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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


付録B.4 ajsembdbreuse

形式
ajsembdbreuse
     {{-l | -m | -s | -n セグメント数} | -D}
     [-mh 論理ホスト名]
     [-p 組み込みDB通信ポート]
     [-tp テーブルプリフィックス]
     [-a 組み込みDB認可識別子]
     [-ap 組み込みDB認可識別子パスワード]
     [-i 組み込みDB運用ディレクトリ名称]
     [-b]
機能

指定されたプリフィックスと一致する組み込みDBに作成したJP1/AJS3のテーブルに対して,空き領域の再利用機能を使用できるようにします。

実行権限

Windowsの場合:Administrators権限

UNIXの場合:スーパーユーザー権限

格納先ディレクトリ
Windowsの場合

JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\tools\

UNIXの場合

/opt/jp1ajs2/tools/

引数
-l|-m|-s|-n セグメント数

空き領域の再利用機能の再利用開始ポイントを指定します。データ領域の使用率がここで指定したポイントに達した場合,空き領域の再利用機能が動作します。

-l-m-sオプションは,それぞれajsembdbbuildコマンドのデータベースモデル,大・中・小規模に対応しています。ajsembdbbuildコマンドで指定したデータベースモデルの規模と同じオプションを指定してください。

-nオプションは,データベース領域(AJS2DATA)の総セグメント数がデータベースモデル,大・中・小規模の値と異なる場合に,データベース領域の総セグメント数を指定してください。

-nオプションの値は,100〜確保されているセグメント数までの範囲で指定してください。なお,指定する値は,半角整数で指定してください。範囲外,および半角整数以外の値を指定した場合は,正しい値を指定して再実行してください。

AJS1JINFテーブルの再利用開始ポイントを変更する場合は,-l-m-s-nオプションと同時に-bオプションを指定してください。また,-bオプションを指定した場合,-nオプションにはデータベース領域(AJS2DATA2)の総セグメント数を指定してください。

データベース領域(AJS2DATA,AJS2DATA2)の総セグメント数を調べるには,ajsembdbstatusコマンドの-dbオプション指定を実施してください。

各テーブルに設定されるデータベース領域に対する空き領域の再利用機能の再利用開始ポイントは,次のとおりになります。

表B‒2 各テーブルに設定されるデータベース領域に対する空き領域の再利用機能の再利用開始ポイント

テーブル名

各テーブルで設定される空き領域の再利用機能の再利用開始ポイント

AJS1UNIT

データベース領域AJS2DATA全体のセグメントの6%

-sオプションを指定した場合は18,-mオプションを指定した場合は183,-lオプションを指定した場合は957を指定します)

AJS1ARROW

AJS1BODY

AJS1SCH

AJS1CAL

AJS1PERF

AJS1ENTRY

AJS1GEN

AJS1STAT

データベース領域AJS2DATA全体のセグメントの16%

-sオプションを指定した場合は48,-mオプションを指定した場合は489,-lオプションを指定した場合は2553を指定します)

AJS1RELS

データベース領域AJS2DATA全体のセグメントの6%

-sオプションを指定した場合は18,-mオプションを指定した場合は183,-lオプションを指定した場合は957を指定します)

AJS1ID

AJSAGTEXECCNT

データベース領域AJS2DATA全体のセグメントの1%

-sオプションを指定した場合は3,-mオプションを指定した場合は30,-lオプションを指定した場合は159を指定します)

AJSEXECAGT

AJSEXECAGTGRP

AJSLINKAGT

AJS1JINF

データベース領域AJS2DATA2全体のセグメントの70%

-s-m-lのどれを指定した場合でも70を指定します)

  • テーブル名は,テーブルプリフィックスを標準の「AJS1」としている場合の名称です。

  • ajsembdbreuseコマンドの-nオプションで,空き領域の再利用機能の再利用開始ポイントを変更した場合,小数点以下は切り捨てて指定します。

  • AJS1JINFテーブルとデータベース領域AJS2DATA2は,バックアップ強化機能が有効の場合だけ存在します。

なお,ajsembdbbuildコマンドのデータベースモデル,大・中・小規模で作成される領域のセグメントの全体量は次の表のとおりです。

表B‒3 ajsembdbbuildコマンドのデータベースモデル,大・中・小規模で作成される領域のセグメントの全体量

データベース領域・名称

小規模

中規模

大規模

データベース領域AJS2DATA

300

3,060

15,960

データベース領域AJS2DATA2

100

100

100

-mh 論理ホスト名

処理対象とするJP1論理ホスト名を指定します。指定できる文字数は,1〜32(単位:バイト)です。

省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEの設定があれば,環境変数値が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEの指定がない場合は,物理ホストが仮定されます。

-p 組み込みDB通信ポート

組み込みDB接続ポートを10進数で指定します。

指定する組み込みDBの接続ポートについては,スケジューラーサービスの環境設定パラメーターRDBPORTの指定値を参照してください。

スケジューラーサービスと組み込みDBの関連づけについては,ajsembdbidlistコマンドで確認できます。ajsembdbidlistコマンドの詳細については,「2. セットアップコマンド ajsembdbidlist」を参照してください。

省略した場合,「22220」が仮定されます。

-tp テーブルプリフィックス

JP1/AJS3スケジューラーデータベースのテーブル名プリフィックスを4バイト以内で指定します。省略時は「AJS1」を仮定します。

指定するテーブルプリフィックスは,空き領域の再利用機能を適用するスケジューラーサービスの環境設定パラメーターTABLENAMEPREFIXの指定値を参照してください。

-a 組み込みDB認可識別子

JP1/AJS3スケジューラーデータベースのテーブル所有者を指定してください。

8バイト以内の半角英数字(ただし,先頭文字は英字)で指定してください。省略した場合は,「root」が仮定されます。

-ap 組み込みDB認可識別子パスワード

組み込みDB認可識別子パスワードを指定します。

30バイト以内の半角英数字(ただし,先頭文字は英字)で指定してください。省略した場合は,「root」が仮定されます。

-D

空き領域の再利用機能を無効にします。空き領域の再利用機能が有効になっていない状態でこのオプションを指定してもエラーにはなりません。

AJS1JINFテーブルの再利用機能を無効にする場合は,-bオプションを同時に指定してください。

-i 組み込みDB運用ディレクトリ名称

組み込みDBの運用ディレクトリを指定します。ディレクトリは絶対パスで指定してください。Windowsの場合,指定する絶対パスに空白文字を含む場合は,パスを「"(ダブルクォーテーションマーク)」で囲んでください。

組み込みDBの運用ディレクトリのパスについては,ajsembdbidlistコマンドで確認できます。ajsembdbidlistコマンドの詳細については,「2. セットアップコマンド ajsembdbidlist」を参照してください。

省略時は次の値が仮定されます。

UNIXの場合:/opt/jp1ajs2/embdb/_JF0

Windowsの場合:組み込みDBのセットアップ識別子_JF0に対応する組み込みDB運用ディレクトリ

-b

AJS1JINFテーブルの再利用開始ポイントを変更する場合に指定してください。

バックアップ強化機能が無効な組み込みDBに対してこのコマンドを実行する場合は指定しないでください。バックアップ強化機能の設定状況は,ajsembdbstatusコマンドで確認できます。ajsembdbstatusコマンドの詳細については,「3. 通常の運用で使用するコマンド ajsembdbstatus」を参照してください。

注意事項
  • このコマンドを実行する前に,JP1/AJS3 - Managerホストで論理ホストを含む,すべてのJP1/AJS3サービスを停止してください。JP1/AJS3が組み込みDBにアクセスしている状態で実行した場合,エラーとなります。

  • 組み込みDBが動作中に実行できます。組み込みDBが停止している状態で実行するとエラーとなります。

  • ajsembdbreuseコマンドを実行して組み込みDBサーバへのアクセスでエラーが発生した場合,組み込みDB接続時のエラー情報が,ajsembdbreuseコマンド実行時の作業ディレクトリにpderr1.trcおよびpderr2.trcのファイル名称で作成されます。コマンド再実行によって正常終了した場合は,これらのファイルを削除してください。

  • このコマンドを同時に複数実行しないでください。同時に複数実行した場合,このコマンドが不当にエラーになるおそれがあります。

戻り値

0

正常終了(ただし,エラーメッセージが出力される場合はメッセージに従って対処してください)。

0以外

異常終了。

エラー発生時の対処

ajsembdbreuseコマンドを実行してエラーが発生した場合は,次の表に従って対処してください。

表B‒4 ajsembdbreuseコマンドエラー発生時の対処

メッセージ

原因

対処

KAVS0996-E

指定されたオプション,および値が不正です。

オプション,およびオプションに指定する値を修正して再実行してください。

KFPA11723-E

組み込みDBが停止しています。

または,-p-mhオプションに指定した値が誤っています。

組み込みDBを起動してください。

組み込みDBが起動している場合は,-p-mhオプションに指定した値を見直して再実行してください。

KFPA11564-E

-aオプションに指定された文字列の長さが8バイトを超えています。

-aオプションの引数を8バイト以下にして再実行してください。

KFPA11107-E

-apオプションに指定された文字列の長さが30バイトを超えています。

-apオプションの引数を30バイト以下にして再実行してください。

KFPA11104-E

-a-apオプションの引数に,英数字以外の文字が指定されています。

-a-apオプションの引数を英数字にして再実行してください。

KFPA11204-E

テーブルがありません。

-a-apオプションに指定している値を見直して,テーブルを所有している認可識別子を指定してください。

また,-tpオプションの値を見直して,正しいテーブルプリフィックスを指定してください。

バックアップ強化機能が無効の場合は,-bオプションを指定しないでください。

上記のことを見直して再実行してください。

KFPA11561-E

指定された認可識別子は有効ではありません。

-a-apオプションに指定した値を,DBA権限を持っているユーザーに変更して再実行してください。

KFPA11563-E

KFPA11732-E

組み込みDBにほかのユーザーがアクセスしているため,排他待ちタイムアウトになりました。

JP1/AJS3から組み込みDBへのアクセスをすべて停止してから再実行してください。

Bad directory specified in -i option

-iオプションに指定したディレクトリが,組み込みDBの運用ディレクトリでないか,セットアップが正常に行われていません。

-iオプションに正しい組み込みDBの運用ディレクトリを指定してください。組み込みDBの運用ディレクトリを指定している場合は,組み込みDBの再セットアップを行ってください。

-D cannot be specified with these options.

-Dオプションと同時に指定できない-l-m-s-nオプションのどれかと同時に指定されています。

指定しているオプションを修正して再実行してください。

KAVS0101-E

引数を必要とするオプションに対して,引数を指定していません。

オプションの引数を指定したあと,コマンドを再実行してください。

KFPA11560-E

-apオプションに指定した認可識別子パスワードが誤っています。

-aオプションに指定した認可識別子の認可識別子パスワードを指定して再実行してください。

KFPA11724-E

-p-mhオプションに指定した値が誤っているため組み込みDBに接続できません。

-p-mhオプションの値に指定した値を見直して再実行してください。

KFPA11105-E

KFPA11705-E

ERROR Invalid value specified in -n option.

-nオプションに不正な値が指定されています。

10〜確保されているセグメント数までの範囲で値を指定してください。なお,指定する値は,半角整数で指定してください。