5.3 冗長化について検討する
この節では,JP1/AJS3で対応している冗長化について説明します。不測の事態に備えるには,バックアップを実施するとともに,システムのある部分を二重化しておくことも有効です。障害が発生しても少ない影響で正常な運用に戻すことができます。JP1/AJS3では,ソフトウェアの冗長化(クラスタシステム)とハードウェアの冗長化(データベース,ネットワーク)に対応しています。
JP1/AJS3でシステムのある部分を冗長化した場合の例を次の図に示します。必要に応じて導入を検討してください。
- ソフトウェアの冗長化
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JP1/AJS3では,クラスタシステムに対応しています。クラスタシステムとは,複数のサーバシステムを連携して一つのシステムとして運用するシステムで,障害が発生しても業務を継続できるようになります。
クラスタシステムについては,OSやクラスタソフトなどのマニュアルを参照してください。また,クラスタシステムでJP1/AJS3を運用しているときの処理の流れについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 10. クラスタシステムでの運用」を参照してください。
- データベースの冗長化
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JP1/AJS3では,業務の定義情報や実行結果の管理にデータベースを使用しています。ハードディスクの機能で冗長化を検討してください。例えば,ハードディスクをRAID構成にすることで冗長化が図れます。
- ネットワークの冗長化
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JP1/AJS3では,複数のNICを持つホストにJP1/AJS3 - Manager,JP1/AJS3 - Agent,またはJP1/AJS3 - Viewをインストールし,そのホストから複数のLANに接続してJP1/AJS3を運用するシステム構成に対応しています。
なお,JP1/AJS3の通信設定は,JP1/Baseの通信設定に従っています。JP1/Baseの通信設定については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のJP1/Baseの通信方式,およびネットワーク構成に応じたJP1/Baseの通信設定の記述を参照してください。