8.3.3 メール受信監視(イベントモニターアイテム)
(1) 機能概要
特定の条件に一致するメールの受信を監視します。
(2) 指定項目一覧
名称 |
必須 |
形式 |
引き継ぎ情報指定可否 |
---|---|---|---|
差出人 |
× |
文字列(0〜256バイト) |
可 |
件名 |
× |
文字列(0〜512バイト) |
可 |
本文 |
× |
文字列(0〜512バイト) |
可 |
添付ファイルの保存先 |
× |
文字列(0〜255バイト) |
可 |
受信したメールのサーバからの削除 |
○ |
コンボボックス(削除しない,監視条件に一致したメールだけ削除する,削除する) |
否 |
メール受信間隔(分) |
× |
数字(1〜1440) |
否 |
添付ファイルの受信 |
○ |
コンボボックス(添付ファイルを受信する,添付ファイルを受信しない) |
否 |
打ち切り時間(分) |
× |
数字(0〜1440) |
否 |
(3) 指定内容
- 差出人
-
監視対象とする受信メールの差出人を部分一致で指定します。正規表現は使用できません。
- 件名
-
監視対象とする受信メールの件名を部分一致で指定します。正規表現は使用できません。
- 本文
-
監視対象とする受信メールの本文を部分一致で指定します。正規表現は使用できません。
- 添付ファイルの保存先
-
受信メールの添付ファイルの保存先フォルダ名を指定します。
指定を省略した場合はデータパス配下の内部ディレクトリに一時的に保存します。
添付ファイルの保存先を指定しても,[添付ファイルの受信]に[添付ファイルを受信しない]を指定した場合は,保存されません。
指定したフォルダが存在しない場合は,新規に作成します。添付ファイル名が重複する場合は上書きします。
- 受信したメールのサーバからの削除
-
受信したメールをメールサーバから削除するかどうかを指定します。
- メール受信間隔(分)
-
メールサーバにメール受信を確認する間隔を分単位指定します。指定を省略した場合は,10分を仮定します。
- 添付ファイルの受信
-
受信メールの添付ファイルを受信するかどうかを指定します。
- 打ち切り時間(分)
-
メール受信監視を打ち切る時間を指定します。指定を省略した場合や「0」を指定した場合は,メール受信監視を打ち切りません。
なお,打ち切り時間に到達した場合は異常終了(ENDE)となります。
(4) 戻り値
値 |
内容 |
---|---|
-1 |
強制終了。 |
0 |
メールを受信し,監視条件が一致した。もしくは打ち切り時間に到達したため,監視が打ち切られた。 |
1 |
メールを受信したが,監視条件に一致しなかった。 |
2 |
メールを受信していない。 |
54 |
メール受信用プロファイル(recvmailprof.ini)へのアクセスができない。
|
58 |
指定した内容に誤りがある。
|
71 |
メールサーバへのアクセスに失敗した。
|
72 |
メールサーバからアクセスが拒否された。
|
73 |
メールサーバのホスト名で名前解決ができない。
|
75 |
メールサーバからログインが拒否された。
|
105 |
メール受信用プロファイル(recvmailprof.ini)の設定に誤りがある。
|
111 |
メール受信用プロファイル(recvmailprof.ini)がない。
|
その他 |
システム設定ファイル(config.xml)へのアクセスができない,リソース不足,I/Oエラー,通信負荷が高い状況にある。
|
(5) 使用例1
特定のメール差出人から送信されたメールを受信するまで監視を継続する
差出人 |
testuser@example.com |
件名 |
− |
本文 |
− |
(6) 使用例2
特定の件名,本文のメールを受信するまで監視を継続する
差出人 |
− |
件名 |
重要 |
本文 |
ジョブを実行 |
(7) 指定を省略した場合の動作について
差出人,件名,本文の指定をすべて省略すると,すべての受信メールを監視対象とします。
(8) メール受信の設定
このアイテムを使用する場合は,メール受信監視機能が使用するプロファイルをあらかじめ作成しておいてください。作成方法の詳細については,「2.3.2 メール受信監視機能を使用する場合」を参照してください。