2.1.6 子孫ジョブとして起動するファイルを定義する
ジョブ定義スクリプト中にコマンド名としてほかのジョブ定義スクリプトを指定できます。これによって,adshexecコマンドに指定したジョブ定義スクリプトをJP1/Advanced Shellのジョブとして実行できます。次のような場合に有効です。
ユーザーの既存資産のシェルスクリプトをUNIX環境からWindows環境へ移行する場合
UNIX環境でOSのシェルで動作していた既存のシェルスクリプトを,内容を書き換えないでJP1/Advanced Shellのジョブとして実行する場合
子孫プロセスとして実行されるジョブ定義スクリプトのうち,特定の環境設定パラメーターによって実行されたジョブを子孫ジョブと呼びます。また,JP1/AJS やログインシェルなどから実行するジョブのうち,子孫ジョブ以外のジョブをルートジョブと呼びます。
ジョブ定義スクリプトファイルを子孫ジョブとして起動させる場合,動作させるファイルの条件を環境ファイルに設定しておきます。環境設定パラメーターの概要を次に示します。
CHILDJOB_EXTパラメーター
子孫ジョブとして実行するジョブ定義スクリプトファイルの拡張子を定義する
CHILDJOB_PGMパラメーター
子孫ジョブとして実行するよう読み替えるパスを定義する
CHILDJOB_SHEBANGパラメーター
子孫ジョブとして実行するジョブ定義スクリプトファイルの実行プログラムパスを定義する
また,CHILDJOB_SHEBANGパラメーターのデフォルト定義に合致するジョブ定義スクリプトファイルを作成すれば,子孫ジョブとして実行されます。
- 注意事項
ルートジョブと子孫ジョブを同じ環境ファイルパラメーターで動作させたい場合は,ジョブの実行中に環境変数ADSH_ENVの値や環境ファイルの内容を変更しないでください。