2.2 他のコンピュータとの通信時のアカウント
ここでは,他のコンピュータとの通信時のアカウントについて説明します。
SetGV,GetGV,DeletGV,NetExecコマンドで他のコンピュータを呼び出す場合,呼び出し元のスクリプトを実行するアカウントとパスワードは適切なアカウント(呼び出し先コンピュータにログオンできるアカウントとパスワード)でなければ正常に機能を果たしません。
呼び出し元のスクリプトを実行するアカウントとパスワードはスクリプトの実行方法によって表2-1のようになります。
No. |
スクリプトの実行方法 |
呼び出し元のスクリプト実行アカウントとパスワード |
---|---|---|
1 |
自動起動によりJP1/Scriptサービスから実行する。 |
JP1/Scriptサービスに設定されたログオンアカウントとパスワード※ |
2 |
JP1/AJSのサービスプログラムから実行する。 |
スクリプトを実行するJP1ユーザにマッピングされたOSユーザのアカウントとパスワード |
3 |
JP1/AJS以外のサービスプログラムから実行する。 |
各サービスに設定されたログオンアカウントとパスワード※ |
4 |
自動起動によりScriptランチャから実行する。 |
コンピュータにログオンしているアカウントとパスワード |
5 |
マネージャやエディタから実行する。 |
|
6 |
エクスプローラなどから直接実行する。 |
また,NetExecコマンドの場合,接続が成功して呼び出したコンピュータ上で実行ファイルが実行される際の実行アカウントとパスワードは表2-2のようになります。
例えば,NetExecコマンドを使用して,ドメイン上のファイルサーバへコピーする処理(Copyコマンドを含む)を呼び出す場合の実行アカウントとパスワードも,表2-2のようになります。
No. |
NetExecコマンドの第5引数の値 |
呼び出す実行ファイルの実行アカウントとパスワード |
---|---|---|
1 |
True(サービス空間で実行) |
呼び出し先コンピュータのJP1/Scriptサービスのログオンアカウントとパスワード |
2 |
False(ログオン空間で実行) |
呼び出し先コンピュータにログオンしているアカウントとパスワード |
SetGV,GetGV,およびDeleteGVコマンドについては「8.2.5 SetGV(グローバル変数を設定する)」,「8.2.6 GetGV(グローバル変数を取得する)」,および「8.2.7 DeleteGV (グローバル変数を削除する)」を参照してください。
NetExecコマンドについては「8.10.2 NetExec (自PC/他PC上の実行ファイルを呼び出す)」を参照してください。