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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)


6.1.1 メンテナンス作業の流れ

JP1/AJS3のデータベースに組み込みDBを使用して長時間運用する場合,レコードの削除でインデクスに無効領域が発生します。この無効領域は,次に示すどれかの方法でメンテナンスする必要があります。

自動メンテナンス機能またはajsembdbreclaimコマンドを使用すると,データベース内にある無効領域だけで構成されるページ(空きページ)を回収して再利用できるようにします。これらのメンテナンス方法は,サーバ稼働中でも実行できるため,定期的にメンテナンスすることで,データ領域が効率良く利用できるようになります。

通常の運用では,このようにメンテナンスするだけで,再編成の必要がありません。ただし,ページの利用効率が低い場合(ページ中に有効データが1件だけある場合など)は,回収できる空きページが少なくなり,効率良く回収できないことがあります。このようなときは,再編成を実施する必要があります。

メンテナンス作業の流れを次の表に示します。

表6‒1 メンテナンス作業の流れ

項番

作業

参照先

1

メンテナンス時期を見積もる

マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 9.1 メンテナンス時期の見積もり」

2

メンテナンス方法を選択する

6.1.2 メンテナンスする方法の検討

3

ajsembdbreclaimコマンドでメンテナンスする(通常運用の場合)

ajsembdbreclaimコマンドを手動で実行する

マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 9.2.2(2) ajsembdbreclaimコマンドを手動で実行する」

4

ajsembdbreclaimコマンドを自動で実行する

自動メンテナンス機能で実行する

マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 9.2.1 自動メンテナンス機能を使用する場合」

5

ジョブに設定して実行する

マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 9.2.2(1) ajsembdbreclaimコマンドを自動で実行する」

6

データベースを再編成する(ページの利用効率が低い場合)

コマンドで再編成する

マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 9.2.3(1) ajsembdbrorgコマンドでデータベースを再編成する」

7

スクリプトで再編成する

マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 9.2.3(2) スクリプトを使用してデータベースを再編成する」