21.7.1 ジョブ実行の運用停止につながるような要因を検知するための手順
スケジューラーサービスでジョブが実行できなくなるような障害につながる要因を監視・通知するための設定手順を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) 定義手順
-
サービスを停止する。
- Windowsの場合
-
Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次に示すサービスを停止します。
・JP1/AJS3サービス
- UNIXの場合
-
次のコマンドを実行してJP1/AJS3のサービスを停止し,プロセスがすべて停止していることを確認します。
# /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_stop
# /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status
-
次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。
jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名"=定義内容
-
JP1/AJS3を再起動する。
設定した内容が反映されます。
(2) 環境設定パラメーター一覧
定義キー |
環境設定パラメーター |
定義内容 |
---|---|---|
|
"AlarmContentJobEventInterval"= |
システム内のキューイングおよび実行中状態のジョブ数が環境設定パラメーターAlartContentJobで設定した値以上になった場合の,JP1イベントの発行間隔 |
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJSMANAGER\スケジューラーサービス名]※ |
"CONDGENWARNINT"= |
起動条件付きジョブネットに滞留している世代数をチェックしてメッセージを出力する間隔 |
"CONDGENWARNNUM"= |
起動条件付きジョブネットに滞留している世代数のしきい値 |
|
|
"AlarmUnreportedInfoEvent"= |
スケジューラーサービスに対する未通知情報数を監視し,メッセージの出力およびJP1イベントの発行をするしきい値の設定 |
"AlarmUnreportedInfoEventInterval"= |
スケジューラーサービスに対する未通知情報数を監視するときの,メッセージ出力およびJP1イベントの発行間隔 |
- 注※
-
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。
環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,次の個所を参照してください。
(3) 稼働状況レポートの設定
ジョブ実行の運用停止につながるような要因を検知したとき,稼働状況レポート機能で出力される値の推移から,対処の要否を確認できます。そのため,稼働状況レポート機能を有効にすることを推奨します。稼働状況レポートの出力機能の設定については,「6.6.1 稼働状況レポートの出力機能の設定」(Windowsの場合)または「15.7.1 稼働状況レポートの出力機能の設定」(UNIXの場合)を参照してください。
監視する項目に対応するajsreportコマンドのカラムを次の表に示します。
監視項目 |
ajsreportコマンドのカラム名 |
---|---|
キューイングおよび実行中状態のジョブ数 |
CONTENTJOB_NUM |
起動条件付きジョブネットの実行世代数 |
RUNNING_AND_SCHEDULED_NEXT_GENERATIONS_NUM |
スケジューラーサービスに対する未通知情報数 |
EVJOB_UNREPORTED_EVENT_NUM |