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JP1 Version 11 JP1/File Transmission Server -全銀TCP


3.1.1 自局回線情報を定義する

自局回線情報の定義では,自局を一次局としてファイル伝送する場合,および二次局としてファイル伝送する場合の回線情報(IPアドレスや最大同時伝送数など)を定義します。一次局または二次局だけ使用する場合でも,両方の定義が必要です。自局回線情報の定義には,local_line_define文を使用します。

local_line_define文には,次のオペランドがあります。

表3‒2 自局回線情報(local_line_define)のオペランド

定義内容

オペランド

設定の条件

自局回線ラベル名

label

必須

局種別

trans_mode

一次局,二次局とも必須

自局IPアドレス

ipaddr

特定のIPアドレスを使用したい場合

最大同時伝送数

max_tran

必須

各オペランドについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) 自局回線ラベル名

自局回線のラベル名を設定します。自局回線ラベル名は,重複しないように設定してください。

オペランドlabel

引数1自局回線ラベル名(1〜32バイトの文字列)

指定例:

自局回線を"line1"として定義する場合

label line1

(2) 局種別

局種別を指定します。一次局としての回線定義には"primary"または"PRIMARY",二次局としての回線定義には"secondary"または"SECONDARY"を指定してください。

オペランドtrans_mode

引数1
  • 一次局を指定する場合:{ primary | PRIMARY }

  • 二次局を指定する場合:{ secondary | SECONDARY }

指定例:

一次局の回線定義の場合

trans_mode primary

(3) 自局IPアドレス

自局のIPアドレスまたは自局のホスト名を指定します。

オペランドipaddr

引数1自局IPアドレスまたは自局ホスト名

(1〜255バイトの文字列)

指定例:

自局のIPアドレスが100.0.0.1の場合

ipaddr 100.0.0.1
補足事項

一次局用のIPアドレスは,特定のIPアドレスから発信したい場合だけ指定してください。また,二次局用のIPアドレスは,特定のIPアドレスで着信したい場合だけ指定してください。一次局用のIPアドレスを指定しない場合は,OSが自動的に割り当てたIPアドレスから発信します。二次局用のIPアドレスを指定しない場合は,IPアドレス未指定のポート番号5020で着信します。

(4) 最大同時伝送数

同時に実行できる最大伝送数を指定します。

オペランドmax_tran

引数1最大同時伝送数(10進数で1〜999の数値)

指定例:

最大で10個の伝送が同時に実行できるようにする場合

max_tran 10