8.2.2 コマンド実行(リスト実行)
(1) 機能概要
リストファイルから抽出した文字列を,実行コマンドのパラメーターに指定し,行数だけ繰り返し実行します。
(2) 指定項目一覧
名称 |
必須 |
形式 |
引き継ぎ情報指定可否 |
---|---|---|---|
実行コマンド |
○ |
文字列(1〜512バイト) |
可 |
パラメーター |
× |
文字列(0〜512バイト) |
可 |
リストファイル |
○ |
文字列(1〜512バイト) |
可 |
仮想ユーザー名 |
× |
文字列(0〜512バイト) |
可(プロフィール情報は指定否) |
(3) 指定内容
- 実行コマンド
-
実行するコマンドのファイル名を指定します。
コマンドは,ジョブ実行サービスの子プロセスとして実行されます。対話形式のコマンドを実行した場合,画面操作ができずコマンドが実行中のままになることがあります(タスクマネージャなどで確認してください)。対話形式のコマンドを実行する場合は,コマンド実行(画面表示)アイテムを使用してください。
拡張子が「.exe」,「.bat」以外のファイルを指定する場合は,該当する拡張子に,適切なアプリケーションを関連付けておく必要があります。
- パラメーター
-
実行コマンドに対するパラメーターを指定します。
リストファイルから抽出した値をパラメーターに指定する場合は,次の変数で指定します。
情報
指定方法
説明
行全体
%r
1行全体を展開する。
コンマ(,)区切りのn番目の文字列
%cn
コンマで区切られたn番目の項目の文字列を展開する。
「n」の部分は項目番号(%c1〜%c9まで指定可能)を指定する。
%~cn
項目の文字列が「"」で囲まれている場合に,「"」を取り除いてパラメーターに埋め込む場合に指定する。(「"」がなくてもよい)
「n」の部分は項目番号(%~c1〜%~c9まで指定可能)を指定する。
なお,パラメーター中に「%」という文字列を指定する場合は「%%」と指定します。
- リストファイル
-
リストファイルのファイル名を指定します。
リストファイルは次の形式で記述してください。
-
行区切り文字:改行文字(\n,CR+LFまたはLF)。
-
行の項目区切り文字:コンマ(,)。ただし,ダブルクォートで囲まれたコンマは,項目の一部として扱われます。
-
1行の最大項目数:9。なお,第9項目以降は項目区切り文字を単なる文字とみなします。
-
使用可能文字:マルチバイト文字も使用可能。ただし,OSロケールと合わせてください。
-
1行の最大長:8,192バイト
-
最大行数:1,024行
-
最大ファイルサイズ:8,192キロバイト
-
- 仮想ユーザー名
-
アイテムを実行するWindowsユーザー名にマッピングされた仮想ユーザー名を指定します。仮想ユーザー名を指定しなかった場合,アイテムはCPAのジョブ実行サービスのアカウントで実行されます。
仮想ユーザー名のマッピングは,cpasetumapコマンドで行います。cpasetumapコマンドについては,「9. コマンド」の「cpasetumap」を参照してください。
(4) 戻り値
値 |
内容 |
---|---|
126以外 |
実行コマンドの戻り値。 |
126 |
実行コマンド起動時のCPA内部処理で異常終了した。
|
(5) 使用例
実行コマンド |
cmd.exe |
パラメーター |
/c xcopy /y %c1 c:\temp |
リストファイル |
c:\temp\list.txt |
- c:\temp\list.txtの内容を次に示します。
-
c:\1.txt,20150131,-wx
c:\2.txt,20150715,rw-
c:\3.txt,20151230,rwx
(6) ログに出力されるコマンド名
cpaactlist.exe