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JP1 Version 12 JP1/Client Process Automation 構築・運用ガイド


8.2.6 Windowsログオン

このアイテムを使用する場合は,Windowsログオン機能のセットアップ,およびログオンするWindowsユーザーとパスワードの情報のマッピングを,あらかじめ実施しておく必要があります。セットアップの詳細については,「2.3.4 Windowsログオン機能を使用する場合」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 指定項目一覧

名称

必須

形式

引き継ぎ情報指定可否

仮想ユーザー名

文字列(1〜14バイト)

(凡例)

○:必須

×:省略可

(2) 指定内容

仮想ユーザー名

ログオンするWindowsユーザー名にマッピングされた仮想ユーザー名を指定します。仮想ユーザー名のマッピングは,cpasetumapコマンドで行います。cpasetumapコマンドについては,「9. コマンド」の「cpasetumap」を参照してください。

(3) 戻り値

内容

-1

強制終了。

0

ログオンまたは画面ロック解除に成功した。

41

ログオン処理でタイムアウトが発生した。

【対処】

ドメインサーバーとの通信,システムリソースの使用状況を見直した後に再度実行してください。

46

パスワードなどに誤りがあるため,ログオンに失敗した。

【対処】

パスワードに誤りがないか,パスワードの有効期限が切れていないか,パスワードが設定されているかを見直してください。

47

ほかのユーザーがログオンしていた。

【対処】

ログオフしてから再実行してください。

52

権限不足エラーが発生した。

【対処】

ジョブ実行サービスの起動ユーザーをローカルシステムアカウントから変更していないか確認してください。

76

仮想ユーザーが登録されていない。

【対処】

仮想ユーザーを登録してください。

77

Windowsユーザーが存在しない。

【対処】

仮想ユーザーとマッピングしたWindowsユーザーが存在するか見直してください。

125

システムエラーが発生した。

【対処】
  • Windowsログオン機能のセットアップを実施したあとに,マシンを再起動したか確認してください。

  • [Windowsログオン]アクションが失敗したあとに,任意のWindowsユーザーで一度手動でログオンしたか確認してください。

  • [Windowsログオン]アクションの実行中に,リモートデスクトップ接続をしていないか確認してください。

  • 複数の[Windowsログオン]アクションを同時に実行していないか確認してください。

(4) 使用例

仮想ユーザー名「logonuserA」がマッピングされているWindowsユーザー名「UserA」でログオンする場合の例を次に示します。

仮想ユーザー名

logonuserA

注※

事前にcpasetumapコマンドで,仮想ユーザー名「logonuserA」をマッピングしておく必要があります。

(5) ログに出力されるコマンド名

cpaalexec.exe

(6) 複数のWindowsユーザーが利用する環境での動作について

1つのマシン上で,複数のWindowsユーザーが登録された環境では,Windowsログオンが実行されたタイミングによっては,次の表に示すように正常に動作しません。

表8‒7 複数ユーザーが利用する環境でWindowsログオンを実行した際の動作

WindowsログオンでログオンするWindowsユーザーの状態

そのほかのユーザーの状態

Windowsログオンを実行した際の動作

状態(戻り値)

動作

メッセージID

ログオフ

ログオフ

正常終了(0)

ログオンする

ログオン

異常終了(47)

ログオンしない

KNAO2804-E

画面ロック

正常終了(0)

ログオンする

ログオン

ログオフ

正常終了(0)

ログオンしない

画面ロック

画面ロック

ログオフ

正常終了(0)

画面ロック解除する

ログオン

異常終了(47)

画面ロック解除しない

KNAO2804-E

画面ロック

正常終了(0)

画面ロック解除する

(凡例)

−:該当しない

上記の表に示すケースでエラーとなる場合は,メッセージIDに示したメッセージを,標準エラー出力または製品ログで確認し,Windowsユーザーのログオン状態を確認した上で,Windowsログオンを再実行してください。

(7) ログオンの動作について

このアイテムを使用する場合の,Windowsログオンの動作に関する注意事項を次に示します。