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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 for Enterprise Applications


3.1.1 R/3ジョブを新規に登録する

〈この項の構成〉

(1) R/3ジョブの実行手順

JP1/AJSを利用してR/3ジョブを実行するためには,JP1/AJS - ViewがインストールされているマシンのOSにより,次の作業が必要です。

(a) JP1/AJS - ViewがインストールされているマシンがWindowsの場合

作業1

環境設定

JP1/AJS3 for EAPがインストールされているマシンがWindowsの場合,JP1/AJS3 for EAPが提供する次のファイルを,JP1/AJS - Viewがインストールされているマシンに手動でコピーしてください。

  • インストール先フォルダ\Program\jr3cjdfx.exe (定義プログラム)

  • インストール先フォルダ\Program\jr3cjdfx.ini (初期化ファイル)

以上のファイルは,JP1/AJS - Viewがインストールされているマシンの,任意の位置の同一フォルダにコピーしてください。

複数のバージョンのJP1/AJS3 for EAPを使用している場合,JP1/AJS - Viewがインストールされているマシンには,最新バージョンのJP1/AJS3 for EAPのファイルをコピーしてください。

なお,下位バージョンからの移行時に,JP1/AJS2 - Viewがインストールされているマシンのカスタムジョブ定義モジュールを更新する場合は,下位バージョンで複写したモジュールをすべて削除してから上位バージョンのモジュールを複写してください。

作業2

カスタムジョブの登録

作業3

カスタムジョブの定義

これらの作業が完了し,JP1/AJSのジョブネットが起動されてR/3システム用のカスタムジョブが実行されると,R/3システムにジョブが登録され,ジョブが実行されます。

(2) カスタムジョブの登録

JP1/AJS - Viewの[カスタムジョブの登録]ダイアログボックスでカスタムジョブとして登録します。

R/3システム用のカスタムジョブを登録する手順の概要を次に示します。

  1. JP1/AJS - View で[カスタムジョブの登録]ダイアログボックスを表示する。

    [図データ]

  2. [新規登録]をクリックする。

    [カスタムジョブ登録情報]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

  3. R/3システム用のカスタムジョブを登録する。

    ダイアログボックスの各項目に次の内容を指定します。

    名前

    JP1/AJS3 for EAPのカスタムジョブの名称を,任意の1〜8バイトで指定します。

    コメント

    1〜40バイトで指定します。コメントには,「/(スラント)」と空白文字は使用できません。コメントの記述は省略できます。

    定義プログラム

    手動でJP1/AJS - Viewにコピーしてきた,カスタムジョブ定義プログラム(jr3cjdfx.exe)へのパスを指定します。

    注意

    [ジョブ種別]に[UNIXジョブ]を設定した場合,[定義プログラム]を指定する必要はありません。

    実行プログラム

    JP1/AJS3 for EAPがインストールされているJP1/AJS - Agent(またはJP1/AJS - Manager)マシンの,カスタムジョブ実行プログラムへのパス「インストール先フォルダ\Program\jr3bjsub.exe」を指定します。

    注意

    ・[ジョブ種別]に[UNIXジョブ]を設定した場合,[実行プログラム]を指定する必要はありません。

    ・複数のマシンでJP1/AJS3 for EAPのインストール先フォルダのパスが異なる場合,JP1/AJS3で,ジョブ実行時のワークパスを変数として定義します。この設定をしていない場合,ジョブ実行時に実行ファイルがないことを示すメッセージ(KAVU4550-W)が,JP1/AJS3 - Viewの[実行結果詳細]画面に出力され,ジョブが実行できません。

    設定方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド」を参照してください。

    バージョン

    「0600」を指定します。

    クラス名

    「JP1AMR3」を指定します。

    ジョブ種別

    JP1/AJS3 for EAPがインストールされているJP1/AJS - Agent(またはJP1/AJS - Manager)マシンがWindowsの場合は,[PCジョブ]を指定します。Linuxの場合は,[UNIXジョブ]を指定します。

  4. [OK]ボタンをクリックする。

カスタムジョブの登録の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド」を参照してください。

(3) カスタムジョブの定義

JP1/AJSの[ジョブネットエディタ]ウィンドウで,JP1/AJSに登録したカスタムジョブを,ジョブネットに定義します。

R/3システム用のカスタムジョブを定義する手順の概要を次に示します。

(a) カスタムジョブを定義する(PCジョブの場合)

  1. JP1/AJSの[ジョブネットエディタ]ウィンドウのジョブネット定義領域を表示する。

  2. [カスタムジョブ]タブを選択して,登録したR/3システム用のカスタムジョブをドラッグし,ジョブネット定義領域にドロップする。

    ジョブネット定義領域のジョブネットにR/3システム用のカスタムジョブが追加され,[詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

  3. 終了判定を設定する。

    • ジョブの異常終了(jr3bjsubコマンドの戻り値が「1」),およびその他のエラー(jr3bjsubコマンドの戻り値が「2以上」)のどちらも,JP1/AJS上で「異常」として扱う場合

      判定結果

      「しきい値による判定」を選択します。

      警告しきい値

      何も指定しません。

      異常しきい値

      「0」を指定します。

    • ジョブの異常終了(jr3bjsubコマンドの戻り値が「1」)はJP1/AJS上で「警告」として扱い,その他のエラー(jr3bjsubコマンドの戻り値が「2以上」)はJP1/AJS上で「異常」として扱う場合

      判定結果

      「しきい値による判定」を選択します。

      警告しきい値

      「0」を指定します。

      異常しきい値

      「1」を指定します。

    • ジョブの異常終了(jr3bjsubコマンドの戻り値が「1」または「5以上」)はJP1/AJS上で「異常」として扱い,その他のエラー(jr3bjsubコマンドの戻り値が「2〜4」)はJP1/AJS上で「警告」として扱う場合

      判定結果

      「しきい値による判定」を選択します。

      警告しきい値

      何も指定しません。

      異常しきい値

      「4」(警告として扱う戻り値の上限値)を指定します。

    1〜4の戻り値の判定は,後続の判定ジョブで実施します。設定方法の詳細は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編)」の判定ジョブを使ったジョブネットの定義例の章を参照してください。

  4. [詳細]ボタンをクリックする。

    [R/3ジョブ定義]ダイアログボックスが表示されます。

  5. [R/3ジョブ定義]ダイアログボックス(関連するダイアログボックスを含む)を使用して,次の設定をする。

    • R/3ジョブを登録するR/3システムへの接続方法を指定する

    • R/3ジョブを定義する

    • ジョブステップを定義する

    • ジョブのリリースと終了監視を指定する

    • 実行結果の出力先を指定する

    注意

    [詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスでジョブの打ち切り時間を指定する場合は,JP1/AJS3 for EAPで指定したジョブの打ち切り時間より長くなるようにしてください。

  6. [OK]ボタンをクリックする。

カスタムジョブの定義の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド」を参照してください。

重要

R/3ジョブのカスタムジョブ定義プログラムは,入力された情報を基に,製品内部でjr3bjsubコマンドのコマンドラインを生成します。

このコマンドラインの長さは1,020バイトまでであり,超えた場合はカスタムジョブ定義プログラムで「生成したコマンドラインの長さ(<生成したコマンドラインのバイト数>バイト)が最大値(1,020バイト)を超えました。定義情報を保存することができません。」のエラーとなります。

複数のジョブステップを1つのジョブに割り当てるなど,R/3ジョブの定義によっては,1,020バイトを超えることがあります。

複数のジョブステップを1つのジョブに割り当てている場合は,別々のジョブに定義し,ジョブ間に実行順序を定義するなどの方法でご使用ください。

(b) カスタムジョブを定義する(UNIXジョブの場合)

  1. JP1/AJSの[ジョブネットエディタ]ウィンドウのジョブネット定義領域を表示する。

  2. [カスタムジョブ]タブを選択して,登録したR/3システム用のカスタムジョブをドラッグし,ジョブネット定義領域にドロップする。

    ジョブネット定義領域のジョブネットにR/3システム用のカスタムジョブが追加され,[詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

  3. コマンド文を定義する。

    jr3bjsubコマンドのコマンドラインを定義します。

  4. 終了判定を設定する。

    • ジョブの異常終了(jr3bjsubコマンドの戻り値が「1」),およびその他のエラー(jr3bjsubコマンドの戻り値が「2以上」)のどちらも,JP1/AJS上で「異常」として扱う場合

      判定結果

      「しきい値による判定」を選択します。

      警告しきい値

      何も指定しません。

      異常しきい値

      「0」を指定します。

    • ジョブの異常終了(jr3bjsubコマンドの戻り値が「1」)はJP1/AJS上で「警告」として扱い,その他のエラー(jr3bjsubコマンドの戻り値が「2以上」)はJP1/AJS上で「異常」として扱う場合

      判定結果

      「しきい値による判定」を選択します。

      警告しきい値

      「0」を指定します。

      異常しきい値

      「1」を指定します。

    • ジョブの異常終了(jr3bjsubコマンドの戻り値が「1」または「5以上」)はJP1/AJS上で「異常」として扱い,その他のエラー(jr3bjsubコマンドの戻り値が「2〜4」)はJP1/AJS上で「警告」として扱う場合

      判定結果

      「しきい値による判定」を選択します。

      警告しきい値

      何も指定しません。

      異常しきい値

      「4」(警告として扱う戻り値の上限値)を指定します。

    1〜4の戻り値の判定は,後続の判定ジョブで実施します。設定方法の詳細は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編)」の判定ジョブを使ったジョブネットの定義例の章を参照してください。

  5. [OK]ボタンをクリックする。

カスタムジョブの定義の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド」を参照してください。

(c) R/3システムへの接続方法を指定する

R/3ジョブを登録するR/3システムへの接続方法は,[R/3ジョブ定義]ダイアログボックスの[R/3システム]パネルで指定します。

[R/3システム]パネルを次の図に示します。

図3‒1 [R/3システム]パネル−[R/3ジョブ定義]ダイアログボックス

[図データ]

[R/3システム]パネルで指定する定義項目を次に示します。

  • 定義項目

あて先

ジョブを登録するあて先となるアプリケーションサーバへの接続方法を選択します。次のどちらかの方法でアプリケーションサーバを指定して接続します。

・特定のアプリケーションサーバを指定する

・sapnwrfc.iniファイルに指定されているあて先を使用する

特定のアプリケーションサーバに接続する

接続するアプリケーションサーバを直接指定する場合に,[特定のアプリケーションサーバに接続する]を選択します。

ホスト名

接続するアプリケーションサーバ(またはSAPルーター)のホスト名を指定します。指定できる文字列の長さは,1〜100バイトです。

ホスト名には,次の形式の名称を使用できます。

  • hostsファイルに定義されているホスト名

  • IPアドレス

  • SAPルーターアドレス

SAPルーターアドレスの形式については,R/3のマニュアルおよびオンラインヘルプを参照してください。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-hオプションに対応しています。

システム番号

R/3システムでのシステム番号を指定します。指定できる文字列の長さは,1〜2バイトです。文字列に使用できるのは,数字だけです。デフォルトは,「0」です。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-sオプションに対応しています。

sapnwrfc.iniを使用して接続する

sapnwrfc.iniファイルを使用してアプリケーションサーバに接続する場合に,[sapnwrfc.iniを使用して接続する]を選択します。

sapnwrfc.iniファイルの定義内容に従って,特定のアプリケーションサーバ,またはメッセージサーバの負荷分散機能によって決定された,任意のアプリケーションサーバに接続します。

あて先

sapnwrfc.iniファイルのDESTに指定した値を[あて先]に指定します。指定できる文字列の長さは,1〜32バイトです。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-dオプションに対応しています。

ログオン

[あて先]に指定したアプリケーションサーバに接続するときのログオン情報を指定します。次のどちらかの方法でログオンするユーザーを指定します。

  • sapnwrfc.iniに指定されているユーザーを使用する

  • 特定のユーザー(クライアント,ユーザー名,パスワードおよび言語)を指定する

sapnwrfc.iniを使用してログオンする

[あて先]に指定した,外部ファイル(sapnwrfc.ini)に定義された内容でログオンする場合に,[sapnwrfc.iniを使用してログオンする]を選択します。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-dlオプションに対応しています。

クライアント

ログオン先のR/3クライアントのクライアント番号を指定します。指定できる文字列の長さは,1〜3バイトです。文字列に使用できるのは,数字だけです。なお,R/3クライアント番号をR/3システムに送るときには,1〜2バイトで指定したクライアント番号は3バイトに変換されます。

例えば,クライアント番号が「001」の場合,「1」,「01」,または「001」の3パターンの指定ができます。ただし,R/3システムには,3バイト形式のクライアント番号「001」が送られます。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-cオプションに対応しています。

ユーザー名

R/3ジョブを登録するユーザーのユーザー名を指定します。

指定できるユーザーについては「2.2.9 ジョブ制御用のSAPユーザーを用意する」を参照してください。

なお,ジョブステップの定義時にジョブステップの実行ユーザーを指定していなかった場合,この項目で指定したユーザーの権限でジョブステップが実行されます。

指定できる文字列の長さは,1〜12バイトです。なお,ユーザー名には,小文字の半角英字を指定できません。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-uオプションに対応しています。

パスワード

[ユーザー名]で指定したR/3ジョブの実行ユーザーに対して,パスワードまたは拡張パスワードを指定します。拡張パスワードを使用する場合は,[拡張パスワードを使用する]をチェックします。

パスワードに指定できる文字列の長さは,1〜8バイトです。拡張パスワードに指定できる文字列の長さは,1〜40バイトです。

入力した値は,「*」で表示されます。

この項目は,パスワードを使用する場合はjr3bjsubコマンドの-pオプションに,拡張パスワードを使用する場合はjr3bjsubコマンドの-p2オプションにそれぞれ対応しています。

拡張パスワードを使用する

SAPシステム側で拡張パスワードルールが適用されている場合に,[拡張パスワードを使用する]をチェックします。このチェックボックスをチェックする場合は,実行先のホストの設定が次に示すとおりになっているかを確認してください。

  • JP1/AJS2 for EAP 08-50以降がインストールされている。

  • 拡張パスワードの使用可否をjr3chrfcコマンドでONに設定している。

言語

使用する言語種別を1バイトの英字で指定します。日本語または英語が使用できます。使用する言語には,次に示すR/3システムで使用できる言語を指定してください。

  • 日本語の場合:J

  • 英語の場合:E

なお,言語には,小文字の半角英字を指定できません。

また,次の場合,あて先のR/3システムで定義されている言語種別のデフォルトが使用されます。

  • 言語種別の指定を省略したとき

  • あて先のR/3システムで定義されていない言語種別を指定したとき

この項目に指定した言語種別は,R/3ジョブログの言語と,KAJM0802-E,KAJM0813-Eなどのメッセージの挿入句として出力される,SAPシステムが返すエラーの詳細情報の言語に影響します。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-lオプションに対応しています。

(d) R/3ジョブを定義する

R/3ジョブの定義は,[R/3ジョブ定義]ダイアログボックスの[ジョブの定義]パネルで指定します。

[ジョブの定義]パネルを次の図に示します。

図3‒2 [ジョブの定義]パネル−[R/3ジョブ定義]ダイアログボックス

[図データ]

[ジョブの定義]パネルで指定する定義項目を次に示します。

  • 定義項目

ジョブの登録

ジョブの登録に必要な項目(ジョブ名,ジョブステップ情報など)を指定します。

ジョブは一つ以上のジョブステップで構成します。ジョブステップには,ABAPレポートプログラム(ABAPプログラム)またはR/3システムで実行できる一般のプログラム(外部プログラム)を指定できます。

登録できるR/3システムのバックグラウンドジョブは,トランザクションコードSM36で定義/実行できるバックグラウンドジョブです。

ジョブ名

R/3システムで実行するR/3ジョブのジョブ名を指定します。

指定できる文字列の長さは,1〜32バイトです。なお,ジョブ名には,小文字の半角英字を指定できません。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-jnオプションに対応しています。

ジョブクラス

R/3システムで実行するR/3ジョブのジョブクラス(ジョブ実行時の優先度)を指定します。指定できるジョブクラスは,次のとおりです。

  • A−高

  • B−中

  • C−低

通常は「C−低」,優先して実行したいときは「B−中」,緊急時に直ちに実行させたいときなどは「A−高」を指定します。デフォルトは「C−低」です。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-classオプションに対応しています。

注意

「A−高」または「B−中」を指定する場合は,実行先ホストにJP1/AJS2 for EAP 07-10以降がインストールされ,かつ接続先のR/3システムでXBP2.0インターフェースが使用可能になっている必要があります。

定義されているジョブステップ

[追加],[削除],[プロパティ]をクリックして,R/3ジョブを構成するジョブステップを指定します。ジョブステップとして指定したプログラム(ABAPプログラムまたは外部プログラム)は,[定義されているジョブステップ]のプログラムリストの順序で実行されます。

プログラムの実行順序の変更には,[上へ]および[下へ]をクリックします。

  • [追加]ボタン

    ジョブステップとしてプログラムを追加する場合に使用します。[追加]をクリックして表示される,[ジョブステップ]ダイアログボックスでプログラムを定義してください。

  • [削除]ボタン

    [定義されているジョブステップ]のプログラムリストからプログラムを削除する場合に使用します。プログラムリストから選択したプログラムを削除できます。

  • [プロパティ]ボタン

    [定義されているジョブステップ]のプログラムリストに登録されているプログラムの定義情報を参照したり,更新したりする場合に使用します。[プロパティ]をクリックすると,プログラムの種類に対応した[ジョブステップ]ダイアログボックスが表示されます。

  • [上へ]ボタン

    [定義されているジョブステップ]のプログラムリストから選択したプログラムの実行順序を一つ繰り上げます。

  • [下へ]ボタン

    [定義されているジョブステップ]のプログラムリストから選択したプログラムの実行順序を一つ繰り下げます。

実行先のホストを指定する

登録したR/3ジョブを実行するホストを指定する場合に,[実行先のホストを指定する]をチェックします。この項目で実行先のホストを指定しない場合,登録したR/3ジョブは,アプリケーションサーバ間で負荷分散されて実行されます。

このチェックボックスをチェックした場合は,[実行先のアプリケーションサーバを指定する]チェックボックスはオフに設定されます。

[実行先のホストを指定する]は,リリース4.0以前のR/3システム用に作成されたジョブ定義の互換パラメーターです。リリース4.5以降のR/3システム用にジョブを定義する場合は,[実行先のアプリケーションサーバを指定する]を使用してください。

注意

次の条件のどちらかに該当する場合には,[実行先のホストを指定する]をチェックして指定した[ホスト名]は無効となります。

  • [設定]ダイアログボックスでジョブのリリース方法として[可能な限り早くリリースする]または[すぐにリリースする]を選択していない場合。

  • ジョブの登録は成功したがジョブのリリースが失敗した場合。

このような場合は,R/3上に登録されたジョブには実行先ホストが設定されません。

このジョブを特定の実行先で実行させたい場合には,jr3bjrelコマンドの-tghまたは-tgsオプションで実行先を指定しジョブをリリースしてください。jr3bjrelコマンドで実行先を指定しないでジョブをリリースした場合は,ジョブの実行先はR/3システムによって動的に選択されます。

ホスト名

ジョブを実行するアプリケーションサーバのホスト名を指定します。指定できる文字列の長さは,1〜32バイトです。

ホスト名には,トランザクションSM51で表示される一覧のうち,バックグラウンド処理サービスを提供するアプリケーションサーバに割り当てられたホスト名を使用できます。指定されたホストで稼働しているアプリケーションサーバの中から,任意のサーバを選択し,ジョブの実行先を決定します。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-tghオプションに対応しています。

実行先のアプリケーションサーバを指定する

登録したR/3ジョブを実行するアプリケーションサーバまたはジョブサーバグループを指定する場合に,[実行先のアプリケーションサーバを指定する]をチェックします。この項目で実行先のアプリケーションサーバまたはジョブサーバグループを指定しない場合,登録したR/3ジョブは,アプリケーションサーバ間で負荷分散されて実行されます。

このチェックボックスをチェックした場合は,[実行先のホストを指定する]チェックボックスはオフに設定されます。

注意

次の条件のどちらかに該当する場合には,[実行先のアプリケーションサーバを指定する]をチェックして指定した[サーバ名]は無効となります。

  • [設定]ダイアログボックスでジョブのリリース方法として[可能な限り早くリリースする]または[すぐにリリースする]を選択していない場合。

  • ジョブの登録は成功したがジョブのリリースが失敗した場合。

このような場合は,R/3上に登録されたジョブには実行先サーバが設定されません。

このジョブを特定の実行先で実行させたい場合には,jr3bjrelコマンドの-tghまたは-tgsオプションで実行先を指定しジョブをリリースしてください。jr3bjrelコマンドで実行先を指定しないでジョブをリリースした場合は,ジョブの実行先はR/3システムによって動的に選択されます。

サーバ名

ジョブを実行するアプリケーションサーバのサーバ名またはジョブサーバグループ名を指定します。指定できる文字列の長さは,1〜20バイトです。

サーバ名には,トランザクションSM51で表示される一覧のうち,バックグラウンド処理サービスを提供するアプリケーションサーバに割り当てられたサーバ名(大文字・小文字は区別される)を使用できます。また,ジョブサーバグループ名には,トランザクションSM61でジョブサーバグループ名として表示される一覧のうち,バックグラウンド処理サービスを提供するアプリケーションサーバがグルーピングされたジョブサーバグループ名(大文字・小文字は区別される)を使用できます。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-tgsオプションに対応しています。

ジョブのリリースと終了監視

ジョブの登録後にジョブをリリースするかどうかを指定します。なお,ジョブの登録後にジョブをリリースする場合,ジョブをリリースするときの優先度,およびジョブの終了監視の方法を指定します。

  • [設定]ボタン

    ジョブの登録後にジョブをリリースするかどうかを指定する,[設定]ダイアログボックスを開きます。

実行結果の出力先

JP1/AJS3 for EAP用の標準出力メッセージの出力先,標準エラー出力メッセージの出力先,およびR/3ジョブログの出力先を指定します。

  • [設定]ボタン

    JP1/AJS3 for EAP用の標準出力メッセージの出力先,標準エラー出力メッセージの出力先,およびR/3ジョブログの出力先を指定する,[設定]ダイアログボックスを開きます。

(e) ジョブステップを定義する

ジョブステップの定義は,[ジョブステップ]ダイアログボックスで指定します。

[ジョブステップ]ダイアログボックスは,[R/3ジョブ定義]ダイアログボックスの[追加]または[プロパティ]をクリックすると表示されます。

[ジョブステップ]ダイアログボックスを図3-3図3-4に示します。

図3‒3 [ジョブステップ]ダイアログボックス(ABAPプログラムの場合)

[図データ]

図3‒4 [ジョブステップ]ダイアログボックス(外部プログラムの場合)

[図データ]

[ジョブステップ]ダイアログボックスで指定する定義項目を次に示します。

  • 定義項目

ジョブステップ

ジョブステップとして指定するプログラムを定義します。定義できるプログラムは,ABAPプログラムと外部プログラムです。

ABAPプログラム

ABAPプログラムを定義する場合に,[ABAPプログラム]を選択します。

外部プログラム

外部プログラムを定義する場合に,[外部プログラム]を選択します。

プログラム

ジョブステップに指定するABAPプログラムまたは外部プログラムの名称を指定します。ABAPプログラムの場合,指定できる文字列の長さは1〜40バイトです。外部プログラムの場合,指定できる文字列の長さは1〜128バイトです。なお,ABAPプログラムの場合,小文字の半角英字を指定できません。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-paオプション(ABAPプログラムの場合)または-pxオプション(外部プログラムの場合)に対応しています。

引数

[プログラム]に指定したABAPプログラムまたは外部プログラムの引数を指定します。ABAPプログラムの場合,指定できる文字列の長さは,1〜14バイトです。外部プログラムの場合,指定できる文字列の長さは,1〜255バイトです。なお,ABAPプログラムまたは外部プログラムに引数がない場合,引数の指定は省略できます。また,ABAPプログラムの場合,小文字の半角英字を指定できません。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-varオプション(ABAPプログラムの場合)または-argオプション(外部プログラムの場合)に対応しています。

一時バリアント

ABAPプログラムの一時バリアントを指定する[一時バリアント]ダイアログボックスを開きます。

権限ユーザー

[プログラム]に指定したABAPプログラムまたは外部プログラムの実行時に設定される権限ユーザーを指定します。指定できる文字列の長さは,ABAPプログラムおよび外部プログラムともに,1〜12バイトです。デフォルトは,R/3システムにログオンするときのユーザーが権限ユーザーに設定されます。なお,権限ユーザーには,小文字の半角英字を指定できません。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-authオプションに対応しています。

言語(ABAPプログラムの場合)

ABAPプログラムの実行時に使用する言語種別を1バイトの英字で指定します。日本語または英語が使用できます。使用する言語には,次に示すR/3システムで使用できる言語を指定してください。

  • 日本語の場合:J

  • 英語の場合:E

なお,言語には,小文字の半角英字を指定できません。デフォルトでは,あて先のR/3システムで定義されている言語種別が使用されます。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-langオプションに対応しています。

出力先(ABAPプログラムの場合)

ABAPプログラムの実行結果の出力先が表示されます。出力先は,[変更]をクリックして表示される,[出力パラメーター]ダイアログボックスで設定します。

[変更]ボタン(ABAPプログラムの場合)

ABAPプログラムの実行結果の出力先や出力方法を指定する,[出力パラメーター]ダイアログボックスを開きます。

実行先のホスト(外部プログラムの場合)

外部プログラムを実行するホストのホスト名を指定します。指定できる文字列の長さは,1〜32バイトです。

ホスト名には,次の形式の名称を使用できます。

  • hostsファイルに定義されているホスト名

  • IPアドレス

この項目には,アプリケーションサーバが稼働しているホスト名を指定します。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-xpgtghオプションに対応しています。

(f) 一時バリアントを追加する

一時バリアントは,[一時バリアント]ダイアログボックスで詳細を追加します。

[一時バリアント]ダイアログボックスは,[ジョブステップ]ダイアログボックスの[一時バリアント]をクリックすると表示されます。

[一時バリアント]ダイアログボックスを次の図に示します。

図3‒5 [一時バリアント]ダイアログボックス

[図データ]

[一時バリアント]ダイアログボックスで指定する定義項目を次に示します。

  • 定義項目

一時バリアント

[ジョブステップ]ダイアログボックスでABAPプログラムを選択し,指定したプログラムの一時バリアント項目を指定します。

プログラム

[ジョブステップ]ダイアログボックスで指定したプログラムが表示されます。

引数

[ジョブステップ]ダイアログボックスで指定した引数が表示されます。

設定されている項目

[追加],[削除],[変更]をクリックして,一時バリアント項目を指定します。設定されている項目は,一時バリアントとして追加した項目をジョブ定義で定義した順序で表示されます。

  • [追加]ボタン

    ジョブステップとして追加したプログラムの一時バリアント項目を追加する場合に使用します。[追加]をクリックして表示される,[一時バリアント項目]ダイアログボックスで項目名を定義してください。

  • [削除]ボタン

    一時バリアント項目を削除する場合に使用します。

  • [変更]ボタン

    一時バリアント項目を変更する場合に使用します。

(g) 一時バリアント項目を定義する

一時バリアント項目は,[一時バリアント項目]ダイアログボックスで詳細を定義します。

[一時バリアント項目]ダイアログボックスは,[一時バリアント]ダイアログボックスの[追加]または[変更]をクリックすると表示されます。

[一時バリアント項目]ダイアログボックスを次の図に示します。

図3‒6 [一時バリアント項目]ダイアログボックス

[図データ]

  • 定義項目

一時バリアント項目

[ジョブステップ]ダイアログボックスで指定したプログラムの一時バリアント項目を指定します。

プログラム

[ジョブステップ]ダイアログボックスで指定したプログラムが表示されます。

引数

[ジョブステップ]ダイアログボックスで指定した引数が表示されます。

項目名

一時バリアントの項目名を指定します。指定できる文字列の長さは1〜8バイトです。項目名は省略できません。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-selnameオプションに対応しています。

I/E

項目名に指定した一時バリアント名を選択するかどうかを指定します。

  • 選択する:I

  • 選択しない:E

I/Eは省略できます。省略した場合は,選択されません。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-signオプションに対応しています。

Option

項目名に指定した一時バリアント名のoption値を指定します。指定できる文字列の長さは,1〜2バイトです。

注※ SAPフロントエンドソフトウェアでABAPエディタを起動してバリアント照会画面で表示されるoptionの値

この項目は,jr3bjsubコマンドの-optionオプションに対応しています。

frm

項目名に指定した一時バリアント名のfrm値を指定します。指定できる文字列の長さは,1〜45バイトです。

注※ SAPフロントエンドソフトウェアでABAPエディタを起動してバリアント照会画面で表示されるfrmの値

この項目は,jr3bjsubコマンドの-frmオプションに対応しています。

to

項目名に指定した一時バリアント名のto値を指定します。指定できる文字列の長さは,1〜45バイトです。

注※ SAPフロントエンドソフトウェアでABAPエディタを起動してバリアント照会画面で表示されるtoの値

この項目は,jr3bjsubコマンドの-toオプションに対応しています。

(h) 印刷方法を定義する

ABAPプログラムの実行結果の印刷方法は,[出力パラメーター]ダイアログボックスで詳細を定義します。

[出力パラメーター]ダイアログボックスは,[ジョブステップ]ダイアログボックス(ABAPプログラムの場合)の[変更]をクリックすると表示されます。

[出力パラメーター]ダイアログボックスを次の図に示します。

図3‒7 [出力パラメーター]ダイアログボックス

[図データ]

[出力パラメーター]ダイアログボックスで指定する定義項目を次に示します。

  • 定義項目

印刷パラメーター

ABAPプログラムの実行結果の印刷方法を定義します。

出力デバイス

実行結果の出力先を,R/3システムに設定されている出力デバイスの略称で指定します。

指定できる文字列の長さは,1〜4バイトです。デフォルトでは,R/3システムに定義されている出力先に出力されます。出力先には,小文字の半角英字を指定できません。小文字の半角英字を指定した場合,大文字の半角英字に変換されます。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-outオプションに対応しています。

コピー部数

印刷部数を指定します。指定できる値は,1〜255です。デフォルトは,1部です。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-ccオプションに対応しています。

スプール依頼表題

スプール依頼の表題を指定します。指定できる値は,1〜68バイトです。この指定を省略した場合は,スプール依頼の表題は空白になります。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-titleオプションに対応しています。

注意

[スプール依頼表題]を指定する場合は,実行先ホストにJP1/AJS2 for EAP 07-10以降がインストールされ,かつ接続先のR/3システムでXBP2.0インターフェースが使用可能になっている必要があります。

権限

印刷要求を不当に操作されないようにする場合,権限文字列を指定します。ここに指定した権限文字列と一致するスプールアクション権限オブジェクトを持つユーザーだけが,この印刷要求を操作できます。

指定できる文字列の長さは,1〜12バイトです。

権限には,小文字の半角英字を指定できません。小文字の半角英字を指定した場合,大文字の半角英字に変換されます。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-shwpwdオプションに対応しています。

即時印刷

印刷要求をすぐに印刷装置に送る場合,[即時印刷]をチェックします。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-ipオプションに対応しています。

スプール保存期間を設定する

スプール保存期間を,R/3システムのデフォルトから変更する場合,[スプール保存期間を設定する]をチェックします。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-rpdオプションに対応しています。

出力後削除

印刷要求を印刷装置に送った後,印刷要求を削除する場合,[出力後削除]をチェックします。

印刷に成功した場合,R/3システムはスプール依頼に関連する印刷要求を自動で削除します。エラーが発生した場合,このオプションが指定されていてもスプール依頼,印刷要求,および関連するログはR/3システム内に維持されます。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-dpオプションに対応しています。

保管モード

ABAPプログラムの実行結果を保管する方法を指定します。指定できる保管方法は,次のとおりです。

  • 印刷

  • アーカイブ

  • 印刷とアーカイブ

この項目は,jr3bjsubコマンドの-armodeオプションに対応しています。

出力書式

ABAPプログラムの実行結果の出力書式を,行と列で指定,または書式名で指定します。

出力書式の行数を指定します。1ページに指定できる行数は,1〜255です。デフォルトでは,適切な書式がR/3システムによって選択されます。

[書式名で指定]チェックボックスをチェックした場合は,[行]で指定した値は無効になります。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-lnオプションに対応しています。

出力書式の列数を指定します。1ページに指定できる列数は,1〜255です。デフォルトでは,適切な書式がR/3システムによって選択されます。

[書式名で指定]チェックボックスをチェックした場合は,[列]で指定した値は無効になります。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-colオプションに対応しています。

書式名で指定

出力書式の書式名を指定します。[書式名で指定]チェックボックスをチェックし,右のテキストボックスに書式名を指定します。指定できる文字列の長さは,1〜16バイトです。

このチェックボックスをチェックした場合は,[行]および[列]で指定した値は無効になります。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-fmtオプションに対応しています。

注意

書式名を指定する場合は,実行先ホストにJP1/AJS2 for EAP 07-10以降がインストールされ,かつ接続先のR/3システムでXBP2.0インターフェースが使用可能になっている必要があります。

[表紙の設定]ボタン

SAP表紙を指定する[表紙]ダイアログボックスを開きます。

アーカイブパラメーター

アーカイブパラメーターに関する情報を指定します。

オブジェクトタイプ

アーカイブを分類するオブジェクトタイプを指定します。

指定できる文字列の長さは,1〜10バイトです。[保管モード]に「アーカイブ」または「印刷とアーカイブ」を選択した場合,[オブジェクトタイプ]は省略できません。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-objtypオプションに対応しています。

文書タイプ

アーカイブを分類する文書タイプを指定します。

指定できる文字列の長さは,1〜10バイトです。[保管モード]に「アーカイブ」または「印刷とアーカイブ」を選択した場合,[文書タイプ]は省略できません。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-doctypオプションに対応しています。

情報

左のテキストボックスには,ABAPプログラム名が表示されます。右のテキストボックスに,アーカイブ要求のための情報IDを指定します。

指定できる文字列の長さは,1〜3バイトです。[保管モード]に「アーカイブ」または「印刷とアーカイブ」を選択した場合,[情報]は省略できません。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-infoオプションに対応しています。

テキスト

アーカイブ要求の内容を説明するテキストを指定します。

指定できる文字列の長さは,1〜40バイトです。[保管モード]に「アーカイブ」または「印刷とアーカイブ」を選択した場合に指定できます。[テキスト]は省略できます。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-textオプションに対応しています。

注意

[テキスト]を指定する場合は,実行先ホストにJP1/AJS2 for EAP 07-10以降がインストールされ,かつ接続先のR/3システムでXBP2.0インターフェースが使用可能になっている必要があります。

(i) 出力結果に表紙を添付する

ABAPプログラムの実行結果を印刷する際にSAP表紙を指定できます。SAP表紙は,[表紙]ダイアログボックスで詳細を定義します。

[表紙]ダイアログボックスは,[出力パラメーター]ダイアログボックスの[表紙の設定]をクリックすると表示されます。

[表紙]ダイアログボックスで指定する定義項目を次に示します。

  • 定義項目

SAP表紙

SAP表紙を印刷するかどうかなどを指定します。指定できる項目は,次のとおりです。

標準設定

使用するプリンタの設定に応じてSAP表紙が印刷されます。デフォルトは,「標準設定」です。

印刷する

SAP表紙を印刷します。

印刷しない

SAP表紙を印刷しません。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-sapcvrオプションに対応しています。

受信者

SAP表紙に印刷する受信者を入力します。

指定できる文字列の長さは,1〜12バイトです。受信者には,小文字の半角英字を指定できません。小文字の半角英字を指定した場合,大文字の半角英字に変換されます。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-receiverオプションに対応しています。

部署

SAP表紙に印刷する部署を入力します。

指定できる文字列の長さは,1〜12バイトです。この指定を省略した場合は,ABAPプログラムの実行権限を持つユーザーのプロファイルに設定されている部署となります。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-dptオプションに対応しています。

注意

[部署]を指定する場合は,実行先ホストにJP1/AJS2 for EAP 07-10以降がインストールされ,かつ接続先のR/3システムでXBP2.0インターフェースが使用可能になっている必要があります。

レポート選択表紙

プログラムの実行条件を示すレポート選択表紙を印刷します。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-selcvrオプションに対応しています。

(j) ジョブのリリースと終了監視を指定する

ジョブのリリースと終了監視は,[設定]ダイアログボックス(ジョブのリリースと終了監視用)で指定します。

[設定]ダイアログボックス(ジョブのリリースと終了監視用)は,[R/3ジョブ定義]ダイアログボックスの[設定]ボタン(ジョブのリリースと終了監視用)をクリックすると表示されます。

[設定]ダイアログボックス(ジョブのリリースと終了監視用)を次の図に示します。

図3‒8 [設定]ダイアログボックス(ジョブのリリースと終了監視用)

[図データ]

[設定]ダイアログボックス(ジョブのリリースと終了監視用)で指定する定義項目を次に示します。

  • 定義項目

ジョブのリリースと終了監視

ジョブの登録後にジョブをリリースするかどうかを指定します。

ジョブの登録後にジョブをリリースする場合,ジョブをリリースするときの優先度,およびジョブの終了監視の方法を指定します。

リリースしない

ジョブの登録後にジョブをリリースしない場合に,[リリースしない]を選択します。

次回このジョブをリリースするときは,必ずR/3システム上のジョブをリリースしてください。

可能な限り早くリリースする

ジョブの登録後にジョブをできる限り早くリリースする場合に,[可能な限り早くリリースする]を選択します。「可能な限り早くリリースする」とは,ジョブを実行するために必要なシステムリソースが確保された時点でジョブをリリースすることです。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-rsオプションに対応しています。

すぐにリリースする

ジョブの登録後にジョブをすぐにリリースする場合に,[すぐにリリースする]を選択します。

「すぐにリリースする」とは,ジョブを実行するために必要なシステムリソースの確保ができているかにかかわらず,ジョブをリリースすることです。したがって,ほかのジョブがR/3システムのシステムリソースを占有している場合には,ジョブのリリースに失敗することがあります。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-riオプションに対応しています。

リリースしたジョブの終了を監視する

登録したジョブのリリース後にジョブの終了を監視する場合,[リリースしたジョブの終了を監視する]をチェックします。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-waitオプションに対応しています。

子ジョブを含めて監視する

ジョブの実行中に生成された子ジョブを含むすべてのジョブの終了を監視(親/子ジョブの終了監視)する場合,[子ジョブを含めて監視する]をチェックします。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-with_childオプションに対応しています。

注意

[子ジョブを含めて監視する]を指定する場合は,実行先ホストにJP1/AJS2 for EAP 07-10以降がインストールされ,かつ接続先のR/3システムでXBP2.0インターフェースが使用できる状態で親/子機能が有効になっている必要があります。

状態を問い合わせる間隔を設定する

アプリケーションサーバにジョブの状態を問い合わせる間隔を指定する場合,[状態を問い合わせる間隔を設定する]をチェックします。

秒ごとに状態を問い合わせる

アプリケーションサーバにジョブの状態を問い合わせる間隔を秒単位で指定します。指定できる値は,1〜65,535です。問い合わせ間隔のデフォルトは,環境設定ファイルに指定されている値です(環境設定ファイルに値を指定していない場合,または環境設定ファイルを作成していない場合は,5秒です)。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-ivalオプションに対応しています。

監視時間を設定する

リリースしたジョブの終了を監視する時間の長さを指定する場合に,[監視時間を設定する]をチェックします。

指定した監視時間内にR/3ジョブが終了しない場合,カスタムジョブの実行は失敗します。

分まで終了を監視する

ジョブのリリース後に,ジョブの終了を監視する時間の長さを分単位で指定します。指定できる値は,1〜65,535です。ジョブの終了監視時間を指定しなかった場合は,無制限に監視が続けられます。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-timeオプションに対応しています。

タイムアウト時に実行中のR/3ジョブを打ち切る

ジョブの終了監視がタイムアウトになった場合に実行中のR/3ジョブを打ち切りたい([分まで終了を監視する]で指定した時間でジョブを打ち切りたい)とき,[タイムアウト時に実行中のR/3ジョブを打ち切る]をチェックします。

「登録済」,「リリース済」,「待機中」,「終了」,「中止」の状態のジョブは打ち切れません。また,外部プログラムを実行しているジョブは打ち切れません。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-cancelオプションに対応しています。

(k) 実行結果の出力先を指定する

実行結果の出力先は,[設定]ダイアログボックス(実行結果の出力先用)で指定します。

[設定]ダイアログボックス(実行結果の出力先用)は,[R/3ジョブ定義]ダイアログボックスの[設定]ボタン(実行結果の出力先用)をクリックすると表示されます。

[設定]ダイアログボックス(実行結果の出力先用)を次の図に示します。

図3‒9 [設定]ダイアログボックス(実行結果の出力先用)

[図データ]

[設定]ダイアログボックス(実行結果の出力先用)で指定する定義項目を次に示します。

  • 定義項目

実行結果の出力先

JP1/AJS3 for EAP用の標準出力メッセージの出力先,標準エラー出力メッセージの出力先,およびR/3ジョブログの出力先を指定します。

標準出力メッセージをファイルに出力する

JP1/AJS3 for EAP用の標準出力メッセージの出力先を指定する場合に,[標準出力メッセージをファイルに出力する]をチェックします。

カスタムジョブの実行プログラムの状態に関する通知メッセージは,標準出力に出力されます。指定したファイルが存在しない場合,指定したファイルと同じ名称のファイルが新規に作成されます。

カスタムジョブの実行プログラムが利用する作業ディレクトリについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド」を参照してください。

ファイル(標準出力メッセージ用)

JP1/AJS3 for EAP用の標準出力メッセージの出力先ファイル名を絶対パスで指定します。指定できる文字列の長さは,1〜259バイトです。パスには,空白も使用できます。

なお,指定するファイル名を絶対パスで指定しない場合,ジョブ制御用の環境設定ファイルに指定したJP1/AJS3 for EAPの作業ディレクトリにファイルが作成されます(環境設定ファイルにJP1/AJS3 for EAPの作業ディレクトリが指定されていない場合,JP1/AJSのジョブ実行時のワークパスにファイルが作成されます)。

ファイル名には/dev/nullなどのデバイスファイルを指定しないでください。標準出力メッセージのファイルが不要な場合は,出力されたファイルを削除してください。

標準出力メッセージは,このファイルに追加書きで書き込みます。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-soオプションに対応しています。

標準エラー出力メッセージをファイルに出力する

JP1/AJS3 for EAP用の標準エラー出力メッセージの出力先を指定する場合に,[標準エラー出力メッセージをファイルに出力する]をチェックします。

警告メッセージおよびエラーメッセージは,標準エラー出力に出力されます。指定したファイルが存在しない場合,指定したファイルと同じ名称のファイルが新規に作成されます。

カスタムジョブの実行プログラムが利用する作業ディレクトリについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド」を参照してください。

ファイル(標準エラー出力メッセージ用)

JP1/AJS3 for EAP用の標準エラー出力メッセージの出力先ファイル名を絶対パスで指定します。指定できる文字列の長さは,1〜259バイトです。パスには,空白も使用できます。

なお,指定するファイル名を絶対パスで指定しない場合,ジョブ制御用の環境設定ファイルに指定したJP1/AJS3 for EAPの作業ディレクトリにファイルが作成されます(環境設定ファイルにJP1/AJS3 for EAPの作業ディレクトリが指定されていない場合,JP1/AJSのジョブ実行時のワークパスにファイルが作成されます)。

ファイル名には/dev/nullなどのデバイスファイルを指定しないでください。標準エラー出力メッセージのファイルが不要な場合は,出力されたファイルを削除してください。

標準エラー出力メッセージは,このファイルに追加書きで書き込みます。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-seオプションに対応しています。

R/3ジョブログをファイルに出力する

R/3ジョブログの出力先を指定する場合に,[R/3ジョブログをファイルに出力する]をチェックします。

指定したファイルが存在しない場合,指定したファイルと同じ名称のファイルが新規に作成されます。

カスタムジョブの実行プログラムが利用する作業ディレクトリについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド」を参照してください。

ファイル(R/3ジョブログ用)

R/3ジョブログの出力先ファイル名を絶対パスで指定します。指定できる文字列の長さは,1〜259バイトです。パスには,空白も使用できます。

なお,指定するファイル名を絶対パスで指定しない場合,ジョブ制御用の環境設定ファイルに指定したJP1/AJS3 for EAPの作業ディレクトリにファイルが作成されます(環境設定ファイルにJP1/AJS3 for EAPの作業ディレクトリが指定されていない場合,JP1/AJSのジョブ実行時のワークパスにファイルが作成されます)。

R/3ジョブログファイル名には/dev/nullなどのデバイスファイルを指定しないでください。R/3ジョブログファイルが不要な場合は,出力されたファイルを削除してください。

R/3ジョブログは,このファイルに追加書きで書き込みます。

環境設定ファイルのCommandセクションのJoblogAddToStderrキーに"YES"を設定した場合には,R/3ジョブログは指定したファイルと同時に標準エラー出力にも出力されます。このため,[標準エラー出力メッセージをファイルに出力する]をチェックしない場合,次に示すように,R/3ジョブログの内容をJP1/AJS - Viewで参照できます。

  • 標準エラー出力メッセージの出力先ファイルを指定した場合

    R/3ジョブログは,指定した標準エラー出力メッセージの出力先ファイルに出力できます。

  • 標準エラー出力メッセージの出力先ファイルを指定しないで,JP1/AJS - Viewの[詳細定義-[Custom Job]]ダイアログボックスで「標準エラー出力ファイル名」を指定した場合

    R/3ジョブログの内容は,JP1/AJS - Viewの[ジョブネットモニタ]ウィンドウの[実行結果詳細]ダイアログボックスで参照できます。

この項目は,jr3bjsubコマンドの-joオプションに対応しています。

  • R/3ジョブログのメッセージタイプを取得する

    R/3ジョブログを取得する場合,メッセージタイプも取得するときは,[R/3ジョブログのメッセージタイプを取得する]をチェックします。メッセージタイプは,R/3ジョブログを取得する場合だけ取得できます。

    この項目は,jr3bjsubコマンドの-mtオプションに対応しています。

  • メッセージタイプを検索する

    取得したR/3ジョブログのメッセージタイプを検索して指定した文字が含まれていた場合,カスタムジョブのコマンドを戻り値4で異常終了させるときに,このチェックボックスをチェックします。

    この項目は,jr3bjsubコマンドの-mtsオプションに対応しています。

  • 検索対象文字

    取得したR/3ジョブログのメッセージタイプの検索対象の文字をメッセージタイプに出力される文字で指定します。

    複数の文字を指定した場合は,指定した文字のどれかが含まれるかを検索します。指定できる文字列の長さは1〜8バイトです。メッセージタイプを検索する場合は,省略できません。

    この項目は,jr3bjsubコマンドの-mtsオプションで指定する<メッセージタイプ文字列>オプションに対応しています。

注※ [ジョブのリリースと終了監視]ダイアログによってR/3ジョブの終了を監視しないように設定されている場合,またはR/3ジョブログをファイルに保存しない場合は,この項目は非活性です。

JP1/AJSのジョブ実行時のワークパスについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)」を参照してください。

(l) 環境変数を定義する

環境変数を追加,編集,削除するには,[環境変数]ダイアログボックス(ジョブ制御機能用)で指定します。

[環境変数]ダイアログボックス(ジョブ制御機能用)は,[環境変数]パネルの[追加]ボタンをクリックすると表示されます。[環境変数]パネルは,[環境変数]タブをクリックすると表示されます。

[環境変数]パネルを次の図に示します。

図3‒10 [環境変数]パネル−[R/3ジョブ定義]ダイアログボックス

[図データ]

[環境変数]パネルで指定する定義項目を次に示します。

  • 定義項目

環境変数

JP1/AJS3 for EAP用の環境変数を指定する領域です。

定義されている環境変数

JP1/AJS3 for EAP用の環境変数の定義を追加,編集,削除するためのリストコントロールです。定義されている環境変数の名称と値を定義順に表示します。

環境変数は,20,479バイト以下,または10個まで定義できます。

追加

空の[環境変数]ダイアログボックス(ジョブ制御機能用)を開きます。

新規に追加された環境変数は[追加]ボタンを操作するときに選択されていた環境変数の前に追加されます(選択していないときは先頭に追加されます)。

編集

リストコントロールで選択した環境変数を反映して[環境変数]ダイアログボックス(ジョブ制御機能用)を開きます(リストコントロールで選択された環境変数をダブルクリックしても同じ操作ができます)。

リストコントロールで環境変数が選択されていない場合は,このボタンは非活性です。

削除

リストコントロールで選択された環境変数の定義を削除します([Delete]キーでも同じ操作ができます)。

リストコントロールで環境変数が選択されていない場合は,このボタンは非活性です。

[環境変数]ダイアログボックス(ジョブ制御機能用)で指定する定義項目を次に示します。

  • 定義項目

環境変数

JP1/AJS3 for EAP用の環境変数を指定する領域です。

変数名

環境変数の名称を指定します。任意の文字列を1〜259バイトの範囲で指定します。この項目の入力は省略できません。

変数値

環境変数の値を指定します。任意の文字列を1〜2,047バイトの範囲で指定します。この項目の入力は省略できません。

OK

指定した項目をプログラム内に一時記憶してダイアログボックスを閉じます。変更を定義に保存するためには,メイン画面で[OK]ボタンをクリックしてプログラムを終了させる必要があります(このボタンにフォーカスがある場合,[Enter]キーでも同じ操作ができます)。

指定された環境変数は,ジョブの定義に格納する形式と同じ,次の形式で一時記憶します。

環境変数名1=値1<改行>

環境変数名2=値2<改行>

また,環境変数に「"(ダブルクォーテーション)」や「#」が含まれる場合は,次のように「#」でエスケープして一時記憶します。

" → #"

# → ##

定義済みの環境変数のサイズが20,479バイトを超えた場合には,エラーダイアログボックスを表示します。

キャンセル

指定した項目を破棄してダイアログボックスを閉じます([ESC]キーでも同じ操作ができます)。