2.2.10 Unicode版SAPシステムと接続する場合にコードページを設定する
JP1/AJS3 for EAPは,Unicode版に対応していないRFCライブラリを使用してSAPシステムと通信しています。Unicode版 SAPシステムと接続する場合に送受信する文字データは,JP1/AJS3 for EAP側のコードページからUnicodeに,またはその逆にSAPシステム側で変換されます。
JP1/AJS3 for EAP側のコードページのデフォルトは,ドイツ語のコードページ番号「1100」が設定されています。そのため,Unicode版 SAPシステムと日本語の文字データを送受信する場合は,シフトJISのコードページ番号「8000」を設定してください。文字コードに日本語UTF-8コードを使用する場合も,シフトJISのコードページ番号「8000」を設定してください。
(1) コードページのデフォルトを設定する
ジョブ制御用の環境設定ファイルのcommand(コマンドセクション)のCodepageキーにコードページを設定します。設定方法の詳細については,「2.2.1 JP1/AJS3 for EAP(ジョブ制御)の動作環境を設定する」を参照してください。
(2) 実行するジョブごとにコードページを指定する
次に示す環境変数をJP1/AJS3 for EAPが提供するコマンドの実行環境に定義してください。
SAP_CODEPAGE=8000
なお,JP1/AJSのカスタムジョブを使用する場合は,ジョブごとの環境変数を定義できません。この場合は,JP1/AJS3 for EAPをインストールしているマシンのシステム環境変数として定義するか,または「(1)コードページのデフォルトを設定する」に示す手順でデフォルトのコードページを設定してください。
- 重要
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コードページ番号を正しく設定していない場合,US7ASCII以外の文字データは文字化けが発生します。また,コードページ番号を設定した場合でも,SAPシステム側で文字データが変換できなかったときは,文字化けが発生します。文字化けした文字データは,「#」で表示されます。
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環境変数(SAP_CODEPAGE)が指定されている場合は,環境設定ファイルのCodepageキーの指定よりも,環境変数の指定が優先されます。
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