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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド


12.3 外部DBから組み込みDBに戻す場合の操作

ここでは,JP1/AJS3で使用するデータベースを外部DBから組み込みDBに戻す方法について説明します。

同一ホスト内に,組み込みDBを利用する環境と外部DBを利用する環境は混在できません。このため,使用するデータベースを組み込みDBに戻す場合,外部DBを利用する環境を削除してから,組み込みDBを利用するスケジューラーサービスを追加します。

外部DBから組み込みDBへ戻す流れを次の図に示します。

図12‒4 外部DBから組み込みDBへ戻す流れ

[図データ]

外部DBから組み込みDBへ戻す手順を次に示します。

  1. マネージャーホストの設定情報をバックアップする。

    外部DBで使用していた次の情報をバックアップします。

    • 実行エージェント情報

    • ルートジョブグループ以外のユニットの定義情報

    • ルートジョブグループの情報

    • ルートジョブグループのカレンダー情報

    注※

    マネージャーホストにスケジューラーサービスが複数セットアップされている場合は,スケジューラーサービスの数だけバックアップの手順を繰り返してください。

    マネージャーホストの設定情報をバックアップする手順の詳細については,「2.2.3 JP1/AJS3 - Managerの設定情報のバックアップ」を参照してください。

  2. ジョブネットの登録予定情報をバックアップする。

    マネージャーホストにスケジューラーサービスが複数セットアップされている場合は,スケジューラーサービスの数だけバックアップの手順を繰り返してください。

    バックアップする手順の詳細については,「3.4 ajsrgexport,ajsrgimportコマンドによるジョブネットの実行登録状態のバックアップ・リカバリー」を参照してください。

  3. 外部DBと接続するスケジューラーサービスを削除する。

    スケジューラーサービスを削除する手順については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 24.4.2 スケジューラーサービスの削除」を参照してください。

  4. jajs_extdbコマンドを実行して,該当ホストのエージェント管理制御のデータベースを確認する。

    次のコマンドを実行します。

    jajs_extdb -v

    jajs_extdbコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド jajs_extdb」を参照してください。

  5. jbsunsetcnfコマンドを実行して,実行エージェントの情報を削除する。

    定義キー[JP1_DEFAULT\JP1AJS2\HOST\AGENTMANAGER]の環境設定パラメーターを削除します。

    次のコマンドを実行します。

    jbsunsetcnf -i -h JP1_DEFAULT -c "JP1AJS2\HOST\AGENTMANAGER"

    jbsunsetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

  6. 標準構成の設定をする。

    外部DBを利用するためにセットアップしたときに編集したJP1/AJS3用起動プロセス定義ファイル(jp1ajs_spmd.conf)および拡張起動プロセス定義ファイル(jp1ajs_service_0700.conf)を,元に戻してください。

    また,必要に応じてデータベース構成を標準構成(ISAMレス構成)から標準構成に戻してください。

  7. 組み込みDBと接続するスケジューラーサービスをセットアップする。

    スケジューラーサービスをセットアップする手順については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 6.1.1(1) スケジューラーサービスを追加する」(Windowsの場合)またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 15.1.1(1) スケジューラーサービスを追加する」(UNIXの場合)を参照してください。

    重要

    スケジューラーサービスを追加する最初の手順の,組み込みDBの開始は不要です。

  8. バックアップした外部DBの設定情報を,組み込みDBにリカバリーする。

    手順1と手順2でバックアップした外部DBの設定情報を,組み込みDBにリカバリーします。リカバリーする手順については,「2.3.4(8) 実行エージェント情報のリカバリー」,「2.3.4(9) ユニット定義のリカバリー」および「3.4 ajsrgexport,ajsrgimportコマンドによるジョブネットの実行登録状態のバックアップ・リカバリー」を参照してください。

  9. 必要に応じて,手順5で確認したデータベースを削除する。

    外部DB上に作成したJP1/AJS3用のデータベースは,自動では削除されません。必要に応じて,手動で削除してください。