1.5.2 JP1/SLM - URをセットアップする
JP1/SLM - URのセットアップは,実行環境を作成するために実行します。この操作は,システム運用者が実施します。
(1) 作業の前に
OSのAdministratorsグループに属するユーザーアカウントであることを確認してください。
セットアップの前に,セットアップの対象となるJP1/SLM - URをインストールしてください。
インストールについては,「1.4.1 JP1/SLMをインストールする」を参照してください。
(2) 作業手順
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JP1/SLM - URをインストールしたホストのネットワークアダプターアドレス,およびIPアドレスを確認するためのコマンドを実行する。
実行するコマンドは次のとおりです。
JP1/SLM - URのインストール先フォルダ\ur\bin\jslmurnals
ネットワークアダプターアドレス,およびIPアドレスを確認するためのコマンドの詳細については,「付録A コマンド」の「付録A.5 jslmurnals(ネットワークアダプターアドレスとIPアドレスの表示)」を参照してください。
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jslmurnalsコマンドを実行して確認した情報を基に,セットアップに必要なオプションファイルを作成する。
オプションファイルについては,「付録A コマンド」の「付録A.6 jslmursetup(JP1/SLM - URのセットアップ)」を参照してください。
作成したオプションファイルを任意のフォルダに格納する。
オプションファイルの格納先は,格納先でのオプションファイルの名称(任意)を含めた絶対パスが255バイト以内の文字列になるようにしてください。
セットアップコマンドを実行する。
実行するセットアップコマンドは次のとおりです。
JP1/SLM - URのインストール先フォルダ\ur\bin\jslmursetup△オプションファイルの絶対パス
セットアップコマンドの詳細については,「付録A コマンド」の「付録A.6 jslmursetup(JP1/SLM - URのセットアップ)」を参照してください。
コマンドが正常に終了すれば,JP1/SLM - URのセットアップは完了です。
セットアップ完了時のサービスのデフォルトの起動方法は,次のとおりです。
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「JP1/SLM - User Response Service」
(サービス名:JP1_ITSLM_UR_Service,デフォルトの起動方法:手動)
サービスのデフォルトの起動方法を切り替えた場合,JP1/SLM - URを再セットアップすると,デフォルトの起動方法に戻りますのでご注意ください。
(3) 補足事項
JP1/SLM - URをセットアップしたホストでファイアウォールを設定している場合,セットアップ時に使用したオプションファイルの定義項目「ur_port」に指定したポート番号を開放してください。なお,オプションファイルの設定を変更する場合には,ファイアウォールの設定も変更する必要があります。また,次の項目についても確認してください。
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JP1/SLM - URとJP1/SLM - Manager間での通信で利用するエフェメラルポートが開放されているか。
開放されていない場合は,エフェメラルポートを開放するか,または,次のプログラムの通信を許可するように設定してください。
・JP1/SLM - URのインストール先フォルダ\ur\bin\system\jslmuUR.exe
・JP1/SLM - URのインストール先フォルダ\ur\bin\system\jslmuRMI.exe
・JP1/SLM - URのインストール先フォルダ\ur\system\sdp\bin\sdppcap.exe
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JP1/SLM - URをセットアップしたホストの時刻を調整する場合は,すべてのJP1/SLM - ManagerおよびJP1/SLM - URを終了した上で実施してください。
JP1/SLM - URの時刻調整をする場合,JP1/SLM - Managerの時刻に合わせるように調整してください。時刻を調整した結果,JP1/SLM - URの時刻戻りが発生しても,JP1/SLM - URの起動に当たって時刻戻りが発生した分の時間経過を待つ必要はありません。ただし,JP1/SLM - URの時刻を戻した状態で監視対象サービスの監視を開始した場合,過去に監視した最後の時刻を超過するまで,JP1/SLM - URが取得するサービス性能は破棄されます。