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JP1 Version 12 JP1/Client Process Automation 構築・運用ガイド


8.2.1 コマンド実行

〈この項の構成〉

(1) 機能概要

指定されたコマンドやパラメーターを使ってアクションを実行します。

(2) 指定項目一覧

名称

必須

形式

引き継ぎ情報指定可否

実行コマンド

文字列(1〜512バイト)

パラメーター

×

文字列(0〜512バイト)

仮想ユーザー名

×

文字列(0〜512バイト)

可(プロフィール情報は指定否)

(凡例)

○:必須

×:省略可

(3) 指定内容

実行コマンド

実行するコマンドのファイル名を指定します。

コマンドは,ジョブ実行サービスの子プロセスとして実行されます。対話形式のコマンドを実行した場合,画面操作ができずコマンドが実行中のままになることがあります(タスクマネージャなどで確認してください)。対話形式のコマンドを実行する場合は,コマンド実行(画面表示)アイテムを使用してください。

拡張子が「.exe」,「.bat」以外のファイルを指定する場合は,該当する拡張子に,適切なアプリケーションを関連付けておく必要があります。

パラメーター

実行コマンドに対するパラメーターを指定します。

仮想ユーザー名

アイテムを実行するWindowsユーザー名にマッピングされた仮想ユーザー名を指定します。仮想ユーザー名を指定しなかった場合,アイテムはCPAのジョブ実行サービスのアカウントで実行されます。

仮想ユーザー名のマッピングは,cpasetumapコマンドで行います。cpasetumapコマンドについては,「9. コマンド」の「cpasetumap」を参照してください。

(4) 戻り値

内容

126以外

実行コマンドの戻り値となり,0以外は異常終了となります。

126

実行コマンド起動時のCPA内部処理で異常終了した。

注意事項
  • 実行コマンド起動時のCPA内部処理で異常が発生した場合,コマンドの戻り値に「126」を設定します。実行コマンドに指定したファイルが存在するかどうか確認してください。

    存在する場合はメッセージログを確認し,出力されたメッセージ内容に応じて対処をしてください。

    なお,実行コマンドに指定したコマンドが「126」で終了すると,内部処理で異常が発生したのか,実行コマンドで異常終了したのか判断できません。実行コマンドに指定するコマンドは,戻り値が「126」にならないようにすることを推奨します。

  • アイテムに仮想ユーザー名を指定している場合は,次のことを確認し,対処してください。

    ・仮想ユーザー名が正しく指定されているか

    ・仮想ユーザー名が登録されているか

    ・仮想ユーザー名にひも付いているWindowsユーザーが正しいか

    ・仮想ユーザー名にひも付いているWindowsユーザーにユーザー権利が正しく与えられているか

    ・仮想ユーザー名にひも付いているWindowsユーザーのパスワードの期限が満了していないか

    ・仮想ユーザー名にひも付いているWindowsユーザーのパスワードが誤っていないか(アカウントロックされていないか)

    ・Net Logonサービスが起動されているか

(5) 使用例

  1. tasklist /Vコマンドを実行します。

    実行コマンド

    C:\Windows\System32\tasklist.exe

    パラメーター

    /V

  2. tasklist /Vコマンドを実行して,結果をc:\temp\tasklist_work.txtに出力します。

    実行コマンド

    cmd.exe

    パラメーター

    /C tasklist /V >c:\temp\tasklist_work.txt