Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Script(Windows(R)用)


5.2.2 コマンド実行時のトラブルと対処方法

コマンド実行時のトラブルと対処方法を表5-2に示します。

表5‒2 コマンド実行時のトラブルと対処方法

トラブルの種類

要因

対処方法

NetExecコマンドを実行すると「サーバが接続要求に対して応答しません。」となる。

接続先コンピュータにJP1/Scriptがインストールされていない。

接続先コンピュータにJP1/Scriptをインストールして,Windowsを再起動する。

ログオン空間で実行している場合,接続先コンピュータ上でScriptランチャまたはScriptランチャサービスが起動されていない。

ScriptランチャまたはScriptランチャサービスを起動する。

サービス空間で実行している場合,接続先コンピュータ上でJP1/Scriptサービスが起動されていない。

JP1/Scriptサービスを起動する。

接続先コンピュータに論理ホスト名(論理IPアドレス)を指定し,論理ホスト上でフェールオーバーが発生した。

接続先コンピュータ論理ホスト名(論理IPアドレス)ではなく,物理ホスト名(物理IPアドレス)を指定する。

接続先コンピュータに論理ホスト名を指定する場合は,クラスタにJP1/Scriptを登録する。

NetExecコマンドを実行すると「ユーザ名を認識できないか,またはパスワードが誤っています。」となる。

起動のタイプが「ログオン」のスクリプト自動起動でスクリプトを実行している,JP1/Scriptのマネージャから実行している,またはスクリプトを直接実行している場合,Windowsにログオンしたユーザアカウントが接続先コンピュータ上に存在しない。または,Guestアカウントが無効になっている。

接続先コンピュータでGuestアカウントが無効になっていないか確認する。

Windowsにログオンしたユーザアカウントが接続先コンピュータ上に存在しているか確認する。

起動のタイプが「サービス」のスクリプト自動起動から実行している場合,JP1/Scriptサービスに設定したユーザアカウントが接続先コンピュータ上に存在しない。または,Guestアカウントが無効になっている。

接続先コンピュータでGuestアカウントが無効になっていないか確認する。

JP1/Scriptサービスに設定したユーザアカウントが接続先コンピュータ上に存在しているか確認する。

JP1/AJSのサービスプログラムから実行している場合,スクリプトを実行するJP1ユーザにマッピングされたOSユーザのアカウントが接続先コンピュータ上に存在しない。または,Guestアカウントが無効になっている。

接続先コンピュータでGuestアカウントが無効になっていないか確認する。

スクリプトを実行するJP1ユーザにマッピングされたOSユーザのアカウントが接続先コンピュータ上に存在しているかを確認する。

JP1/AJS以外のサービスプログラムから実行している場合,各サービスアカウントに設定したユーザアカウントが接続先コンピュータ上に存在しない。または,Guestアカウントが無効になっている。

接続先コンピュータでGuestアカウントが無効になっていないか確認する。

各プログラムのサービスに設定したユーザアカウントが接続先コンピュータ上に存在しているか確認する。

NetExecコマンドを実行すると「サーバがScriptランチャサービスの開始パラメータのログオンユーザでログオンされていません。」となる。

Scriptランチャサービスのログオン空間で実行している場合,開始パラメータで指定したログオンユーザでログオンしていない。

開始パラメータで指定したログオンユーザでログオンする。

NetExecコマンドを実行すると「NetExecコマンドの実行ユーザは呼び出し先コンピュータで実行許可されていません。」となる。

NetExecコマンドの実行を許可されていないユーザでNetExecコマンドを実行した。

接続先コンピュータでNetExecコマンドの実行を許可されているユーザを確認する。

NetExecコマンドを実行すると「アクセスは拒否されました。ファイルの属性,またはセキュリティを見直してください。」となる。

スクリプトの自動起動,または上位などのサービスプログラムから実行している場合,サービスアカウントにローカルシステムアカウントを設定している。

スクリプトの自動起動,または上位などのサービスプログラムから実行している場合,そのサービスアカウントに接続先コンピュータ上に存在しているユーザアカウントを設定する。

SetGV,GetGV,DeleteGV,またはNetExecコマンドを実行すると「このコマンドの実行は許可されていません。」となる。

接続先コンピュータで各コマンドのクライアントでの実行を許可しない設定になっている。

接続先コンピュータのJP1/Scriptのマネージャで各コマンドのクライアントでの実行を許可する設定になっているか確認する。

Exec,NetExec,またはCallSptコマンドを実行後,予約変数_EXEC_RTN_に予測しないコードが設定される。

起動した実行ファイルに異常が発生した。

起動した実行ファイルを単体で実行して異常が無いか,実行ファイルが_EXEC_RTN_に設定されたリターンコードを返さないか確認する。

実行ファイルでアプリケーションエラーが発生した場合,-1073741819(16進C0000005)などの値が設定される。

Beepコマンドを実行すると「0002:システムは指定されたファイルを見つけることができません。」などのエラーとなる。

OS,ハードウェアの制約のため。

IMEventMessageコマンドなどを使用した代替手段で対処する。詳細は「8.13.3 Beep(スピーカからビープ音を鳴らす)」の注意事項を参照のこと。

Beepコマンドを実行してもビープ音が鳴らない。