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JP1 Version 11 JP1/Advanced Shell 


3.8.4 ユーザー応答機能の入出力先に標準入出力を指定する方法

adshechoコマンドやadshreadコマンドはJP1イベントを発行するため,ジョブ定義スクリプトをデバッグする場合など,JP1/BaseやJP1/IMが存在しない環境で使用すると,これらのコマンドはエラー終了します。このような場合でもジョブ定義スクリプトのデバッグ作業を行えるように,ユーザー応答機能では次の機能を提供します。

adshechoコマンドやadshreadコマンドを使用したときにJP1イベントを発行するか標準入出力を使用するかは,USERREPLY_DEBUG_DESTINATIONパラメーターで選択できます。USERREPLY_DEBUG_DESTINATIONパラメーターは,システム環境ファイルまたはジョブ環境ファイルで指定します。また,adshechoコマンドやadshreadコマンドに-dオプションを指定することで,文字列の入出力先を標準入出力にすることができます。

ユーザー応答機能の入出力先に標準入出力を指定する機能は,デバッグ実行時(UNIXの場合はadshexec -dで実行,Windowsの場合は開発環境から実行)だけ有効です。この機能を使用する場合,ユーザー応答機能の関連プログラムであるJP1/Base,JP1/Integrated Management - Manager,JP1/Integrated Management - Viewは不要です。また,ユーザー応答機能管理デーモン・サービスを起動する必要はありません。

また,次のパラメーターの指定は無効となります。