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JP1 Version 12 JP1/Script(Windows(R)用)


付録G 用語解説

(英字)

JP1/Automatic Job Management System 3(JP1/AJS3)

JP1/AJS3は,業務を自動的に運用するためのプログラムです。

処理を順序付けて定期的に実行したり,特定の事象が発生したときに処理を開始したりできます。

JP1/Base

イベントサービス機能を提供するプログラムです。サービスの起動順序を制御したり,JP1イベントを送受信したりできます。

JP1/Integrated Management(JP1/IM)

JP1/IMは,分散システムの統合管理を行うためのプログラムです。JP1/Scriptは,コマンドの実行結果などをJP1/IMのイベントコンソールへ表示できます。

JP1/Scriptサービス

JP1/Scriptを構成しているプログラムの一つです。自動起動情報に登録されたスクリプトファイルのサービス空間での起動および終了の制御や,NetExecコマンドのサービス空間での要求を制御します。

Scriptランチャ

JP1/Scriptを構成しているプログラムの一つです。あらかじめ設定されている自動起動の情報に従って,スクリプトファイルの起動および終了を制御します。

Scriptランチャサービス

JP1/Scriptを構成しているプログラムの一つです。NetExecコマンドのログオン空間での要求を制御します。

(ア行)

位置変数

コマンドラインからスクリプトを起動するときに指定するスクリプトファイル名,およびパラメタを格納する変数です。この位置変数は,「%0, %1, %2, %n, (nには数字が入る)…」のように"%"と正の整数で構成され,コマンドラインに指定したスクリプトファイル名,およびパラメタが,%0から順番に格納されます。

コマンドラインに「C:\TEST.SPT ABC 123」と指定した場合,位置変数%0,%1,%2には次の値が代入されます。

%0=C:\TEST.SPT

%1=ABC

%2=123

このように位置変数を利用すると,スクリプトの起動時に変数の値を設定することができます。

インデックス番号

配列変数の要素(二次元配列の場合は,行要素および列要素)を表すための1から始まる数値のことです。

エディタ

JP1/Script付属のエディタです。簡易入力機能と連携できるので,効率良くスクリプトを作成できます。また,スクリプトの動作を見ながら実行できるモニタリング機能を使えば,デバッグ時の負荷も軽減できます。

(カ行)

解析トレースファイル

スクリプトの構文解析結果が保存されているファイルです。

簡易入力

JP1/Scriptを構成しているプログラムの一つです。コマンドを対話形式で入力でき,入力したコマンドはエディタ,またはクリップボードに出力できます。

キュー

実行するジョブを登録するところです。ジョブをキューに投入すると,一時的にキューに登録されます。キューに登録されたジョブは,キューから順次取り出されて実行されます。

組み込み定数

JP1/Scriptであらかじめ定義されている値です。コマンドの引数に指定できます。

グローバル変数ファイル

スクリプトの実行時に設定されたグローバル変数が保存されているファイルです。

コントロール

メニューフォーム上に配置するボタンやリストボックスなどの総称です。

(サ行)

サーバ環境ファイル

サーバ環境が設定されているファイルです。

サーバトレースファイル

クライアントにあるスクリプト文のコマンドから呼び出されたサーバのコマンド実行結果が保存されているファイルです。

サービス空間

JP1/Scriptサービスから起動するスクリプトプロセスのセッションです。JP1/Scriptサービスから起動することによって,ユーザのログオンやログオフに関係なく実行できます。ただし,GUIなどでの対話操作はできません。GUIなどでの対話操作が必要な場合は,ログオン空間で実行してください。また,JP1/AJSから起動する場合も,サービス空間での実行となります。

サービス情報

サービス操作に必要な情報を定義したオブジェクトのことです。

JP1/Scriptのサービス操作コマンドを利用する場合,あらかじめServiceSetValueコマンドを使って,必要な情報をサービス情報に設定しておきます。

サブルーチン

「プロシージャ」と同意語です。

実行環境ファイル

スクリプトファイルを実行するときの環境設定が保存されているファイルです。

実行環境ファイルコンバータ

Windows上のJP1/Scriptの実行環境ファイルをUNIX上のJP1/Scriptへ移行するためのツールです。

実行トレースファイル

スクリプトの実行結果が保存されているファイルです。

自動起動情報ファイル

Scriptランチャがスクリプトの実行を自動的に行えるようにするための,必要な情報が保存されているファイルです。

スクリプト(スクリプト文)

用意されたコマンドを使用して,命令文などを記述したものを指しています。

スクリプトエンジン

JP1/Scriptを構成しているプログラムの一つです。スクリプトエンジンによって,作成したスクリプトファイルのコマンドの文法チェック(字句解析および構文解析)が行われます。

スクリプト実行

JP1/Scriptを構成しているプログラムの一つです。スクリプトファイルの実行を行います。また,JP1/Scriptの各コマンドに対する処理も行います。

スクリプトファイル

作成したスクリプトを保存したファイルです。

スクリプトレベル

プロシージャ外に記述されているステートメントです。プロシージャレベルに対して,プロシージャの外に記述されているステートメントは,"スクリプトレベル"のステートメントとして参照されます。

(タ行)

トレース管理ファイル

トレースファイルを管理するファイルです。

トレースビューア

JP1/Scriptを構成しているプログラムの一つです。トレースビューアを起動すると,スクリプトファイルの実行時に出力されるトレース情報,スクリプトファイルの実行状態を見ることができます。

(ハ行)

バッチジョブ

バッチ処理で実現するジョブのことをいいます。

バッチ処理

ジョブを一括して実行する処理のことです。対話操作を必要としない業務や,多量のデータを処理する業務に適しています。

フィールド名

各コントロールに対して設定する名称です。作成されたメニューフォーム上には表示されず,メニュー情報ファイルに記述されます。

プライマリセッション

コンピュータに接続されている実際の物理的なコンソールから利用している場合のセッションのことです。

プログラムグループ

Windowsの[スタート]メニューに表示するプログラムのショートカットを登録するフォルダです。ユーザ個別と全ユーザ共通のフォルダがあります。

プロシージャ

実行時に一つの単位として処理されるコマンドの集まりのことをいいます。JP1/Scriptでは,FunctionステートメントとSubステートメントで定義された一連の処理がこれに当たります。

「サブルーチン」と同意語です。

プロシージャ レベル

FunctionプロシージャやSubプロシージャ内に記述されているステートメントです。

宣言を先に記述し,そのあとに代入ステートメントなど,実際の操作を行うコードを記述します。

プロセスビューア

JP1/Scriptを構成しているプログラムの一つです。現在実行されているスクリプトプロセスを一覧表示し,プロセスの監視や制御ができます。他のコンピュータで実行されているスクリプトプロセスも一覧表示できます。

編集モード

エディタの状態の一つで,スクリプトファイルを作成している状態のことを指します。

エディタ起動時には編集モードが設定されています。[モニタリング]−[モニタリングの実行]コマンドを選択するとモニタリングモードになり,[モニタリング]−[モニタリングの中止]コマンドを選択すると編集モードに戻ります。

(マ行)

マネージャ

JP1/Scriptを構成しているプログラムの一つです。スクリプトファイルの作成,編集,および動作環境の設定などの操作をします。

メニューエディタ

JP1/Scriptを使用して作成したスクリプトファイルのメニューフォームを作成したり編集したりする場合に,メニューエディタを利用します。また,メニューエディタには,コントロールのプロパティの設定,およびメニューフォームのテスト表示機能もあります。

メニュー情報ファイル

メニューフォームを構成するフォーム,および各コントロールのプロパティ定義が記述されたファイルです。メニューエディタでメニューフォームを編集すると,メニュー情報ファイルは自動的に作成され,テキスト形式で記述されます。

メニューフォーム

一般に「ウィンドウ」と呼ばれているGUIと同じ働きをします。メニューエディタを利用して,目的に応じた画面が作成できます。メニューフォームの上にはボタンやリストボックスなどを配置できます。

モニタリング情報ファイル

モニタリングで必要な情報を格納したファイルです。

モニタリングモード

エディタの状態の一つで,作成したスクリプトファイルをモニタリング実行している状態を指します。

エディタ起動時には編集モードが設定されています。[モニタリング]−[モニタリングの実行]コマンドを選択するとモニタリングモードになり,[モニタリング]−[モニタリングの中止]コマンドを選択すると編集モードに戻ります。

(ヤ行)

ユーザトレースファイル(トレースファイル)

スクリプトのコマンドによって出力されたトレースを保存するファイルです。

予約語ルールファイル

スクリプトファイルを解析・実行するために必要となる予約語に関する規則を格納したファイルです。

(ラ行)

ラージファイル

容量が2,147,483,648バイト以上のファイルです。

ログオン空間

ユーザがログオンしている時に,Script ランチャまたはScriptマネージャやエクスプローラなどのユーザ操作で起動するスクリプトプロセスのセッションです。GUIなどでの対話操作ができます。

スクリプト実行時にユーザがログオフすると実行が終了します。ユーザのログオンやログオフに関係なく実行したい場合は,サービス空間で実行してください。

(ワ行)

ワークファイル

JP1/Script内部で利用するワークファイルです。

ワイルドカード

ワイルドカードは* と ? で記述します。* は任意の文字列を,? は任意の1文字を表します。

(例)フォルダ"_TEMP_"の下のファイル"ABCDE.TXT"が該当する記述の例

_TEMP_+"*"

_TEMP_+"*.*"

_TEMP_+"ABC*"

_TEMP_+"*.TXT"

_TEMP_+"*E*"