6.2.16 ユーザープロファイルを必要とするジョブを実行するための設定
ジョブを実行する際に有効となるプロセス実行環境は,システム環境で設定されているものを使用しています。ただし,ジョブによってはOSユーザーのログオンセションに設定されているユーザープロファイル情報を読み込まないと正しく実行できないものもあります。
次に示すオプションを有効にすると,このようなユーザープロファイル情報を必要とするジョブを正しく実行できます。このオプションを有効にすると,指定先のエージェントホストで実行するすべてのPCジョブ※についてユーザープロファイルを読み込みます。
- 注※
-
ジョブの[実行先サービス]に[キューレス]を指定した場合を除きます。
ユーザープロファイルを必要とするジョブを実行するための設定手順を次に示します。ジョブの実行先となるエージェントホストに設定してください。
なお,キューレスジョブ実行環境でユーザープロファイルを必要とするジョブを実行するための設定方法については,「6.4.2 キューレスジョブ環境でユーザープロファイルを必要とするジョブを実行するための設定」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) 定義手順
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Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次に示すサービスを停止する。
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JP1/AJS3サービス
-
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次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。
jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名"=定義内容
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JP1/AJS3を再起動する。
設定した内容が反映されます。
- 重要
-
このオプションを無効にする設定を行った場合にはOSを再起動してください。
(2) 環境設定パラメーター一覧
定義キー |
環境設定パラメーター |
定義内容 |
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[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1NBQAGENT\Job]※ |
"LoadUserProfile"= |
ユーザープロファイルを読み込むかどうかの定義 |
- 注※
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{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。
環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,「20.5.2(39) LoadUserProfile」を参照してください。
(3) 注意事項
このオプションを有効にすると,ジョブ実行時に次に示すどちらかのメッセージを統合トレースログに出力してジョブが異常終了することがあります。このオプションを有効にした場合は,これらのエラーの発生を抑えるために,「6.2.17 ジョブ実行時にアクセストークンを再利用するための設定」を有効にしてください。
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KAVU3549-E ジョブ実行処理でシステムコール(関数名)でエラーが発生しました(要因番号)
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KAVU3577-W ジョブ実行処理でシステムコール(関数名)でエラーが発生しました(要因番号)
ジョブ実行時にアクセストークンを再利用する設定の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 5.4.1 ジョブ実行時のユーザーアカウント」を参照してください。
なお,このオプションを有効にしても,ユーザー環境変数は読み込まれません。ジョブ実行時に設定される環境変数の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 1.4.2 JP1/AJS3から実行されるジョブ実行時に設定される環境変数」を参照してください。