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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


2.3.2 問題発生の検知で使用する機能

問題発生の検知に使用する機能を次に示します。

図2‒6 問題発生の検知で使用する機能

[図データ]

システムに問題が発生したことを検知する機能は,インテリジェント統合管理基盤,セントラルコンソール,セントラルスコープ,および基盤機能にあります。

インテリジェント統合管理基盤では,プロアクティブ監視の通知によって,ジョブ実行の性能低下や運用停止につながる異常を検知できます。また,関連ノードの表示によって,実行先ホストに関係するジョブなどに問題が発生しているかを確認できます。

セントラルコンソールでは,自動アクションや相関イベントを設定しておくことでシステムに問題が発生したことを検知できます。自動アクションは特定イベントの受信を契機として,自動的に任意のコマンドを実行します。また,相関イベントは関連性を持つ複数のイベントの受信を契機として,任意のJP1イベントを発行します。これらによって,システム管理者へメールを送信したり通知イベントを発行したりして,問題発生を通知できます。

セントラルスコープでは,ツリー監視とビジュアル監視があります。セントラルスコープからは,監視ノードの状態変更を契機にJP1イベントを発行することで,セントラルコンソールを利用した自動アクションを実行できます。また,アラームを使用すると,重要イベントが発生したことを通知したり,監視ツリー上のアイコンを障害表示にして,障害の影響範囲をビジュアルに表示したりできます。

基盤機能のヘルスチェックでは,JP1/IM - Managerを構成するプロセスに異常が発生した場合,メッセージやJP1イベントを発行します。また,自ホストまたは他ホストのJP1/Baseを構成するプロセスに異常が発生した場合,メッセージやJP1イベントを発行できます。