8.3.4 Windowsイベント監視(イベントモニターアイテム)
(1) 機能概要
Windowsイベントを監視します。
(2) 指定項目一覧
名称 |
必須 |
形式 |
引き継ぎ情報指定可否 |
---|---|---|---|
監視イベント |
○ |
コンボボックス(ログオン,ログオフ,画面ロック,画面ロック解除) |
否 |
Windowsユーザー名 |
× |
文字列(0〜276バイト) 半角英数字および次に示す半角記号が指定できます。 _ - \ . |
否 |
打ち切り時間(分) |
× |
数字(0〜1440) |
否 |
(3) 指定内容
- 監視イベント
-
監視対象のWindowsイベントの種別を指定します。
ログオン,ログオフ,画面ロック,画面ロック解除のイベントを指定できます。
- Windowsユーザー名
-
監視対象のWindowsユーザー名を指定します。指定しない場合は,ユーザーに関係なくイベントを検知します。
ドメインに所属しているユーザーを監視対象とする場合は,「NetBIOSドメイン名\ユーザー名」という形式で指定してください。NetBIOSドメイン名を省略した場合は,ローカルホスト名を仮定して動作します。
指定したユーザー以外のユーザーによるWindowsイベントが発生した場合は,イベントを検知せずに監視を続行します。
なお,指定されたWindowsユーザー名の大文字・小文字は区別せずに監視します。
- 打ち切り時間(分)
-
Windowsイベント監視を打ち切る時間を指定します。指定を省略した場合や「0」を指定した場合は,Windowsイベント監視を打ち切りません。
なお,打ち切り時間に到達した場合は異常終了(ENDE)となります。
(4) 戻り値
値 |
内容 |
---|---|
-1 |
強制終了。 |
0 |
監視対象のWindowsイベントを検知し,Windowsイベント監視が終了した。もしくは打ち切り時間に到達したため,監視が打ち切られた。 |
2 |
リソース不足,処理負荷が高い状況にある。
|
3 |
システムコールに失敗した。
|
21 |
次のどれかの要因により,イベントが異常終了した。
|
22 |
Windowsイベント監視の実行に失敗した。
|
(5) 使用例1
任意のユーザーがWindowsにログオンするまで監視を継続する
監視イベント |
ログオン |
Windowsユーザー名 |
− |
(6) 使用例2
特定のユーザー「UserA」がWindowsの画面ロックを解除するまで監視を継続する
監視イベント |
画面ロック解除 |
Windowsユーザー名 |
UserA |
(7) 注意事項
このアイテムを使用する場合は,「COM+ Event System」サービス,「COM+ System Application」サービス,および「System Event Notification Service」サービスを起動しておく必要があります。詳細については,「2.3.5 Windowsイベント監視機能を使用する場合」を参照してください。
なお,このアイテムの実行中に上記のサービスを停止すると,イベントの監視は継続されますが,イベントの検知はできません。このような状態になると,サービスを再起動してもイベントの検知はできないため,このアイテムを実行し直してください。