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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


2.3.3 調査・対策で使用する機能

調査・対策で使用する機能を次の図に示します。

図2‒7 調査・対策で使用する機能

[図データ]

インテリジェント統合管理基盤の調査・対策は,JP1イベントを基にして行います。イベント表示でJP1イベントの詳細情報を表示したり,連携ユニット表示で後続のルートジョブネットに影響があるかどうかを確認したり,トレンド表示でジョブ実行や性能情報の関連性を確認したりします。また,必要に応じて,JP1/AJS - Web Consoleの[モニター]画面,またはJP1/PFM - Web Consoleの画面を表示して,詳細な情報を確認します。

セントラルコンソールの調査・対策は,JP1イベントを基にして行います。イベント詳細表示でJP1イベントの詳細情報を表示したり,イベント検索で問題のJP1イベントに関連するイベントを検索したりします。また,JP1イベントを発行したアプリケーション,または任意のアプリケーションを起動したり,任意のコマンドを実行したり,JP1/PFMなどのJP1シリーズ製品と連携したりして調査・対策します。

セントラルスコープでは,問題発生に関連する監視ノードを検索します。また,監視ノードの状態を変更したり,監視ノードの監視状態を変更したりできます。

監視オブジェクトの状態を変更したイベントは,[状態変更イベント検索]で変更履歴を確認できます。

また,調査・対策をする範囲がシステム構築の範囲に及んだ場合は,IM構成管理を使用します。IM構成管理・ビューアーを使用して,問題が発生したホストの状態を確認し,問題が発生したホストをシステムの階層構成から削除したり,IM構成管理が保存していたシステムの階層構成をホストに反映したりすることができます。なお,IM構成管理を使用しない場合は,ログ情報を調査して問題が発生したホストの状態を確認し,対策が必要です。

基盤機能では,統合トレース機能を使用して,JP1/BaseおよびJP1/IM - Managerの各機能のトレース情報を一つの統合トレースログにまとめて出力できます。