9.3 データベースに関する注意事項
JP1/AJS3のデータベースに関する注意事項を次に示します。
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プライオリティが高いプロセス(JP1/AJS3スケジューラーサービス)がCPUを大量に使用する状況となり,JP1/AJS3の処理性能が低下することがあります。逆にサービスのプライオリティが低く,ユニットを操作するコマンドやajsmonsvrプロセスのプライオリティが高い場合にも同様で,ジョブネットやジョブの起動が滞留する状況となります。このため,ユニットを操作するコマンドを実行する場合は,サービスと同一のプライオリティで動作する環境で使用してください。
UNIXの場合は,nice値の違いによって顕著に現象が発生することがあるため,プロセス起動時のnice値について次のように注意してください。
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ユニットを操作するコマンドを実行する場合
JP1/AJS3サービスと同一のnice値でコマンドを実行してください。
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JP1/AJS3のジョブとしてユニットを操作するコマンドを実行する場合(ジョブにスクリプトを指定して,そのスクリプト内でユニットを操作するコマンドを実行する場合も含みます)
ジョブネットの「優先順位」のパラメーターを,標準の「なし」から「3」に変更してください。この設定によって,JP1/AJS3サービスをnice値20で起動した場合,「なし」は+20で39(nice値の上限は39のため39が設定されます)になり,ジョブの優先順位が最も低くなりますが,「3」は+0で20に設定され,サービスと同一のnice値でジョブを実行するため,偏りが発生しにくくなります。
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JP1/AJS3 - Managerのデータベース構成が標準構成の場合,ajsembdbreclaimコマンドを定期的に実行することで,長時間の運用ができます。大きな運用変更(大規模ジョブネットの削除や登録解除操作など)があったときは,ajsembdbstatusコマンドで,未使用セグメント数を確認してください。運用を続けていく上で,データの格納効率が悪くなるとWindowsイベントログまたはsyslogにメッセージを出力しますので,必要に応じて再編成を実施してください。出力するメッセージについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 5.2.1 データベース使用状況の確認方法」を参照してください。
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次の項目について,末尾に連続して設定した半角空白文字は無効になる場合があります。このため,末尾に半角空白文字を使用しないでください。
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ユニット定義のコメント
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リリースコメント
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実行エージェントグループの説明文
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実行エージェントの説明文
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