Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング


1.3.2 UNIXの場合

〈この項の構成〉

(1) OSのログ情報

次に示すOSのログ情報の採取が必要です。

表1‒33 JP1/AJS3のトラブル発生時に採取が必要なOSのログ情報

情報の種類

デフォルトのファイル名

ツールでの採取

syslog※1,※2

  1. /var/adm/syslog/syslog.log

    (HP-UXの場合)

  2. /var/adm/messages

    (Solarisの場合)

  3. /var/adm/syslog/

    または/var/adm/syslog/*

    (AIXの場合)

  4. /var/log/messages*

    (Linuxの場合)

hostsファイル

servicesファイル

passwdファイル

environmentファイル※3

inittabファイル

  1. /etc/hosts

  2. /etc/services

  3. /etc/passwd

  4. /etc/environment

  5. /etc/inittab

各OSのパッチ情報

各OSの共有ライブラリーファイル

プロセス一覧

coreファイル※4

  1. /opt/jp1ajs2配下にあるcore

  2. /var/opt/jp1ajs2配下にあるcore

  3. JP1/AJS3 - ViewログインユーザーにマッピングしたOSユーザーのホームディレクトリにあるcore(ツールでは採取できません)

  4. /opt/jp1base配下にあるcore

  5. /var/opt/jp1base/log配下にあるcore

クラスタ運用している場合は,次のファイルの採取も必要です。

/共有ディレクトリ/jp1ajs2/database/core

※5

エラーログ情報※3

ネットワーク構成情報

インストール済みの日立製品情報

/etc/.hitachi/pplistd/pplistd

(凡例)

○:資料採取ツールで資料を採取できる。

−:デフォルトのファイル名なし。

注※1

システムの設定によっては,調査時に過去のsyslogが必要な場合があります。システムの設定で頻繁にsyslogを切り替えるシステムの場合には,手動で過去のsyslogを採取してください。

注※2

JP1/AJS3が動作しているホストのOSがAIXの場合で,OSの機能によってsyslogへのメッセージ出力量が多くなったとき,syslogに出力されるメッセージが不完全な状態になることがあります。syslogに出力されるメッセージと同一のメッセージが,統合トレースログ(HNTRLib2)に出力されます。メッセージが不完全なときは,統合トレースログ(HNTRLib2)を確認してください。

注※3

AIXの場合だけ採取します。

注※4

coreファイルの出力設定が使用中のホストのセキュリティポリシーに反する場合を除いて,JP1/AJS3のプロセスのcoreファイル出力を制限する設定をしないでください。coreファイルの出力が不完全な場合,障害調査ができなくなるおそれがあります。詳細については,各OSのドキュメントを参照してください。

注※5

コマンドを実行してcoreファイルが出力された場合,カレントディレクトリのcoreファイルを手動で採取する必要があります。また,JP1/AJS3 - View使用時にネットワーク制御プロセスで問題が発生した場合は,ログインしたJP1ユーザーがマッピングされているOSユーザーのホームディレクトリのcoreファイルを手動で採取する必要があります。

(2) JP1の情報

JP1に関する次の情報の採取が必要です。また,ネットワーク接続でのトラブルの場合,接続先ホスト上のファイルの採取も必要です。

表1‒34 JP1/AJS3のトラブル発生時に採取が必要なJP1の情報

情報の種類

デフォルトのファイル名

ツールでの採取

ログファイル

作業ファイル

定義ファイル

  1. /var/opt/jp1ajs2/log

  2. /var/opt/jp1base/log

  3. /etc/opt/jp1base/conf/user_acl

  4. /etc/opt/jp1ajs2/conf

  5. /var/opt/jp1ajs2/database

  6. /var/opt/jp1ajs2/sys

  7. /var/opt/jp1ajs2/jobinf

  8. /var/opt/jp1ajs2/tmp/schedule

  9. /opt/jp1ajs2/PatchHistory

  10. /opt/jp1ajs2/PatchLog

  11. /var/opt/jp1ajs3web/log

  12. /var/opt/jp1ajs3web/sys

  13. /etc/opt/jp1ajs3web/conf

  14. /opt/jp1ajs3web/PatchLog

  15. /opt/jp1ajs3web/sys

  16. /opt/jp1ajs3web/uCPSB/CC/server/usrconf

  17. /opt/jp1ajs3web/uCPSB/CC/web/redirector

  18. /opt/jp1ajs3web/uCPSB/httpsd/conf

クラスタ運用している場合は,次のディレクトリの採取も必要です。

  1. /共有ディレクトリ/jp1ajs2

  2. /共有ディレクトリ/jp1base/log

  3. /共有ディレクトリ/jp1base/conf

  4. /共有ディレクトリ/jp1ajs3web

統合トレースログディレクトリ

/var/opt/hitachi/HNTRLib2/spool

データベースディレクトリのファイルリスト情報

JP1/Baseのファイルリスト情報

core解析に必要な情報

(凡例)

○:資料採取ツールで資料を採取できる。

−:デフォルトのファイル名なし。

重要

情報を採取する場合には,cpコマンドなどではなく,tarコマンドで採取してください。採取ディレクトリの下に,システムファイルがあるため,cpコマンドなどで採取すると,予期しない現象が発生するおそれがあります。

(3) JP1/AJS3のプロセス一覧

psコマンドでプロセスの動作状態を確認します。

JP1/AJS3のプロセスの情報については,「付録B.3 プロセス一覧(UNIXの場合)」を参照してください。

(4) オペレーション内容

トラブル発生時のオペレーション内容について次に示す情報が必要です。

  1. オペレーション内容の詳細

  2. トラブル発生時刻

  3. マシン構成(各OSのバージョン,ホスト名,JP1/AJS3 - ManagerとJP1/AJS3 - Agentの構成など)

  4. 再現性の有無

  5. JP1/AJS3 - Viewからログインしている場合は,ログインユーザー名

  6. JP1/AJS3 - Web Consoleを利用していて,Web GUIまたはユーザーアプリケーションからログインしている場合は,ログインユーザー名

(5) 組み込みDBの情報

次に示す組み込みDBに関する情報の採取が必要です。

表1‒35 JP1/AJS3のトラブル発生時に採取が必要なJP1の情報

情報の種類

デフォルトのファイル名

ツールでの採取

定義ファイル

組み込みDB運用ディレクトリ/conf

障害情報

組み込みDB運用ディレクトリ/spool

データベース情報

ajsembdbrorgコマンドに-k unldオプションを指定して取得したアンロードファイル

(凡例)

○:資料採取ツールで資料を採取できる。

(6) 外部DBの情報

外部DBを利用してJP1/AJS3を運用している場合,次に示す外部DBに関する情報の採取が必要です。

表1‒36 JP1/AJS3のトラブル発生時に採取が必要なJP1の情報

情報の種類

デフォルトのファイル名

ツールでの採取

データベース情報

(凡例)

○:資料採取ツールで資料を採取できる。

−:デフォルトのファイル名なし。

(7) その他の情報

コマンド実行時にトラブルが発生した場合は,コマンドに指定した引数の採取が必要です。