3.1.2 相手局情報を定義する
相手局情報の定義では,ファイル伝送の相手局の情報(センタ確認コード,パスワード,IPアドレスなど)を定義します。相手局情報の定義には,remote_host_define文を使用します。
remote_host_define文には,次のオペランドがあります。
各オペランドについて説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 相手局ラベル名
ファイルをやり取りする相手局の情報定義の名称を相手局ラベル名として指定します。相手局ラベル名は,重複しないように設定してください。同じ名称の相手局情報は複数定義できません。
なお,JP1/全銀TCPでは,ここで設定する相手局ラベル名を指定してファイル伝送を実行します。
オペランド:label
引数1:相手局ラベル名(1〜32バイトの文字列)
- 指定例:
-
相手局の情報定義に"remotehost1"という相手局ラベル名を指定する場合
label remotehost1
(2) 起動UAP名
相手局に対する伝送が完了したときに起動させるプログラム,およびそのプログラムに渡す引数を指定します。プログラムに渡す引数は,定義文の引数2以降に指定するUAP起動オプションに従って組み立てられます。UAP起動オプションは,最大25個の起動オプションを指定できます。
- 注意事項
-
"UAPパス文字数 + キーワードを変換した文字数 + キーワード数"が1,021バイトを超える場合,UAPは起動されません。
オペランド:exec
引数1:UAPパス(1〜255バイトの文字列)
- 引数2…:UAP起動オプションのキーワード(最大25個)
-
- 注※1
-
ファイル伝送開始前であるため,送信か受信か特定できない状態を指します。
- 注※2
-
相手局情報の定義で指定した形式の文字列で出力されます。
- 注※3
-
プログラムには,「YYYY/MM/DD」と「hh:mm:ss」の2つの引数が渡されます。
- 指定例:
-
伝送終了時に/tmp/UAP1を起動させ,引数として相手局ラベル名と終了状態を渡す場合
exec /tmp/UAP1 REMOTELBL RRTN
(3) センタ確認コード(相手/当方)
相手センタ確認コードおよび当方センタ確認コードを指定します。
オペランド:remote_code
引数1:相手センタ確認コード(16進数14桁)
引数2:当方センタ確認コード(16進数14桁)
- 補足事項
-
二次局の場合,同一のセンタ確認コードが指定された相手局情報の定義が複数あると,伝送情報定義ファイルの最後に定義した相手局情報が有効になります。
- 指定例:
-
相手センタ確認コードが"12345678902222",当方センタ確認コードが"12345678901111"の場合
remote_code 0x12345678902222 0x12345678901111
(4) パスワード
パスワードを設定します。パスワードを文字列で指定した場合,指定した文字列はEBCDICコードに変換後,パスワードとして使用します。相手局がパソコン手順を使用している場合,モード変更要求パスワードおよびモード変更回答パスワードは無効になり,実際には使用されませんが,パスワード設定は必要です。
オペランド:password
引数1:開局要求パスワード(6バイトの文字列または16進数12桁)
引数2:開局回答パスワード(6バイトの文字列または16進数12桁)
引数3:閉局要求パスワード(6バイトの文字列または16進数12桁)
引数4:閉局回答パスワード(6バイトの文字列または16進数12桁)
引数5:モード変更要求パスワード(6バイトの文字列または16進数12桁)
引数6:モード変更回答パスワード(6バイトの文字列または16進数12桁)
- 補足事項
-
引数1(開局要求パスワード)だけを指定すると,開局要求パスワード,開局回答パスワード,閉局要求パスワード,閉局回答パスワード,モード変更要求パスワード,モード変更回答パスワードの6つすべてに対して共通のパスワードが設定されます。
- 指定例:
-
開局要求パスワード,開局回答パスワード,閉局要求パスワード,閉局回答パスワードに"abcdef"を,モード変更要求パスワード,モード変更回答パスワードに"0x123456789abc"を指定する場合
password abcdef abcdef abcdef abcdef 0x123456789abc 0x123456789abc
(5) 相手局IPアドレス
相手局のIPアドレスまたは相手局のホスト名を指定します。
オペランド:ipaddr
- 引数1:相手局IPアドレスまたは相手局ホスト名
-
(1〜255バイトの文字列)
- 指定例:
-
"/etc/hosts"に指定されている"aaa"という名称の相手局ホストとファイル伝送する場合
ipaddr aaa
(6) テキスト連続送受信回数
テキスト連続送受信回数を指定します。
オペランド:text_ack_cnt
引数1:テキスト連続送受信回数(10進数で0〜15の数値)
- 指定例:
-
テキスト連続送受信回数を3とする場合
text_ack_cnt 3
(7) プロトコル
自局で使用するプロトコルを指定します。ホスト間接続の場合はコンピュータ手順,ホスト−パソコン間接続の場合はパソコン手順でファイル伝送が実行されます。ホスト間接続の場合は"zgnc"または"ZGNC"を,ホスト−パソコン間接続の場合は"zgnp"または"ZGNP"を指定してください。
オペランド:protocol_name
- 引数1:
-
-
ホスト間接続の場合(コンピュータ手順):{ zgnc | ZGNC }
-
ホスト−パソコン間接続の場合(パソコン手順):{ zgnp | ZGNP }
-
- 指定例:
-
ホスト間接続の場合
protocol_name ZGNC
(8) サイクル番号カウントアップモード
ファイルをサイクル管理する場合に,サイクル番号をファイル伝送の終了時にカウントアップするか,リクエスト終了時にカウントアップするかについて指定します。ファイル伝送の終了時にカウントアップする場合は引数に"file"または"FILE"を,リクエスト終了時にカウントアップする場合は引数に"request"または"REQUEST"を指定してください。複数ファイル伝送時にあるファイル伝送がエラーになったとき,"file"または"FILE"を指定している場合は,同一リクエスト内ですでに伝送されているファイルについてはサイクル番号がカウントアップされますが,"request"または"REQUEST"を指定している場合はカウントアップされません。なお,このオペランドの指定がない場合は,"cycle_cnt_mode file"を仮定して動作します。
オペランド:cycle_cnt_mode
- 引数1:
-
-
ファイル伝送の終了時にカウントアップする場合:{ file | FILE }
-
リクエスト終了時にカウントアップする場合:{ request | REQUEST }
-
- 指定例:
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サイクル番号をファイル伝送の終了時にカウントアップする場合
cycle_cnt_mode file