を管理します。

IMホストアカウント

Windowsのマネージャーホストでリモート監視する場合に必要なアカウント情報を,IMホストアカウントとして管理します。

注※

WMI/NetBIOS(NetBIOS over TCP/IP)接続に使用するアカウントおよびIMホストアカウントには,Administrators権限を持つユーザーを指定してください。

リモート監視する場合,JP1/IM - Managerの起動時にIMホストアカウントに指定したアカウントで,リモート監視で使うプロセスが起動されます。OSのアカウント情報を変更した場合,合わせてIMホストアカウントも変更してください。

IMホストアカウントを変更した場合は,設定の変更を有効にするためにJP1/IM - Managerを再起動してください。