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JP1 Version 11 パフォーマンス管理 基本ガイド(サービスレベル管理編)


6.2.1 エラーまたは警告の原因となった事象の発生時期を確認する

[ホーム]画面,[リアルタイム監視]画面および[問題調査]画面を使用して,エラーまたは警告の原因となった事象の発生時期を確認します。この操作は,監視者が実施します。

サービスグループ全体の状況を把握した上で,対象とする監視対象サービスを特定してイベントの原因を調査したい場合は,[ホーム]画面を使用します。また,特定の監視対象サービスに注目している場合に,その監視対象サービスで発生したイベントの原因を調査したいときは,[リアルタイム監視]画面を使用します。

〈この項の構成〉

(1) 作業の前に

(2) 作業手順

この作業で使用する[ホーム]画面,および[問題調査]画面を次に示します。

  1. [ホーム]画面が表示されていない場合は,[ホーム]ボタンをクリックする。

    [現在のサービスグループ状況サマリー]エリア,[要注意サービス]エリア,および[過去7日間の発生イベント一覧]エリアが表示されます。

    どの監視対象サービスを調査対象とするかをイベントの発行状況から判断したい場合は,手順2.に進んでください。

    調査したい監視対象サービスが明確になっている場合は,手順3.に進んでください。

  2. [ホーム]画面の[過去7日間の発生イベント一覧]エリアから,確認したいエラーまたは警告を選択し,該当する行の[詳細]列をクリックする。

    選択したエラーまたは警告について,[問題調査]画面の[性能グラフ]タブが表示されます。なお,[性能グラフ]タブが表示されるのは,サービス性能に関するイベントを選択したときだけです。

  3. [問題調査]画面の[イベント/性能グラフ]エリアの[性能グラフ]タブの性能グラフで,原因となった事象の発生時期を確認する。

    性能グラフを確認して,サービス性能の平均値がベースラインから大きく離れ始めた時間帯を探します。性能グラフでは,サービス性能の変化の大きい個所が色付きの帯で表示されます。そのため,色付きの帯で示された部分は,エラーまたは警告の原因となった事象が発生した時期である可能性があります。

    エラー原因となった事象が発生した時期は,[ノード状態表示]プルダウンメニューで「ノードの状態表示」を選択しても調査できます。[ノード状態表示]プルダウンメニューで「イベント」を選択している場合,イベントが発生した時刻の上部に発生したイベントを示すアイコンが表示されます。イベントが発生した時点に絞って状態を表示するため,調査する上での基点を探すのに有効です。[ノード状態表示]プルダウンメニューで「監視項目状況」を選択すると,発生しているイベントを示す帯がグラフ上部に表示されます。帯の表示をたどることで,イベントの発生経過を調査できます。

    なお,性能グラフに表示する項目は変更できます。表示項目をクリックして[表示項目選択]ダイアログを表示し,表示したい項目を選択してください。

  4. [図データ]をクリックして,構成情報を表示する。

    構成情報では,監視対象サービスのどの監視項目がエラーになったのか確認できます。

なお,性能グラフでは,過去のサービス性能も確認できます。確認する方法については,「6.3.1 監視対象サービスの過去のサービス性能を確認する」を参照してください。