Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Script(Windows(R)用)


8.2.5 SetGV (グローバル変数を設定する)

機能

グローバル変数を設定します。

JP1/Script 05-00以降では,他のコンピュータ上のグローバル変数も設定できます。

形式
SetGV ( GlobalName , 〔Value〕 〔, CompName〕 )
指定項目
GlobalName

設定するグローバル変数を文字列,または値を格納した変数名で指定します。

Value

設定する値を文字列,数値,または値を格納した変数名で指定します。

この値は省略できます。省略した場合,長さ0の文字列("")を仮定します。

CompName (05-00以降)

設定するグローバル変数が存在するコンピュータのコンピュータ名を文字列,または値を格納した変数名で指定します。

この値は省略できます。省略した場合,このコマンドを実行するコンピュータのコンピュータ名を仮定します。

なお,指定する他のコンピュータはJP1/Scriptがインストールされ,JP1/Scriptサービスが開始されていなければなりません。また,アクセスするためのアカウントについては「2.2 他のコンピュータとの通信時のアカウント」を参照してください。

説明

指定されたグローバル変数に指定された値を設定します。コマンドが正常に実行された場合は真(True)を,エラーが発生した場合は偽(False)を,コマンドの実行結果として返します。

指定されたグローバル変数が存在しない場合は,新規にグローバル変数を作成し値を設定します。グローバル変数が存在する場合は,指定された値で更新します。

CompNameに他のコンピュータを指定し,「グローバル変数(GlobalName)」,および「設定する値(Value)」にn個のダブルクォーテーション(")を文字としてそのまま含めるには,「グローバル変数(GlobalName)」には(n*4)個,「設定する値(Value)」には(n*8)個のダブルクォーテーション(")を指定しなければなりません。

ただし,次のレジストリの値に1を設定した場合は,(n*2)個のダブルクォーテーション(")を指定してください。

〔レジストリキー〕

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Hitachi\JP1/Script\SPTX

〔値名〕

ParseDQ

〔値のデータタイプ〕

REG_DWORD

〔値〕

0:パラメタ文字列にn個のダブルクォーテーション(")を含む場合,(n*2)個のダブルクォーテーション(")の指定が無効となる(初期値)

1:パラメタ文字列にn個のダブルクォーテーション(")を含む場合,(n*2)個のダブルクォーテーション(")の指定が有効となる

なお,〔値〕に1と2(SeparateStrCount,SeparateStrコマンドを参照)の両方を指定する場合は3を指定してください。

〔設定が有効になるタイミング〕

スクリプトファイルの次回実行時

補足

このコマンドは,スクリプトの実行環境フォルダ(システムドライブ\ProgramData\Hitachi\Script\Data)下に,グローバル変数ファイル(SPTGV.SPG)を作成します。ただし,JP1/Script 06-51以降では,マネージャの[ツール]−[オプション(クラスタ環境)]ダイアログで管理ファイルの出力先が変更されている場合,指定されたフォルダ下にグローバル変数ファイルを作成します。このファイルはスクリプトの実行が終了しても残りますので,グローバル変数を初期化する場合は,ファイルを削除してください。

また,CompNameに他のコンピュータを指定する場合,LAN環境下での動作だけを保証しています。ファイアウォールには対応していません。

' 自コンピュータ上のグローバル変数を設定する。
SetGV ( "Debug_Mode" ,True )
 
' コンピュータ"SOP4A065 ( SCRIPT ) "上のグローバル変数を設定する。
SetGV ( "Debug_Mode" ,True ,"SOP4A065 ( SCRIPT ) " )
対象バージョン

JP1/Script 01-00以降