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JP1 Version 11 JP1/Service Level Management


5.3.6 JP1/PFMでのJP1ユーザーの設定例

この例では,JP1/SLMのユーザーを新規に登録して,JP1/SLMおよびJP1/PFMの監視に必要な操作権限を付与します。また,JP1/PFMの監視対象となる業務グループと業務グループに含める監視対象ホストを設定します。

なお,実際にJP1/SLMでJP1/PFMのどの監視項目を監視するかについては,ここで示した設定をした上で,JP1/SLMの[設定]画面で設定する必要があります。JP1/SLMの[設定]画面での設定については,「3. 監視対象サービスの監視と監視に必要な設定」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 前提条件

この設定例の前提条件は,次のとおりです。

(2) JP1/SLMを利用するJP1ユーザーの設定

JP1/Baseでの作業

JP1/BaseをインストールしたホストのAdministrators権限を持つユーザーが,新規JP1ユーザーとして,user01を登録します。登録は次の流れで実行します。なお,前提となる作業や操作の詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のJP1ユーザー(標準ユーザー)を設定するための説明を参照してください。

  1. Administrators権限を持つユーザーとしてJP1/Baseを起動して,[JP1/Base環境設定]ダイアログボックスの[認証サーバ]タブの[JP1ユーザー]の[追加]ボタンをクリックする。

  2. 表示された[JP1ユーザー]ダイアログボックスで「user01」を登録する。

    [JP1ユーザー]の[ユーザー名]にuser01が表示されます。

  3. [JP1ユーザー]の[ユーザー名]からuser01を選択する。

    選択すると,[JP1資源グループ別権限レベル]にそのユーザーがアクセスできるグループ(JP1資源グループ)とそのグループに対する権限レベル(JP1権限レベル)が表示されます。

  4. [JP1資源グループ別権限レベル]の[追加]ボタンをクリックする。

    [JP1資源グループ詳細]ダイアログボックスが表示されます。

  5. 「JP1資源グループ」に「serviceA」(サービスグループAに対応するJP1資源グループ名)を入力して,「所有する権限」に「JP1_ITSLM_Admin」を追加する。

  6. [OK]ボタンをクリックする。

作業の結果

JP1/SLMを利用するユーザーとしてuser01を登録し,serviceAに対するサービスグループ管理者の権限を設定できました。

(3) JP1/PFMと連携するための設定の追加

JP1/Baseでの作業

登録したuser01に対して,JP1/PFMと連携するための設定を追加します。なお,作業は(2)と同様にJP1/BaseをインストールしたホストのAdministrators権限を持つユーザーが実行します。

  1. [JP1/Base環境設定]ダイアログボックスの[認証サーバ]タブの[JP1ユーザー]に表示されたJP1ユーザーから,user01を選択する。

  2. [JP1資源グループ別権限レベル]の[追加]ボタンをクリックする。

    [JP1資源グループ詳細]ダイアログボックスが表示されます。

  3. 「JP1資源グループ」に「resource01」(業務グループ1に対応するJP1資源グループ名)を入力して,「所有する権限」に「JP1_PFM_Operator」を追加する。

  4. [OK]ボタンをクリックする。

  5. [認証サーバ]タブの[JP1ユーザー]でuser01を選択した状態で,再度[JP1資源グループ別権限レベル]の[追加]ボタンをクリックする。

    [JP1資源グループ詳細]ダイアログボックスが表示されます。

  6. 「JP1資源グループ」に「resource02」(業務グループ2に対応するJP1資源グループ名)を入力して,「所有する権限」に「JP1_PFM_Operator」を追加する。

  7. [OK]ボタンをクリックする。

作業の結果

JP1/SLMを利用するユーザーであるuser01に対して,JP1/PFMの業務グループに対応するJP1資源グループであるresource01およびresource02を監視するための権限(JP1_PFM_Operator)を設定できました。

(4) 業務グループの定義

JP1/PFMで監視対象ホストをまとめる業務グループを定義して,JP1資源グループと対応づけます。なお,前提となる作業や操作の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の業務グループの設定と運用についての説明を参照してください。

JP1/PFM - Managerでの作業

次の手順で業務グループを定義してください。

  1. 業務グループ1に対応する業務グループ定義ファイルを作成して保存する。

    次の内容の業務グループ定義ファイルを作成します。

    • 業務グループ名として「gyoumu01」を指定する。

    • JP1資源グループ名として「resource01」を指定する。

    • ホスト名として「host01」「host02」を指定する。

  2. 業務グループ2に対応する業務グループ定義ファイルを作成して保存する。

    次の内容の業務グループ定義ファイルを作成します。

    • 業務グループ名として「gyoumu02」を指定する。

    • JP1資源グループ名として「resource02」を指定する。

    • ホスト名として「host03」を指定する。

  3. 業務グループ定義ファイルの妥当性を検証した上で,JP1/PFMにインポートする。

作業の結果

user01が監視するJP1資源グループであるresource01およびresource02に対して,JP1/PFMの業務グループを対応づけ,監視対象のホストを定義できました。

(5) 関連項目