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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


付録B 組み込みDBの操作コマンド使用時の注意事項

ajsembdbadduserコマンドで新たにユーザーを追加,変更した場合,次に示す組み込みDBの操作コマンドでは,コマンドを実行するユーザーの認可識別子(-a),パスワード(-ap)が使用できます。

-a-apオプションの説明を次に示します。

-a ユーザーID

コマンドを実行するユーザーの認可識別子を指定します。

通常,認可識別子は「root」が仮定されるため,この値を指定する必要はありません。ajsembdbadduserコマンドを使用して,新たに組み込みDBに管理者を追加・変更した場合だけ指定してください。

指定された値は,大文字・小文字が区別されます。

-ap パスワード

-aオプションで指定した認可識別子に対応するパスワードを指定します。

通常,認可識別子は「root」が仮定されるため,この値を指定する必要はありません。ajsembdbadduserコマンドを使用して,新たに組み込みDBに管理者を追加・変更した場合だけ指定してください。

指定された値は,大文字・小文字が区別されます。

コマンド実行時にエラーが発生する場合があります。エラーが発生した場合は次の表に従って対処し,コマンドを再実行してください。

メッセージID

原因

対処方法

KAVS0983-E

ユーザー名またはパスワードに誤りがあるためデータベースに接続できない。

-a,-apオプションに正しい値を指定して再実行してください。

また,「SHIFT TABLE」のメッセージ出力中にこのエラーが発生した場合は構成定義を見直してください。

構成定義には,正しく動作する移行前の設定がされている必要があります。

KAVS1003-E

-aオプションに指定された値が不正。

-aオプションの値に,存在するDB管理者の認可識別子を指定してください。

KFPA11564-E

-aオプションに指定された文字列の長さが8バイトを超えている。

-aオプションの引数を8バイト以下にして再実行してください。

KFPA11107-E

-apオプションに指定された文字列の長さが30バイトを超えている。

-apオプションの引数を30バイト以下にして再実行してください。

KFPA11104-E

-a-apオプションの引数に,英数字以外の文字が指定されている。

-a-apオプションの引数を英数字にして再実行してください。

KFPA11204-E

表がない。

-a-apオプションに指定している値を見直して,表を所有している認可識別子を指定してください。

KFPA11561-E

指定された認可識別子は有効ではない。

-a-apオプションに指定した値を,DBA権限を持っているユーザーに変更して再実行してください。

〈この節の構成〉