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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)


6.1.2 メンテナンスする方法の検討

組み込みDBをメンテナンスする場合,自動メンテナンス機能を有効にするか,ajsembdbreclaimコマンドを手動または自動で実行してメンテナンスします。

〈この項の構成〉

(1) メンテナンスする方法の使い分け

自動メンテナンス機能と,ajsembdbreclaimコマンドの特徴を次の表に示します。運用に応じて使用してください。

表6‒2 データベースのメンテナンス方法

メンテナンス方法

メリット

デメリット

自動メンテナンス機能

  • ユーザーがあらかじめ指定した時刻に,毎日自動でメンテナンスする。

  • 一度設定すれば,ユーザーが操作する必要はない。

  • 隔週や月単位など,一日以外の単位ではメンテナンスできない。

  • スケジューラーデータベース単位およびエージェント管理データベース単位ではメンテナンスできない。

ajsembdbreclaimコマンドの実行

  • メンテナンスの間隔を任意で指定できる。

  • カレンダーに従ったメンテナンスの実行や,特定のジョブのあとにメンテナンスを実行するなど,運用に合わせてメンテナンスができる。

  • スケジューラーサービス単位およびエージェント管理データベース単位でメンテナンスできる。

  • ユーザーが手動で実行するか,コマンドを実行するジョブを作成する必要がある。

(2) 自動メンテナンス機能を使用する場合の注意事項

自動メンテナンス機能を有効にする場合,自動メンテナンス機能によるメンテナンスと,ajsembdbreclaimコマンドによるメンテナンスを同時に実行すると,どちらかが異常終了することがあります。自動メンテナンス機能を有効にする場合は,メンテナンスしている時刻にajsembdbreclaimコマンドを実行しないでください。

(3) メンテナンスする必要がないJP1/AJS3 - Managerの構成

JP1/AJS3 - Managerを次に示す機能を適用して運用している場合,組み込みDBを使用しないため,メンテナンスは不要です。