Hitachi

JP1 Version 11 JP1/Advanced Shell 


2.8.2 JP1/Advanced Shellをインストールしたあとのユーザー応答機能の設定【Windows限定】

ユーザー応答機能を使用する場合の,JP1/Advanced Shellのインストール後の設定について説明します。管理者権限を持つユーザーが実行してください。

〈この項の構成〉

(1) サービスの設定

(a) JP1/Advanced Shellのサービスの起動方法を設定する

JP1/Advanced Shellのサービスを自動起動する手順を次に示します。

  1. Windowsの[コントロールパネル]−[管理ツール]−[サービス]を開く。

  2. 表示されたサービス名の一覧から次の名前のサービスのプロパティを開く。

    • 実行環境からユーザー応答機能を使用する場合は,[AdshmSvcE]から始まるサービス名

    • 開発環境からユーザー応答機能を使用する場合は,[AdshmSvcD]から始まるサービス名

  3. [全般]タグの「スタートアップの種類」を次のように操作する。

    JP1/Advanced Shellのインストール後の初期状態は,「手動」が設定されています。Windowsの起動時に自動でサービスを開始したい場合は,「自動」に変更します。

(b) JP1/Advanced Shellのサービスを起動する

JP1/Advanced Shellのサービスを手動で起動する手順を次に示します。「(a) JP1/Advanced Shellのサービスの起動方法を設定する」で「スタートアップの種類」を「自動」に設定してWindowsを起動した場合は,この操作は必要ありません。

  1. Windowsの[コントロールパネル]−[管理ツール]−[サービス]を開く。

  2. 表示されたサービス名の一覧から次の名前のサービスのプロパティを開く。

    • 実行環境からユーザー応答機能を使用する場合は,[AdshmSvcE]から始まるサービス名

    • 開発環境からユーザー応答機能を使用する場合は,[AdshmSvcD]から始まるサービス名

  3. [全般]タグの「開始」ボタンをクリックする。

サービスが開始されなかった場合は,イベントログに出力されているエラー情報を確認してください。

エラー情報にKNAX7552-Eメッセージが出力された場合は,システム環境ファイルを見直し,サービスを起動し直してください。

(c) サービスを登録する

インストール時に自動登録されるサービス(AdshmSvcDおよびAdshmSvcE)が削除された場合に,ユーザー応答機能を使用する場合は,サービスを再登録する必要があります。サービスの登録はadshmsvcdコマンドおよびadshmsvceコマンドで実行できます。

サービスの登録方法を次に示します。

  • サービスの再登録方法

    [サービス]管理ツールにサービス名[AdshmSvcD]および[AdshmSvcE]が表示されない場合は,サービスの登録が削除されているおそれがあります。次のコマンドを実行することで,サービスを再登録できます。

    • サービスAdshmSvcDを登録する場合

      adshmsvcd -install

    • サービスAdshmSvcEを登録する場合

      adshmsvce -install

    コマンドが正常に終了すると,登録したサービスが[サービス]管理ツールに表示されます。

登録されたサービスを起動する手順については,「(b) JP1/Advanced Shellのサービスを起動する」を参照してください。

(2) アダプタコマンドの設定(実行環境の場合)

実行環境でユーザー応答機能を使用するためには,JP1/Baseに対して,次に示すアダプタコマンドの設定が必要です。この設定は,JP1/Advanced Shellのインストール後に一度だけ実施してください。ただし,JP1/Baseを再インストールした場合は,この操作を再度実行してください。

  1. ユーザー応答機能用アダプタコマンド設定ファイルの「cmdpath」に指定されているパスを確認し,JP1/Advanced Shellのインストールフォルダと異なる場合は,インストールフォルダへ修正する。

    ユーザー応答機能用アダプタコマンド設定ファイルは次の場所にあります。

    インストール先フォルダ\JP1ASE\sample\Adapter_HITACHI_JP1_AS_ASE_USERREPLY.conf

    JP1/Advanced Shellインストール時のユーザー応答機能用アダプタコマンド設定ファイルの内容を次に示します。

    64ビット版のWindowsの場合

    fileversion 07000000
    upperpp /HITACHI/JP1/IM/CC
    componenttype JP1_AS_ASE_USERREPLY
    cmdpath C:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1AS\JP1ASE\bin\adshuserreply.exe

    64ビット版のWindows以外の場合

    fileversion 07000000
    upperpp /HITACHI/JP1/IM/CC
    componenttype JP1_AS_ASE_USERREPLY
    cmdpath C:\Program Files\Hitachi\JP1AS\JP1ASE\bin\adshuserreply.exe
  2. JP1/Baseのインストール先に,手順1のユーザー応答機能用アダプタコマンド設定ファイルをコピーする。

    コピー先のフォルダは次のとおりです。

    JP1/Baseのインストール先フォルダ\plugin\conf

これによって,JP1/IM - Viewに表示される応答待ちイベントから,応答が入力できるようになります。

(3) アダプタコマンドの設定(開発環境の場合)

JP1/Advanced Shellの開発環境でユーザー応答機能を使用するためには,次に示す設定が必要です。ただし,ユーザー応答機能の出力先に標準出力を指定する場合は,この設定は不要です。

この設定は,JP1/Advanced Shellのインストール後に一度だけ実施してください。ただし,JP1/Baseを再インストールした場合は,この操作を再度実行してください。

  1. ユーザー応答機能用アダプタコマンド設定ファイルの「cmdpath」に指定されているパスを確認し,JP1/Advanced Shellのインストールフォルダと異なる場合は,インストールフォルダへ修正する。

    ユーザー応答機能用アダプタコマンド設定ファイルは次の場所にあります。

    インストール先フォルダ\JP1ASD\sample\Adapter_HITACHI_JP1_AS_ASD_USERREPLY.conf

    JP1/Advanced Shellインストール時のユーザー応答機能用アダプタコマンド設定ファイルの内容を次に示します。

    64ビット版のWindowsの場合

    fileversion 07000000
    upperpp /HITACHI/JP1/IM/CC
    componenttype JP1_AS_ASD_USERREPLY
    cmdpath C:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1AS\JP1ASD\bin\adshuserreply.exe

    64ビット版のWindows以外の場合

    fileversion 07000000
    upperpp /HITACHI/JP1/IM/CC
    componenttype JP1_AS_ASD_USERREPLY
    cmdpath C:\Program Files\Hitachi\JP1AS\JP1ASD\bin\adshuserreply.exe
  2. JP1/Baseのインストール先に,手順1のファイルをコピーする。

    JP1/Baseのコピー先のフォルダは次のとおりです。

    JP1/Baseのインストール先フォルダ\plugin\conf

これによって,JP1/IM - Viewに表示される応答待ちイベントから,応答が入力できるようになります。