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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


2.3 運用サイクルごとの機能

ここでは,運用サイクルごとに使用する機能について説明します。JP1/IM - Managerを構成する機能はインテリジェント統合管理基盤,セントラルコンソール,セントラルスコープ,IM構成管理,基盤機能の五つに分かれます。

インテリジェント統合管理基盤

インテリジェント統合管理基盤は,システムで管理する多様なデータとその関連性やナレッジ(知識)を統合管理する基盤です。Webブラウザーのビューアー(統合オペレーション・ビューアー)で,連携製品の構成要素(ルートジョブネットや稼働状況など)を監視し,データの関連性を管理します。インテリジェント統合管理基盤によるIT運用の最適化については「3. インテリジェント統合管理基盤によるIT運用の最適化」を参照してください。

セントラルコンソール

セントラルコンソールは,JP1イベントによってシステムで発生する事象を一元管理して,システムを統合的に管理します。セントラルコンソールによるシステム監視の詳細については「4. セントラルコンソールによるシステムの集中監視」および「6. 自動アクションによるコマンド実行」を参照してください。

セントラルスコープ

セントラルスコープは,システム管理者が必要とする目的に合わせた監視画面によって,目的指向型のシステム統合管理を実現します。セントラルスコープの詳細については「5. セントラルスコープによる目的指向型のシステム監視」を参照してください。セントラルスコープを使用するには,JP1/IM - Manager内のセントラルスコープサービスを有効(稼働状態)にする必要があります。セントラルスコープの構築については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」の「1.18.2 セントラルスコープの機能を使用するための設定(Windowsの場合)」を参照してください。

IM構成管理

IM構成管理では,IM構成管理・ビューアーを操作して,JP1/IMが管理するシステムの階層構成(IM構成)およびホストの設定を一元的に管理できます。IM構成管理を使用するには,IM構成管理DBの設定を有効にする必要があります。IM構成管理の詳細については,「7. IM構成管理によるシステムの階層構成の管理」を参照してください。

基盤機能

基盤機能では,JP1/IM - Managerの起動,停止などの動作を制御する「プロセス管理」や,JP1/Baseでサービスの起動を管理する「サービスの起動管理」などがあります。JP1/IM - ManagerおよびJP1/Baseの基盤機能の詳細については,「8. JP1/IMの動作制御」を参照してください。

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