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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)


6.1.3 メンテナンスの時期を見積もる方法

組み込みDBは,定期的にメンテナンスして,無効領域を有効領域化するか,または再編成する必要があります。自動メンテナンス機能を有効にした場合,ユーザーが指定した時刻に毎日組み込みDBをメンテナンスします。ajsembdbreclaimコマンドを使用する場合,ユーザーが任意のタイミングでコマンドを実行して,定期的にメンテナンスします。

ajsembdbreclaimコマンドを実行する時期および再編成時期を見積もるには,データベース領域を解析します。次に示す方法で実測した解析値を基に,時期を見積もってください。

再編成の時期を見積もる場合,週単位や月単位でピークとなる日や,週および月単位での増加分を考慮してください。

データベース領域を解析する方法を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) データベース領域の解析

ajsembdbstatusコマンドを実行して,データベースの状態を確認します。

ajsembdbstatusコマンドを使って解析した結果,空きセグメントが少なく,空きページが多い場合はデータベースをメンテナンスしてください。

ajsembdbstatusコマンドについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド ajsembdbstatus」を参照してください。

(2) 領域不足のメッセージ

組み込みDBのデータの格納効率が悪くなると,組み込みDBはWindowsイベントログまたはsyslogにメッセージを出力します。メッセージが出力された場合,ajsembdbstatusコマンドでデータベースの状態を解析し,必要に応じてデータベースを再編成してください。出力されるメッセージについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 5.2.1 データベース使用状況の確認方法」を参照してください。

データベースをメンテナンスまたは再編成した直後にまだメッセージが出力される場合は,RDエリアを拡張する必要があります。RDエリアの拡張については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド ajsembdbaddarea」を参照してください。