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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 for Enterprise Applications


2.7.5 障害発生時の資料採取の準備

JP1/AJS3 for EAPのコマンドの異常終了時に調査資料として,SAP NetWeaver RFCLibraryが出力するRFCトレースファイル(dev_rfc.trc)が必要になることがあります。RFCトレースファイルに出力される文字コードは,SAP NetWeaver RFC Libraryの定義ファイル(sapnwrfc.ini)で定義されます。このため,sapnwrfc.iniにエンコーディングの設定を行っていない場合,正しくトレースが出力されず,障害が調査できない場合があります。この場合,上記を設定した上で,現象の再現をお願いする場合があります。障害発生時に備え,JP1/AJS3 for EAPのコマンドを実行する前にsapnwrfc.iniにエンコーディングの設定を実施する事を推奨します。sapnwrfc.iniの配置場所,及び設定内容については,次を参照してください。

sapnwrfc.iniの配置場所

sapnwrfc.iniの設定内容

次の内容を先頭に記載してください。

〈この項の構成〉

(1) Windowsの場合

JP1/AJS3 for EAPのコマンドの異常終了時に調査資料として,ユーザーモードプロセスダンプが必要になることがあります。次のレジストリを設定することで,異常終了時に即座に調査資料のユーザーモードプロセスダンプを取得できます。障害発生時に備え,事前に設定しておくことを推奨します。なお,レジストリの設定はシステム全体に対して影響を与えますので,設定にあたりましては十分ご注意願います。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\Windows Error Reporting\LocalDumps

上記のレジストリキーに次のレジストリ値を設定します。

上記が設定されていない場合,JP1/AJS3 for EAPで発生した障害でユーザーモードプロセスダンプが出力されず,障害が調査できない場合があります。この場合,上記を設定した上で,現象の再現をお願いする場合があります。

(2) Linuxの場合