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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレート開発ガイド 


5.4.1 リリースとは

リリースとは,検証が完了したサービステンプレートをほかのユーザーに公開する場合の操作です。リリースに成功すると,サービステンプレートがパッケージングされ,サービスとして作成できる状態になります。

なお,一度リリースしたサービステンプレートおよびサービステンプレートに含まれる部品は,編集できなくなります。リリース後に編集したい場合は,サービステンプレートまたは部品を複製してください。

目的

サービステンプレートを本番環境に適用する場合にリリースを行います。リリースしたサービステンプレートは,リリース構成のサービステンプレートとしてパッケージングされたあと,JP1/AOサーバにインポートされます。

実行できる回数

リリースは1回だけ実行できます。リリースすると,リリース前の開発サービステンプレートは削除されます。リリース前に開発サービステンプレートから作成したサービスは削除され,タスクはアーカイブされます。また,デバッグサービスおよびデバッグタスクは削除されます。

リリース時のサービステンプレート,サービス,タスク,デバッグサービス,デバッグタスクの削除およびアーカイブ範囲の詳細は,「付録A.1(5) ビルドまたはリリースする場合のサービステンプレート,サービス,タスクの削除・アーカイブ範囲」を参照してください。

設定される構成種別

リリース後のサービステンプレートには「リリース構成」が設定されます。リリース構成のサービステンプレートおよび作成されたサービスやタスクは,AdminまたはDevelopロールだけでなく,ModifyまたはSubmitロールが設定されているユーザーでも,設定および実行ができます。また,サービステンプレートをリリースすると,サービステンプレートおよびサービステンプレートに含まれる部品は編集できなくなります。編集したい場合は,別のサービステンプレートまたは部品として複製する必要があります。リリースで設定されるサービステンプレートおよび部品の構成種別については,「付録A.1(2) デバッグおよびリリースによって設定されるサービステンプレートおよび部品の構成種別」を参照してください。

サービステンプレートの出力先

リリースによって作成されたサービステンプレートパッケージは,「ベンダーID_名称_バージョン.st」のファイル名で,次のフォルダに作成されます。

リリース後のサービステンプレートをエクスポートすることで,任意のフォルダに保存することもできます。

Windowsの非クラスタシステムの場合

JP1/AOのインストール先フォルダ\develop\output

Linuxの非クラスタシステムの場合

/var/opt/jp1ao/develop/output

Windowsのクラスタシステムの場合

共有フォルダ名\develop\output

Linuxのクラスタシステムの場合

共有フォルダ名/develop/output