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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


2.3.1 システム監視で使用する機能

システムの運用では,常にシステムが正常であるかを監視し続ける必要があります。

図2‒5 システム監視で使用する機能

[図データ]

インテリジェント統合管理は,システムの業務障害の予兆を監視し,関連する性能(トレンド)情報の相関,および監視対象間の関連ノードのつながりを,統合オペレーション・ビューアーに表示します。システムの状態の把握が容易になるため,システムの異常や予兆に素早く気付くことができます。

セントラルコンソールはシステムの集中監視によって,監視作業の効率化と,問題発生のいち早い対策を支援し,運用管理の負担を軽減します。監視に不要なJP1イベントが大量発生した場合でも,繰り返しイベント条件を設定することで,条件に一致する不要なJP1イベントの表示を抑止して効率よく監視できます。

大規模で複雑なシステムの運用では,システム監視中に問題発生を検知しても,業務への影響を判断するのは容易ではありません。セントラルスコープは,システムをツリー形式やマップ形式の監視画面によってビジュアル化し,システム管理者が必要とする視点でシステム監視を実現します。システムで発生した問題の影響範囲を視覚的に確認できます。これによって,運用管理を効率化するとともに,未然に影響を防ぐような対処へつなげることができます。

システムの監視時の基盤機能には,ユーザー管理および構成管理があります。ユーザー管理はJP1ユーザーのコマンド実行時の,JP1ユーザーとOSユーザーとの対応づけ(ユーザーマッピング)を定義します。IM構成管理は,システムの階層構成を管理します。

重要

JP1/IM - Managerで監視できるのは,JP1/IM - Managerによる監視運用を開始してから発生されたJP1イベントだけです。JP1/IM - Managerの監視運用を開始する前に,すでに発生していた障害については監視できません。