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JP1 Version 12 JP1/Script(Windows(R)用)


2.2 他のコンピュータとの通信時のアカウント

ここでは,他のコンピュータとの通信時のアカウントについて説明します。

SetGV,GetGV,DeletGV,NetExecコマンドで他のコンピュータを呼び出す場合,呼び出し元のスクリプトを実行するアカウントとパスワードは適切なアカウント(呼び出し先コンピュータにログオンできるアカウントとパスワード)でなければ正常に機能を果たしません。

呼び出し元のスクリプトを実行するアカウントとパスワードはスクリプトの実行方法によって表2-1のようになります。

表2‒1 コマンド呼び出し元のスクリプト実行アカウントとパスワード

No.

スクリプトの実行方法

呼び出し元のスクリプト実行アカウントとパスワード

1

自動起動によりJP1/Scriptサービスから実行する。

JP1/Scriptサービスに設定されたログオンアカウントとパスワード

2

JP1/AJSのサービスプログラムから実行する。

スクリプトを実行するJP1ユーザにマッピングされたOSユーザのアカウントとパスワード

3

JP1/AJS以外のサービスプログラムから実行する。

各サービスに設定されたログオンアカウントとパスワード

4

自動起動によりScriptランチャから実行する。

コンピュータにログオンしているアカウントとパスワード

5

マネージャやエディタから実行する。

6

エクスプローラなどから直接実行する。

注※

SetGV,GetGV,DeletGV,NetExecコマンドで他のコンピュータを呼び出す場合,サービスのアカウントにシステムアカウントを使用できません。呼び出し先に存在するユーザアカウントをサービスのアカウントに設定してください。

また,NetExecコマンドの場合,接続が成功して呼び出したコンピュータ上で実行ファイルが実行される際の実行アカウントとパスワードは表2-2のようになります。

例えば,NetExecコマンドを使用して,ドメイン上のファイルサーバへコピーする処理(Copyコマンドを含む)を呼び出す場合の実行アカウントとパスワードも,表2-2のようになります。

表2‒2 NetExecコマンドから呼び出す実行ファイルの実行アカウントとパスワード

No.

NetExecコマンドの第5引数の値

呼び出す実行ファイルの実行アカウントとパスワード

1

True(サービス空間で実行)

呼び出し先コンピュータのJP1/Scriptサービスのログオンアカウントとパスワード

2

False(ログオン空間で実行)

呼び出し先コンピュータにログオンしているアカウントとパスワード

SetGV,GetGV,およびDeleteGVコマンドについては「8.2.5 SetGV(グローバル変数を設定する)」,「8.2.6 GetGV(グローバル変数を取得する)」,および「8.2.7 DeleteGV (グローバル変数を削除する)」を参照してください。

NetExecコマンドについては「8.10.2 NetExec (自PC/他PC上の実行ファイルを呼び出す)」を参照してください。