2.2.9 ジョブ制御用のSAPユーザーを用意する
JP1/AJS3 for EAPはR/3ジョブを制御するために,SAP社の通信プロトコルであるRFCを使用して,SAPシステム側に定義されている外部管理インターフェースを実行します。そのため,JP1/AJS3 for EAPが使用するユーザーをあらかじめSAPシステム側に用意しておく必要があります。
ここでは,SAPシステム側で用意しておく必要のある,ユーザータイプ,パスワード,権限について説明します。
- 〈この項の構成〉
(3) 必要な権限
ジョブ制御用のユーザーには,次に示す権限が必要です。
-
外部システムからログオンするための権限オブジェクト(S_RFC)
ビルトイン権限値(S_RFC_ALL)を割り当ててください。
-
外部管理インターフェースにログオンする権限オブジェクト(S_XMI_PROD)
次の表に示す値を設定した権限値またはビルトイン権限値(S_XMI_ADMIN)を割り当ててください。
表2‒9 権限オブジェクト(S_XMI_PROD)に必要な権限 権限項目
説明
値
EXTCOMPANY
外部管理ツールの会社名
HITACHI
EXTPRODUCT
外部管理ツールのプログラム名
JP1
INTERFACE
インターフェースID
*
-
ジョブを操作するための権限オブジェクト(S_BTCH_ADM,S_BTCH_NAM)
S_BTCH_ADM権限オブジェクトの値としてビルトイン権限値(S_BTCH_ADM)を,S_BTCH_NAM権限オブジェクトの値としてビルトイン権限値(S_BTCH_ALL)を割り当ててください。
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ABAPプログラムを実行するための権限(S_PROGRAM)
権限オブジェクトの値として,ビルトイン権限値(S_ABAP_ALL)を割り当ててください。
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バックグラウンドジョブを操作するための権限オブジェクト(S_BTCH_JOB)
権限オブジェクトの値として,ビルトイン権限値(S_BTCH_JOB)を割り当ててください。