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JP1 Version 11 JP1/Advanced Shell 


2.9.3 クラスタ運用の場合のコマンドの指定方法

コマンドを論理ホストで実行させるためには,コマンドに論理ホスト名を指定する必要があります。論理ホスト名を指定しないと,物理ホストでコマンドが実行されます。論理ホストは実行するコマンドによって次のように指定してください。

〈この項の構成〉

(1) adshexecコマンド(バッチジョブを実行する)の場合

(a) JP1/AJSのカスタムジョブから実行する場合

adshexecをカスタムジョブから実行する場合は,カスタムジョブの「詳細定義-[Custom Job]]ダイアログボックス」の「詳細情報の設定」の「論理ホスト」のチェックボックスにチェックして実行することで,論理ホストとして実行できます。

ただし,カスタムジョブを実行するJP1/AJSの実行エージェントが論理ホストで動作している必要があります。JP1/AJSの実行エージェントが物理ホストで動作している場合,正常に動作しません。

カスタムジョブの詳細については,「2.7 JP1/AJSの環境情報を設定する(JP1/AJSを使用する場合)」を参照してください。

(b) JP1/AJSのカスタムジョブ以外から実行する場合

カスタムジョブ以外から実行する場合は,次のように実行する。

adshexec -h ""(ダブルクォーテーション) ジョブ定義スクリプトファイルのパス名

論理ホストで稼働しているJP1/AJS - Agentから実行した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに論理ホスト名が設定されます。adshexecコマンドは-hオプションに空文字列(「""(ダブルクォーテーション)」を記述)を指定した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEから論理ホスト名を取得します。JP1_HOSTNAME環境変数については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

ただし,実行するJP1/AJSの実行エージェントが論理ホストで動作している必要があります。JP1/AJSの実行エージェントが物理ホストで動作している場合,「(c) JP1/AJS以外から実行する場合」に示すコマンドを実行してください。

(c) JP1/AJS以外から実行する場合

次のようにコマンドに-hオプションで論理ホスト名を指定して実行してください。

adshexec -h 論理ホスト名 ジョブ定義スクリプトファイルのパス名

(2) adshexecコマンド以外の場合

次のようにコマンドに-hオプションで論理ホスト名を指定して実行してください。

コマンド -h 論理ホスト名

adshlsmsgコマンドを論理ホストで実行する場合の例を次に示します。

adshlsmsg -h 論理ホスト名

ユーザー応答機能を使用する場合,ユーザー応答機能管理デーモン・サービスに指定する論理ホスト名とadshexecコマンドに指定する論理ホスト名は同じにする必要があります。論理ホストとして実行できる各コマンドの詳細については,「8.3 シェル運用コマンド」を参照してください。