Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Script(Windows(R)用)


付録A.4 サーバトレースファイルの出力形式

サーバトレースファイルは,クライアントからSetGV,GetGV,DeleteGV,およびNetExecコマンドで呼び出されたサーバがコマンドを実行した結果を出力するファイルです。

〈この項の構成〉

(1) ファイル名

ファイル名は,SPTSVTRC.SPYで固定です。スクリプトの実行環境フォルダ(システムドライブ\ProgramData\Hitachi\Script\Data)下に作成されます。

(2) 出力形式

サーバトレースファイルの出力形式を図A-6に示します。

図A‒6 サーバトレースファイルの出力形式

[図データ]

a.

サーバでコマンドを実行した日付を出力します。

b.

サーバでコマンドの実行を開始した時間を出力します。

c.

サーバでコマンドの実行を終了した時間を出力します。

d.

サーバで実行したコマンド名を出力します。

e.

サーバで実行したコマンドがプロセスを呼び出す場合,2行のトレースを出力します。この1行目と2行目を識別する記号を出力します。

S:

1行目のトレース

E:

2行目のトレース

f.

サーバで実行したコマンドがプロセスを呼び出す場合,プロセス識別子を出力します。

g.

サーバで実行したコマンドの実行結果を出力します。

OK:正常

ER:実行エラー(括弧内の数値は,エラー詳細コード)

h.

クライアントのコンピュータ名を出力します(""で囲まれます)。

i.

クライアントのユーザ名を出力します(""で囲まれます)。

j.

クライアントで実行したスクリプトファイル名をフルパスで出力します(""で囲まれます)。括弧内の数値は,サーバで実行したコマンドのスクリプトファイル中の行番号です。

k.

サーバで実行したコマンドがプロセスを呼び出す場合,プロセスを開始した時間を出力します。

l.

サーバで実行したコマンドがプロセスを呼び出す場合,プロセスを終了した時間を出力します。

m.

サーバで実行したコマンドがプロセスを呼び出す場合,プロセスの終了コードを出力します(サーバで実行したコマンドの実行結果がOKのときだけ出力されます)。

(3) 行数および列数の範囲

サーバトレースファイルに出力する実行結果は,行数1〜1,000,列数200で,行数,および列数の値は変更できません。なお,出力される実行結果が行数の最大値を超えた場合は,先頭の行に戻って,先頭の行から実行結果が出力されます(すでに出力されている実行結果が上書きされます)。また,列数の最大値を超えた場合は,改行されます。

(4) 出力指定

ユーザは,マネージャの[オプションダイアログ]の[サーバ情報]ページで,サーバトレースファイルの出力の有無を指定できます。