5.1.5 JP1/SLMをインストールする
JP1/SLMをインストールする方法は,JP1/SLM - ManagerとJP1/SLM - URで共通です。また,どちらからインストールしてもかまいません。
(1) 作業の前に
OSのAdministratorsグループに属するユーザーアカウントであることを確認してください。
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導入済みのJP1/SLMをバージョンアップする場合は,まず,バージョンアップ前のデータのバックアップを取得してください。バックアップの取得方法については,「8.1.1 定義ファイルのバックアップを取る」および「8.1.2 データベースのバックアップを取る」を参照してください。
(2) 作業手順
提供媒体を該当するドライブに入れる。
起動したインストーラーの指示に従ってインストールを進める。
インストール時には,次の項目を設定します。
- ユーザー情報
[ユーザー名]
最大50文字の文字列を指定してください。
[会社名]
最大80文字の文字列を指定してください。
- インストール先フォルダ
デフォルトでは次のフォルダが設定されます。
システムドライブ:\Program Files\HITACHI\JP1ITSLM
- インストール先フォルダについての注意事項
インストール先フォルダを変更する場合,絶対パスで半角35文字以内の文字列を指定してください(全角文字での指定はできません)。
UNC表記はできません。
ネットワークドライブは指定できません。
インストール先フォルダのパス中には「#」を指定できません。
先頭が小文字の「u」で始まるフォルダは指定できません。
JP1/SLM - Managerがインストールされているホストに対してJP1/SLM - URをインストールする場合,JP1/SLM - URのインストール先フォルダはJP1/SLM - Managerをインストールしたときに指定したフォルダとなり,別のフォルダは指定できません。同様に,JP1/SLM - URがインストールされているホストに対してJP1/SLM - Managerをインストールする場合も,JP1/SLM - Managerのインストール先フォルダはJP1/SLM - URをインストールしたときに指定したフォルダとなり,別のフォルダは指定できません。
インストーラーが正常に終了すれば,インストールは完了です。
(3) 補足事項
JP1/SLM - Managerをインストールしたホストには,JP1/Baseをインストールする必要があります。
JP1/Baseのインストール方法については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
JP1/SLM - ManagerおよびJP1/SLM - URをインストールしたホストの時刻は,GMTを基準とします。一方,JP1/SLM - Managerにログインする監視者のマシンでは,そのマシンのタイムゾーンが基準となります。
JP1/SLMによる監視結果をレポートで確認したり,出力したりする場合には,それぞれのホストのタイムゾーンを一致させる必要があります。
レポートについての詳細は,「4.5 レポートの作成」を参照してください。
JP1/SLM - ManagerまたはJP1/SLM - URのインストール時に,統合トレース機能(HNTRLib2)がインストールされます。このとき,Windowsのシステム環境変数PathにHNTRLib2のパス(システムドライブ:\Program Files\Common Files\Hitachi)が追加されます。
JP1/SLM - ManagerまたはJP1/SLM - URをインストールしたホストに対して,同じバージョンのJP1/SLM - ManagerまたはJP1/SLM - URをインストールする場合は,インストーラーで[修復]を選択してください。[修復]を選択した場合,インストーラーによって作成されたフォルダおよびファイルはすべてインストール直後の状態に戻ります。ただし,セットアップコマンドが作成したファイル,ならびにユーザーが作成したフォルダおよびファイルの状態は変更されません。
JP1/NETM/DMを使ったリモートインストール(ソフトウェアの配布)によって,インストール対象ホストにJP1/SLM - ManagerまたはJP1/SLM - URをインストールすることもできます。ただし,JP1/NETM/DMを使ったリモートインストールでは,インストール画面は表示されないため,デフォルトのユーザー情報およびインストール先フォルダでインストールされます。リモートインストールの場合は,JP1/SLM - ManagerまたはJP1/SLM - URをインストールしたホストに対して,同じバージョンのJP1/SLM - ManagerまたはJP1/SLM - URを再度インストールすることでプログラムの修復ができます。
JP1/SLMを「システムドライブ:\Program Files\」下にインストールする場合,システムドライブの直下に「Program」という名称のフォルダまたはファイルがあると,インストールに失敗します。「Program」という名称のフォルダまたはファイルがないことを確認して,インストールを実行してください。