Hitachi

JP1 Version 12　JP1/Automatic Job Management System 3 for Enterprise Applications

jr3ras

〈このページの構成〉

形式１

jr3ras -outdir 資料格納フォルダまたはディレクトリ
       [ジョブ制御機能のトレースファイル格納先指定]
       [-bw_trace_file インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御機能のトレースファイル名]
       [-rfctrace RFCトレースファイル格納先ディレクトリ]
注意

引数に指定した文字列に空白または「( )（半角括弧）」が含まれる場合，引数を「"（二重引用符）」で囲んでください。

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形式２

jr3ras -help

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機能

JP1/AJS3 for EAPで障害が発生したときに資料を採取する場合に使用します。

JP1/AJS3 for EAPの保守資料，OSのシステム情報，統合トレースログなどを採取します。

このコマンドは，Windowsの場合はAdministrators権限を持つユーザー，Linuxの場合はスーパーユーザーで実行してください。

このコマンドを実行すると，指定した資料格納フォルダの直下に採取した資料が格納されます。採取できる資料の詳細については，表4-4，表4-5を参照してください。

なお，障害の内容によっては，このコマンドで採取した資料以外に，手動で採取が必要な資料があります。手動で採取が必要な資料については，「8.2　トラブル発生時に採取する資料」を参照してください。

このコマンドを実行する場合は，カレントディレクトリをjr3rasコマンド格納先ディレクトリに移動してください。

資料格納フォルダの直下に格納された資料のフォルダ構成および資料内容を次に示します。

表4‒4　採取資料の内部フォルダ構成（Windowsの場合）

フォルダ名・ファイル名

採取される資料

資料格納フォルダ¥jr3ras.log

資料採取ツール（jr3ras.bat）のログ

資料格納フォルダ¥date.log

資料採取日時

資料格納フォルダ¥os¥System.evt

資料格納フォルダ¥os¥Application.evt

Windowsイベントログ

資料格納フォルダ¥os¥os_system.txt

Windowsシステム情報

資料格納フォルダ¥os¥hosts

hostsファイル

資料格納フォルダ¥os¥services

servicesファイル

資料格納フォルダ¥os¥hostname.txt

ホスト名

資料格納フォルダ¥os¥netstat.txt

資料格納フォルダ¥os¥ipconfig.txt

資料格納フォルダ¥os¥firewall.txt

通信情報

資料格納フォルダ¥os¥getenv.log

環境変数

資料格納フォルダ¥os¥proc_svc.list

実行中のサービス/プロセス情報

資料格納フォルダ¥product¥Version.txt

JP1/AJS3 for EAPのバージョン情報

資料格納フォルダ¥product¥jp1amr3.dat

JP1/AJS3 for EAPの製品情報登録ファイル

資料格納フォルダ¥product¥ProductInfo.txt

JP1/AJS3 for EAPの製品情報

資料格納フォルダ¥product¥regist.txt

JP1/AJS3 for EAPのレジストリ情報

資料格納フォルダ¥product¥filelist.txt

JP1/AJS3 for EAPのファイル一覧

資料格納フォルダ¥product¥cacls.txt

JP1/AJS3 for EAPのファイルアクセス権限一覧

資料格納フォルダ¥product¥system¥version

JP1/AJS3 for EAPの形名・バージョン情報

資料格納フォルダ¥product¥system¥patchlog.txt

JP1/AJS3 for EAPのパッチ情報

資料格納フォルダ¥product¥system¥jr3chrfc

RFCライブラリ状態管理ファイル

資料格納フォルダ¥product¥rfctrace¥dev_rfc.trc

資料格納フォルダ¥product¥rfctrace¥dev_rfc.trc.log

RFCトレース

資料格納フォルダ¥product¥HCDINST¥*

JP1/AJS3 for EAPのインストールログ

資料格納フォルダ¥product¥jp1common¥jp1amr3¥*

資料格納フォルダ¥product¥r3command¥*

資料格納フォルダ¥product¥Log¥*

トレース情報（ジョブ制御)

資料格納フォルダ¥product¥conf¥conf

ジョブ制御機能用の環境設定ファイル

資料格納フォルダ¥product¥Bwsta¥bwcommand¥*

資料格納フォルダ¥product¥Bwsta¥Log¥*

トレース情報（インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御）

資料格納フォルダ¥product¥Bwsta¥conf¥conf

環境設定ファイル（インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御）
表4‒5　採取資料の内部ディレクトリ構成（Linuxの場合）

ディレクトリ名・ファイル名

採取される資料

資料格納ディレクトリ/jr3ras.log

資料採取ツール（jr3ras.bat）のログ

資料格納ディレクトリ/date.log

資料採取日時

資料格納ディレクトリ/os/messages*

システムログ

資料格納ディレクトリ/os/uname.txt

OSバージョン情報

資料格納ディレクトリ/os/boot.txt

カーネルバージョン情報

資料格納ディレクトリ/os/dist.txt

OSシステム情報（ディストリビューション情報）

資料格納ディレクトリ/os/clock.txt

資料格納ディレクトリ/os/timedatectl.txt

タイムゾーン情報

資料格納ディレクトリ/os/hosts

hostsファイル

資料格納ディレクトリ/os/services

servicesファイル

資料格納ディレクトリ/os/hostname.txt

ホスト名

資料格納ディレクトリ/os/netstat.txt

通信情報

資料格納ディレクトリ/os/os_inst_pp.list

インストールPPリスト

資料格納ディレクトリ/os/kernel_param.list

カーネルパラメタ

資料格納ディレクトリ/os/ulimit.txt

ユーザリソース制限

資料格納ディレクトリ/os/dmesg.txt

カーネルのメッセージ

資料格納ディレクトリ/os/df.txt

ディスク容量

資料格納ディレクトリ/os/fstab

ディスクマウント情報

資料格納ディレクトリ/os/ifconfig.txt

資料格納ディレクトリ/os/ip_addr_show.txt

資料格納ディレクトリ/os/firewall.txt

ネットワーク情報

資料格納ディレクトリ/os/getenv.log

環境変数

資料格納ディレクトリ/os/proc.list

実行中のプロセス情報

資料格納ディレクトリ/os/user.txt

ユーザー一覧

資料格納ディレクトリ/product/.version

JP1/AJS3 for EAPのバージョン情報

資料格納ディレクトリ/product/.patch_hist

JP1/AJS3 for EAPのパッチ情報

資料格納ディレクトリ/product/jr3chrfc

RFC ライブラリ状態管理ファイル

資料格納ディレクトリ/product/116C.dat

JP1/AJS3 for EAPの製品情報登録ファイル

資料格納ディレクトリ/product/ProductInfo.txt

JP1/AJS3 for EAPの製品情報

資料格納ディレクトリ/product/pplistd

インストール済み日立製品情報

資料格納ディレクトリ/product/filelist.txt

JP1/AJS3 for EAPのファイル一覧

資料格納ディレクトリ/product/rfctrace/dev_rfc.trc

資料格納ディレクトリ/product/rfctrace/dev_rfc.trc.log

RFCトレース

資料格納ディレクトリ/product/inst/.hitachi.log*

資料格納ディレクトリ/product/inst/.install.log*

資料格納ディレクトリ/product/inst/.uninstall.log*

資料格納ディレクトリ/product/inst/.hliclog/*

JP1/AJS3 for EAPのインストール/アンインストーログ

資料格納ディレクトリ/product/r3command/*

資料格納ディレクトリ/product/Log/*

トレース情報（ジョブ制御)

資料格納ディレクトリ/product/conf/conf

ジョブ制御機能用の環境設定ファイル

資料格納ディレクトリ/product/Bwsta/bwcommand/*

資料格納ディレクトリ/product/Bwsta/Log/*

トレース情報（インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御）

資料格納ディレクトリ/product/Bwsta/conf/conf

環境設定ファイル（インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御）

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引数

-outdir 資料格納フォルダまたはディレクトリ

採取した資料を格納するフォルダまたはディレクトリ名を指定します。指定した名称でフォルダまたはディレクトリを新規作成します。存在しないディレクトリ名を指定してください。

ディレクトリとして作成できる文字列を指定してください。ディレクトリ名としてJP1/AJS3 for EAPのインストール先ディレクトリ以下を指定しないでください。

Windowsの場合，NULなどのWindowsデバイス名を指定しないでください。

Linuxの場合，/dev/nullなどのスペシャルファイルを指定しないでください。

-outdirオプションの指定は省略できません。

ジョブ制御機能のトレースファイル格納先指定

ジョブ制御機能のトレースファイル格納先を指定します。ジョブ制御用環境設定ファイルのtraceセクションで，TargetDirまたは，TargetFileを指定している場合に指定してください。

ジョブ制御機能のトレースファイル格納先指定の形式を次に示します。

ジョブ制御機能のトレースファイル格納先指定の形式
{-r3_trace_dir ジョブ制御機能のトレースファイル格納ディレクトリ | -r3_trace_file ジョブ制御機能のトレースファイル名}
-r3_trace_dir ジョブ制御機能のトレースファイル格納ディレクトリ

ジョブ制御機能のトレースファイル格納ディレクトリを指定します。

ジョブ制御用環境設定ファイルのtraceセクションで，TargetDirを指定している場合に指定してください。

-r3_trace_fileオプションと同時に指定できません。

-r3_trace_file ジョブ制御機能のトレースファイル名

ジョブ制御機能のトレースファイルを指定します。

ジョブ制御用環境設定ファイルのtraceセクションで，TargetFileを指定している場合に指定してください。

-r3_trace_dirオプションと同時に指定できません。

-bw_trace_file インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御機能のトレースファイル名

インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御機能のトレースファイル格納先を指定します。

インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御用環境設定ファイルのtraceセクションで，TraceFileを指定している場合に指定してください。

-rfctrace RFCトレースファイル格納先ディレクトリ

RFCトレースファイルを採取資料に含める場合に指定します。RFCトレースファイルは，エラー発生時のJP1/AJS3 for EAPの作業ディレクトリに出力されます。

-help

このコマンドの使用方法を表示します。

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戻り値

0

正常終了した

1

引数の指定に誤りがある

2

収集先ディレクトリが既に存在する

3

カレントディレクトリがjr3rasコマンドの格納先ディレクトリではない

4

収集先ディレクトリにアクセスできない

5

ディスク容量が不足している

6

インストールディレクトリにアクセスできない

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注意事項

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使用例

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