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Hitachi System Information Capture リファレンス 


9.6.3 システム統計情報ファイル

システム統計情報ファイルの容量設定

システム統計情報ファイルは、システムテスト支援のプロセス毎にUNIXファイルを作成し、作成したファイルをラウンドロビン方式で使用します。

システム統計情報ファイルのサイズ、およびファイル数は、ディスク容量と保存しておくシステム統計情報の量を考慮して設定してください。1日分のシステム統計情報を保存できるように設定することを推奨します。

統計ファイルのサイズ、およびファイル数の見積もり方法を以下に示します。

まず全体のシステム統計情報量の計算式を示します。

求めた結果に安全率として1.2程度を掛けることを推奨します。

全体のシステム統計情報の量(T)= 1312×n+↑1312×n÷(b×1024)↑×96+96×f

システム統計情報取得間隔毎に取得するシステム統計情報のバイト数 :1312

1ブロック毎に付加する情報のバイト数 :96

n=システム統計情報取得回数。

システムテスト支援のプロセス実行時間をシステム統計情報取得間隔(statistical_information -u interval_time設定値)で割って求める。

b=システム統計情報ブロックサイズ(statistical_information -b blocksz設定値)

f=システム統計情報ファイル数(statistical_information -f fileno設定値)

全体のシステム統計情報の量(T)から、statistical_information -f fileszに設定するシステム統計情報ファイルのサイズを求めます。(単位はキロバイト)

システム統計情報ファイルのサイズ=↑↑T÷f↑÷1024↑

求めたファイルのサイズがstatistical_information -f fileszに設定できる上限値を超える場合は、statistical_information -f fileno設定値を大きくして再計算してください。下限値より小さい場合は、下限値を指定してください。

以下に計算例を示します。

統計情報取得回数:60秒間隔で6時間実行
6×3600÷60=360回                        360
statistical_information -b blocksz        200(省略値)
statistical_information -f fileno           3(省略値)

T=    1312×360
   +↑1312×360÷(200×1024)↑×96
   +96×3
 =458211バイト
1.2倍する
 =549854バイト

統計情報ファイルのサイズ=
 ↑↑ 549854÷3↑÷1024↑ 
 =179キロバイト
下限値より小さいので、下限値の4000を設定する。

システム統計情報ファイルの作成と削除

システム統計情報ファイルはシステムテスト支援プロセス起動時にシステムテスト支援が作成します。古いファイルが残っている場合は、上書きして使用します。そのためシステムテスト支援の管理者がシステム統計情報ファイルの作成と削除をする必要はありません。

システム統計情報ファイルの保存

システム統計情報ファイルのバックアップを保存する場合は、cpコマンド、mvコマンドなどでバックアップを保存してください。

システムテスト支援実行中にシステム統計情報ファイルのバックアップを保存する場合は、システム統計情報ファイルスワップ時に出力されるKFSE85400-Iメッセージをきっかけとして、スワップ元ファイルを保存することを推奨します。