Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Power Monitor


7.3.3 環境の定義

7.3.1 設定が必要な項目」で説明した項目をGUIで定義します。実行系と待機系でそれぞれ作業が必要です。

クラスタシステムの実行系は,共有フォルダがオンラインの状態でセットアップしてください。オフライン状態でセットアップをすると,誤ったフォルダが作成されてしまう可能性があります。オンライン状態を確認してからセットアップしてください。誤って,オフライン状態のままセットアップしてしまった場合は,まず,オフライン状態のまま,誤って作成されたフォルダを削除します。その後,共有フォルダをオンラインにし,再度セットアップしてください。

実行系と待機系での作業を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 実行系での作業

  1. 実行系でJP1/Baseの設定作業をする。

    実行系でのJP1/Baseの設定作業については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

  2. JP1/AJS3およびその他の連携プログラムの設定作業をする。

    JP1/AJS3やその他のプログラムとJP1/Power Monitorとを連携して使用する場合は,JP1/AJS3およびその他のJP1/Power Monitorと連携するプログラムの設定作業をします。

    また,電源制御装置のリモート制御コマンドを実行系・待機系で同じ名称のフォルダにインストールしておきます。

  3. 電源制御装置の設定をする。

    [電源制御装置の設定]ダイアログボックスで設定をします。[定義設定位置]は,実行系と待機系で同じ位置を指定してください。

  4. JP1PWパス\bin\jp1pwhasetup.exeを実行する。

    [PWクラスタ構成の設定]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

  5. [実行系論理ホストの設定]をクリックする。

    次に示すダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

    このダイアログボックスで,論理ホスト名,および共有ディスク上のフォルダを指定します。

    指定したフォルダ名\JP1POWERMONITOR\」フォルダ下に,論理ホスト用のログフォルダおよびデータフォルダが,ローカルディスクからコピーされます。

    なお,この指定をするときには,共有ディスクを参照できる状態にしておく必要があります。

  6. [次へ]をクリックする。

    次に示すダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

    設定内容を確認してください。設定内容が正しければ,[完了]をクリックしてください。

    注意

    設定した論理ホスト名が128バイト以上の場合,アイコンに登録する論理ホストの表示名は先頭から127バイトまでとなります。

    [図データ]

    ダイアログボックスが表示された場合は,同じ名称の論理ホストが登録されていないか確認してください。同じ名称の論理ホストがすでに登録されている場合は,[スタートメニュー]から登録されているアイコン名を変更し,アイコンの名称が重複しないようにしてください。

  7. jpw_def_setコマンドを実行して,同じ論理ホスト上のJP1/AJS3とJP1/Power Monitorを連携するための設定をする。

    JP1/AJS3とJP1/Power Monitorを同じ論理ホスト上で運用する場合は,jpw_def_set -eyを実行します。それ以外の場合は設定不要です。jpw_def_setコマンドの詳細については,「15. コマンド」の「jpw_def_set」を参照してください。

  8. jpwconfigsetコマンドを実行する。

    JP1/AJS3と連携する場合は,次のコマンドを実行して,論理ホスト上のJP1/AJS3との連携の環境設定をします。JP1/AJS3と連携する場合は,必ずこのコマンドを実行してください。

    jpwconfigset -h 論理ホスト名

以上で実行系での作業は完了です。

(2) 待機系での作業

  1. 実行系の共通定義情報を待機系へ反映させる。

    実行系での作業が完了したあと,実行系の共通定義情報を待機系にコピーします。

    まず,実行系で次の作業をします。

    • 実行系でjbsgetcnfコマンドを実行し,共通定義情報を退避します。実行するコマンドを次に示します。

      jbsgetcnf -h 論理ホスト名 > 退避ファイル名

    • 退避ファイルを待機系にコピーします。

    次に,待機系で次の作業をします。

    • コピーした退避ファイルを引数に指定して,jbssetcnfコマンドを実行します。実行するコマンドを次に示します。

      jbssetcnf 退避ファイル名

  2. 待機系でJP1/Baseの設定作業をする。

    待機系でのJP1/Baseの設定作業については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

  3. JP1/AJS3およびその他の連携プログラムの設定作業をする。

    JP1/AJS3やその他のプログラムとJP1/Power Monitorとを連携して使用する場合は,JP1/AJS3およびその他のJP1/Power Monitorと連携するプログラムの設定作業をします。

    また,電源制御装置のリモート制御コマンドを実行系・待機系で同じ名称のフォルダにインストールしておきます。

  4. 電源制御装置の設定をする。

    [電源制御装置の設定]ダイアログボックスで設定をします。[定義設定位置]は,実行系と待機系で同じ位置を指定してください。

  5. JP1PWパス\bin\jp1pwhasetup.exeコマンドを実行する。

    [PWクラスタ構成の設定]ダイアログボックスが表示されます。

  6. [待機系論理ホストの設定]をクリックする。

    次に示すダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

    実行系で設定した論理ホスト名を選択します。

  7. [次へ]をクリックする。

    次に示すダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

    設定内容を確認してください。設定内容が正しければ,[完了]をクリックしてください。

    注意

    設定した論理ホスト名が128バイト以上の場合,アイコンに登録する論理ホストの表示名は先頭から127バイトまでとなります。

    [図データ]

    ダイアログボックスが表示された場合は,同じ名称の論理ホストが登録されていないか確認してください。同じ名称の論理ホストがすでに登録されている場合は,[スタートメニュー]から登録されているアイコン名を変更し,アイコンの名称が重複しないようにしてください。

  8. jpw_def_setコマンドを実行して,同じ論理ホスト上のJP1/AJS3とJP1/Power Monitorを連携するための設定をする。

    実行系と同じオプションを指定してjpw_def_setコマンドを実行します。jpw_def_setコマンドの詳細については,「15. コマンド」の「jpw_def_set」を参照してください。

以上で,設定は完了です。