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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 for Enterprise Applications


jbwipsta

〈このページの構成〉

形式1

jbwipsta  [SAP BWあて先情報]
          [SAP BWログオン情報]
          {-ip インフォパッケージID | -pc プロセスチェーンID}
          [-wait [-time 監視時間]
                 [-ival 監視間隔]
                 [-qmwait_time 待ち時間]]

形式2

jbwipsta -help

機能

SAP BWシステム上にあらかじめ定義されたインフォパッケージまたはプロセスチェーンを開始します。

引数

SAP BWあて先情報

開始対象のインフォパッケージまたはプロセスチェーンが登録されているSAP BWシステムを指定します。SAP BWあて先情報の形式については,「(2)インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御機能のコマンドで共通の引数の形式」を参照してください。

SAP BWログオン情報

開始対象のインフォパッケージまたはプロセスチェーンが登録されているSAP BWシステムで有効なログオン情報を指定します。SAP BWログオン情報の形式については,「(2)インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御機能のコマンドで共通の引数の形式」を参照してください。

-ip インフォパッケージID

開始させるインフォパッケージのIDを指定します。IDに指定できる文字列の長さは,30バイト(固定)です。

-ipまたは-pcオプションのどちらかを必ず指定します。同時には指定できません。

-pc プロセスチェーンID

開始させるプロセスチェーンのIDを指定します。IDに指定できる文字列の長さは,1〜25バイトです。

-ipまたは-pcオプションのどちらかを必ず指定します。同時には指定できません。

-wait

開始したインフォパッケージまたはプロセスチェーンが終了するまでインフォパッケージまたはプロセスチェーンを監視します(インフォパッケージまたはプロセスチェーンの実行が終了するまで,コマンドラインからコマンドを実行できなくなります)。

インフォパッケージまたはプロセスチェーンの終了は,SAP BWシステムより次のステータスを取得して判断しています。

  • インフォパッケージの終了監視

    トランザクションRSMONの[モニター]ツリーで確認できるインフォパッケージの依頼のステータス(「ステータス」タブに表示される[合計],および[技術]のステータス)。

  • プロセスチェーンの終了監視

    トランザクションRSPCの[ログビュー]画面で確認できるプロセスチェーンのステータス。

-time 監視時間

インフォパッケージまたはプロセスチェーンの終了を監視する時間(単位:分)を指定します。監視時間に指定した時間,インフォパッケージまたはプロセスチェーンの終了を監視できます。監視時間は,-ivalオプションで指定した監視間隔より長くなるように指定してください。監視時間に指定できる値は,1〜65,535です。-timeオプションの指定を省略した場合,監視時間は無限になります。

なお,指定した監視時間内にインフォパッケージまたはプロセスチェーンが終了しない場合は,インフォパッケージまたはプロセスチェーンの監視がタイムアウトになり,インフォパッケージまたはプロセスチェーンの状態に関係なくコマンドが終了します。

-timeオプションは,-waitオプションを指定した場合に有効です。

-ival 監視間隔

インフォパッケージまたはプロセスチェーンを監視する時間間隔(単位:秒)を指定します。インフォパッケージまたはプロセスチェーンが終了するまで,監視間隔に指定した周期でインフォパッケージまたはプロセスチェーンを監視できます(インフォパッケージまたはプロセスチェーンのポーリング監視)。監視間隔に指定できる値は,1〜65,535です。-ivalオプションの使用時に監視間隔の指定を省略した場合,監視間隔に5が設定されます。

なお,デフォルトの監視間隔(5秒)は,環境設定ファイルで変更できます。

-ivalオプションは,-waitオプションを指定した場合に有効です。

-qmwait_time 待ち時間

インフォパッケージが正常終了してからそのインフォパッケージを実行するジョブが終了するまでの時間(待ち時間,単位:秒)を指定します。JP1/AJS3 for EAPでは,インフォパッケージのデータロード後に実行される,QMアクション(ロードしたデータの有効化処理)やインフォパッケージの後続処理(重複依頼の削除など)の終了は監視できません。これらの処理の終了を待って後続ジョブを実行したい場合には,この待ち時間を設定します。待ち時間に指定できる値は0〜65,535です。-qmwait_timeオプションの指定を省略した場合,環境設定ファイルのQMActionWaitTimeキー(Commandセクション)で設定された秒数が仮定されます。

-qmwait_timeオプションは,-ipおよび-waitオプションを指定した場合に有効です。

-help

このコマンドの使用方法を表示します。

戻り値

注意事項

使用例