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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


7.1.1 IM構成管理で管理対象となるホスト情報

IM構成管理で管理するホスト情報を次の表に示します。

表7‒1 IM構成管理で管理するホスト情報

種別

項目

内容

指定方法

基本情報

構成反映状態

システムの階層構成へのホストの反映状態です。次のどれかが登録されます。

  • 未反映:

    システムの階層構成に反映されていない(追加されていない)状態

  • 反映済み:

    システムの階層構成への反映が完了した状態

  • 反映失敗:

    システムの階層構成に追加されているが,反映が失敗した状態

システムの階層構成に対してホストを追加,削除した場合に,システムの階層構成からホストを取り込んだとき,自動的に登録されます。直接指定できません。

構成反映日時

マネージャー上でシステムの階層構成を反映した日時です。構成定義情報が配布されなかったホストについても,システムの階層構成を反映した日時で表示が更新されます。YYYY/MM/DD hh:mm:ssの形式で表示されます。

構成検証状態

システムの階層構成の検証を実行した場合に表示されるエージェント構成のホストの状態です。次のどれかが登録されます。

  • 未実施:

    検証が実行されていない状態

  • 一致:

    IM構成管理DBが保持する構成定義情報と,ホストが保持する構成定義情報が一致している状態

  • 不一致:

    IM構成管理DBが保持する構成定義情報と,ホストが保持する構成定義情報が一致していない状態

  • 検証失敗:

    ホストのJP1/Baseと通信できなくて,検証に失敗した状態

  • 未対応:

    ホストのJP1/Baseがバージョン9より前で,IM構成管理に対応していない状態

構成検証日時

システムの階層構成の検証を実行した日時です。YYYY/MM/DD hh:mm:ssの形式で表示されます。

プロファイル反映状態

エージェントおよびリモートの監視対象ホストへのプロファイルの反映状態です。次のどれかが登録されます。

  • 未反映:

    編集したプロファイルはサーバに保存されているが,反映が実行されていない状態

  • 反映済み:

    プロファイルの反映が完了した状態

  • 反映失敗:

    プロファイルの反映に失敗した状態

プロファイルの反映時に自動的に登録されます。直接指定できません。

プロファイル反映日時

プロファイルの反映が完了した日時です。YYYY/MM/DD hh:mm:ssの形式で表示されます。

プロファイル収集状態

エージェントおよびリモートの監視対象ホストからのプロファイルの収集状態です。次のどれかが登録されます。

  • 未収集:

    プロファイルの収集が実行されていない状態

  • 一部収集済み:

    収集済みのプロファイルが一つ以上あり,収集失敗のプロファイルがない状態

  • 収集済み:

    プロファイルの収集が完了した状態

  • 収集失敗:

    プロファイルの収集に失敗した状態

プロファイルの収集時に自動的に登録されます。直接指定できません。

プロファイル収集日時

プロファイルの収集が完了した日時,またはプロファイルの反映が完了した日時です。YYYY/MM/DD hh:mm:ssの形式で表示されます。

ホスト情報収集状態

ホスト情報を収集したときのホストの状態です。次のどれかが登録されます。

  • 未収集:

    ホスト情報の収集が実行されていない状態

  • 収集済み:

    ホスト情報の収集が完了した状態

  • 収集失敗:

    ホスト情報の収集に失敗した状態

ホスト情報の収集時に自動的に登録されます。直接指定できません。

ホスト情報収集日時

最後にホスト情報の収集が完了した日時です。YYYY/MM/DD hh:mm:ssの形式で表示されます。

仮想化構成収集状態

仮想化システム構成の情報を収集したときのホストの状態です。次のどれかが登録されます。

  • 未収集:

    ホストの登録後,IM構成管理の管理情報のインポート後など,仮想化システム構成の情報が収集されていない状態

  • 収集済み:

    仮想化システム構成の情報の収集が正常に完了した状態

  • 収集失敗:

    仮想化ソフトウェアおよび仮想化環境管理ソフトウェアの接続ができない,ユーザー認証ができない,環境が不十分などの理由で,仮想化システム構成の情報の収集が失敗した状態

  • 不一致:

    収集した仮想化システム構成の情報と,IM構成管理が保持する仮想化システム構成の情報との間で,ホスト種別が異なっている状態

仮想化構成の収集時に自動的に登録されます。直接指定できません。

仮想化構成収集日時

仮想化システム構成の情報の収集が完了した日時です。YYYY/MM/DD hh:mm:ssの形式で表示されます。

ホスト情報

IPアドレス

マネージャーが認識する対象ホストのIPアドレスです。直接指定はできません。

IPアドレスに登録される値はマネージャーが対象ホストを登録する際,またはホスト情報を収集する際に,jp1hosts定義ファイル,jp1hosts2定義ファイル,OSのhostsファイル,またはDNSから名前解決した結果です。対象ホストに実際に設定されているIPアドレスではありません。また,ホスト情報収集時に変更される場合があります。複数LAN構成時やNAT使用時は注意してください。

ホストの登録,ホスト情報の変更,またはホスト情報の収集を実行すると,自動的に収集されます。直接指定できません。

OS名

物理ホストで動作しているOS名です。

ホスト情報の収集時に自動的に登録されます。直接指定できません。

VMMホスト

VMware ESXやHyper-Vなどの仮想マシンモニター(Virtual Machine Monitor)が動作するホストのホスト名です。ホスト種別が「仮想ホスト」のときに登録されます。

ホストの登録時,またはホスト情報の変更時に直接指定します。

コメント

ホストに対するコメントです。

ホスト名

IM構成管理に登録したホスト名です。複数の同じホスト名を登録することはできません。

ホスト名一覧

マネージャーが認識するホストの正式名,およびエイリアス名の一覧です。エイリアス名は,デフォルトで5個まで登録できます。

ただし,収集先ホストのOSがWindowsの場合,登録できるエイリアス名は,1個だけです。

ホストの登録,ホスト情報の変更,またはホスト情報の収集を実行すると,自動的に収集されます。直接指定できません。

ホスト種別

ホストの種別です。次のどれかが登録されます。

  • 物理ホスト

  • 仮想ホスト

  • 論理ホスト

  • 不明

ホストの登録時,またはホスト情報の変更時に直接指定します。また,ホスト情報の収集を実行して取得できます。

収集日時

最後にホスト情報の収集が完了した日時です。YYYY/MM/DD hh:mm:ssの形式で表示されます。

収集状態

エージェントおよびリモートの監視対象ホスト情報を収集するときのホストの状態です。次のどれかが登録されます。

  • 未収集

  • 収集済み

  • 収集失敗

エージェント構成のホストの収集状態

エージェントのホスト情報を収集するときのホストの状態です。次のどれかが登録されます。

  • 未収集

  • 収集済み

  • 収集失敗

リモート監視構成のホストの収集状態

リモートの監視対象ホストのホスト情報を収集するときのホストの状態です。次のどれかが登録されます。

  • 未収集

  • 収集済み

  • 収集失敗

実ホスト名

ホストに実際に設定されているホスト名です。

実行系ホスト

論理ホストの実行系となる物理ホストのホスト名です。ホスト種別が「論理ホスト」のときに登録されます。待機系ホストと同じホストは登録できません。

ホストの登録時,またはホスト情報の変更時に直接指定します。

待機系ホスト

論理ホストの待機系となる物理ホストのホスト名です。デフォルトで4個まで登録できます。ホスト種別が「論理ホスト」のときに設定されます。同じホストを複数登録できません。また,実行系ホストと同じホストは登録できません。

構成種別

JP1/IMが管理するシステムを構成するホストの種別です。次のどれかが登録されます。

  • 統合マネージャー

  • 拠点マネージャー

  • 中継マネージャー

  • エージェント

  • リモート

  • 未設定

システムの階層構成に対してホストを追加,削除した場合に,システムの階層構成からホストを取り込んだとき,自動的に登録されます。直接指定できません。

リモート通信種別

リモートの監視対象ホストで設定するリモート通信種別です。次のどれかが登録されます。

  • WMI/NetBIOS

  • SSH

  • 空白(初期値)

リモート通信の設定または変更時に直接指定します。

認証情報の区分

認証情報の区分です。次のどれかが登録されます。

  • デフォルト

  • ホスト

  • 空白(初期値)

製品情報

インストールパス

物理ホストにインストールされているJP1製品のインストールパスです。

ホスト情報の収集時に自動的に登録されます。直接指定できません。

バージョン

物理ホストにインストールされているJP1製品のバージョンです。

製品名

物理ホストにインストールされているJP1製品の製品名です。

製品形名

物理ホストにインストールされているJP1製品の製品形名です。

仮想化構成情報

バージョン※1

仮想化ソフトウェアおよび仮想化環境管理ソフトウェアのバージョンです。

この情報が登録されている場合,更新日時は仮想化構成収集日時を登録します。

ユーザー名

VMMホストに対するユーザー名です。

ホストの登録時,またはホスト情報の変更時に直接指定します。

パスワード

ユーザー名に対するパスワードです。

仮想化管理種別

仮想化ソフトウェアおよび仮想化環境管理ソフトウェアの種類です。次のどれかが登録されます。

仮想化システム管理ホストの場合
  • vCenter

  • JP1/SC/CM

  • SCVMM

  • HCSM

VMMホストの場合
  • ESX※2

  • Hyper-V

  • KVM

  • 日立サーバ論理分割機構

ホストの登録時,またはホスト情報の変更時に直接指定します。また,仮想化構成の収集を実行して取得できます。

ポート番号

VMMホストに対する通信で使用するポート番号です。

仮想化管理種別がHCSMまたはKVMの場合に登録されます。

ホストの登録時,またはホスト情報の変更時に直接指定します。

秘密鍵ファイル名

VMMホストに対するSSH接続で使用する秘密鍵ファイルの絶対パスです。

仮想化管理種別がKVMの場合に登録されます。

通信種別

VMMホストに対する通信種別です。

仮想化管理種別がvCenter,HCSM,およびKVMの場合に登録されます。

ドメイン名

VMMホストに対するドメイン名です。

仮想化管理種別がSCVMMの場合,SCVMMに接続するためのアカウント情報として指定したときに登録されます。

注 仮想化ソフトウェアおよび仮想化環境管理ソフトウェアについては,「7.3 仮想化システム構成の管理」を参照してください。

注※1 仮想化管理種別がHCSMの場合,バージョンにはHCSMの外部接続インターフェースのバージョンが表示されます。そのため,表示されるバージョンと実際のHCSMのバージョンが異なるときがあります。また,仮想化構成情報をHCSMから収集した場合,仮想化管理種別が日立サーバ論理分割機構のホストではバージョン番号が表示されません。

注※2 ESXは,VMware ESXを指します。