3.8.6 注意事項
HOSTNAME_JP1IM_MANAGERパラメーターで指定したJP1/IM - Managerに接続したJP1/IM - View以外からは応答はできません。
JP1/IM - Managerが滞留できる応答待ちイベント数には上限があるため,これを超えない運用を設計してください。
JP1/IM - Viewから入力できる文字コードは,ASCII文字コード(制御文字を除く)の範囲内です。範囲以外の文字コードを入力するとエラーメッセージが表示されるため,範囲内の文字コードで再入力してください。
adshechoコマンドおよびadshreadコマンドを実行すると,HOSTNAME_JP1IM_MANAGERパラメーターで指定したホストに対して,JP1/BaseがTCP/IPのコネクションの切断と新たなポートで接続します。
コネクションが使用していたポートは,OSのMSL(Maximum Segment Lifetime)× 2(秒)の間は使用できなくなるため,MSLの値が大きいまたはポート数が少ない場合には,ポートが枯渇するおそれがあります。
そのため,MSL × 2(秒)の間に出力するJP1イベント数,MSL,およびポート数は,次に示す条件を満たすようにしてください。
n × MSL × 2/3 < ポート数
n:MSL × 2(秒)の間にユーザー応答機能によって出力するJP1イベントの数
UNIXの場合,応答要求メッセージを共有メモリ上で管理するために,ユーザー応答機能管理デーモンの起動時に次の名称のファイルをスプールディレクトリに作成します。
.adsh_mqueue
.adsh_mqueue_論理ホスト名(論理ホストのユーザー応答機能管理デーモンを起動した場合)
上記のファイルは,ユーザー応答機能管理デーモンの動作中は削除しないでください。なお,上記のファイルはユーザー応答機能管理デーモンを終了しても削除されないで,次のユーザー応答機能管理デーモン起動時に再利用されます。
HP-UXの場合は,上記のファイルのほかに,次の名称のファイルをスプールディレクトリに作成します。
.adsh_mqueueS
.adsh_mqueue_論理ホスト名S(論理ホストのユーザー応答機能管理デーモンを起動した場合)
上記のファイルは,ユーザー応答機能管理デーモンの動作中は削除しないでください。なお,上記のファイルはユーザー応答機能管理デーモンの終了時に削除されます。
OSをシャットダウンする場合は,ユーザー応答機能管理デーモンおよびサービスを停止してからシャットダウンしてください。ユーザー応答機能管理デーモンおよびサービスの停止時に応答待ち状態の応答要求メッセージが存在する場合,これらのデーモンやサービスは,応答要求メッセージをキャンセルしてから停止します。しかし,OSのシャットダウン処理が実行されると,応答要求メッセージのキャンセルが実行される前にシャットダウンする場合があります。この場合,JP1/IM - Viewに応答待ちイベントが滞留したままになります。