8.3.2 任意のイベント監視(イベントモニターアイテム)
(1) 機能概要
コマンドを定期的に実行し,コマンドの終了コードを監視します。
(2) 指定項目一覧
名称 |
必須 |
形式 |
引き継ぎ情報指定可否 |
---|---|---|---|
コマンド名 |
○ |
文字列(1〜255バイト) |
可 |
パラメーター |
× |
文字列(0〜512バイト) |
可 |
イベント検知とみなす終了コード |
○ |
文字列(1〜512バイト) 形式:数値[,数値...] 数値は0〜4,294,967,295 |
可 |
異常終了とみなす終了コード |
× |
文字列(0〜512バイト) 形式:数値[,数値...] 数値は0〜4,294,967,295 |
可 |
打ち切り時間(分) |
× |
数字(0〜1440) |
否 |
仮想ユーザー名 |
× |
文字列(0〜512バイト) |
可(プロフィール情報は指定否) |
(3) 指定内容
- コマンド名
-
監視のために定期的に実行するコマンドのファイル名を指定します。
- パラメーター
-
実行コマンドに対するパラメーターを指定します。
- イベント検知とみなす終了コード
-
イベント検知とみなす終了コードを指定します。複数の終了コードをコンマで区切って指定できます。
- 異常終了とみなす終了コード
-
異常終了とみなす終了コードを指定します。複数の終了コードをコンマで区切って指定できます。
- 打ち切り時間(分)
-
任意のイベント監視を打ち切る時間を指定します。指定を省略した場合や「0」を指定した場合は,任意のイベント監視を打ち切りません。
なお,打ち切り時間に到達した場合は異常終了(ENDE)となります。
- 仮想ユーザー名
-
アイテムを実行するWindowsユーザー名にマッピングされた仮想ユーザー名を指定します。仮想ユーザー名を指定しなかった場合,アイテムはCPAのジョブ実行サービスのアカウントで実行されます。
仮想ユーザー名のマッピングは,cpasetumapコマンドで行います。cpasetumapコマンドについては,「9. コマンド」の「cpasetumap」を参照してください。
(4) 戻り値
値 |
内容 |
---|---|
-1 |
強制終了。 |
0 |
次のどれかの場合。
|
2 |
リソース不足,処理負荷が高い状況にある。
|
3 |
システムコールに失敗した。
|
4 |
指定したパラメーターに誤りがある。
|
21 |
コマンドを実行した結果が異常終了とみなす終了コードと一致し,イベント監視が終了した。 |
22 |
指定したコマンドの実行に失敗した。
|
(5) 使用例1
特定のプロセスが存在した場合にイベントを検知し,存在しない場合は監視を継続する
コマンド名 |
cmd |
パラメーター |
/c tasklist|findstr プロセス名 |
イベント検知とみなす終了コード |
0 |
異常終了とみなす終了コード |
− |
(6) 使用例2
特定のプロセスが存在した場合にイベントを検知し,存在しない場合は異常終了する
コマンド名 |
cmd |
パラメーター |
/c tasklist|findstr プロセス名 |
イベント検知とみなす終了コード |
0 |
異常終了とみなす終了コード |
1 |
(7) 終了コードについて
イベント検知とみなす終了コードと異常終了とみなす終了コードに同じ値を指定した場合,異常終了します。