Hitachi

Hitachi System Information Capture リファレンス 


9.6.2 TASKTMファイル

TASKTMファイルの容量設定

TASKTMファイルは、システムテスト支援のプロセス毎にUNIXファイルを作成し、作成したファイルをラウンドロビン方式で使用します。

TASKTMファイルのサイズ、およびファイル数は、ディスク容量と保存しておくTASKTM情報の量を考慮して設定します。1日分のTASKTM情報を保存できるように設定することを推奨します。

TASKTMファイルのサイズ、およびファイル数の見積もり方法を以下に示します。

まず全体のTASKTM情報量の計算式を示します。

求めた結果に安全率として1.2程度を掛けることを推奨します。

全体のTASKTM情報の量(T)= 256×n+↑256×n÷(b×1024)↑×96 +(96+40×(v + g))×f

1電文毎に取得するTASKTM情報のバイト数 :256

1ブロック毎に付加する情報のバイト数 :96

1ファイル単位に付加する情報のバイト数 :96 + 40×(v + g)

n=RPC電文数(キャプチャした電文数とテスト対象システムから受信した電文数の合計)

v=RPC要求先のサービスグループ名の数

g=RPC要求先のサービス名の数

b=TASKTMブロックサイズ(tasktm_information -b blocksz設定値)

f=TASKTMファイル数(tasktm_information -f fileno設定値)

全体のTASKTM情報の量(T)から、tasktm_information -f fileszに設定するTASKTMファイルのサイズを求めます。(単位はキロバイト)

TASKTMファイルのサイズ=↑↑T÷f↑÷1024↑

求めたファイルのサイズがtasktm_information -f fileszに設定できる上限値を超える場合は、tasktm_information -f fileno設定値を大きくして再計算してください。

以下に計算例を示します。

RPCの電文数:1分間に10000電文で6時間実行
10000×360=                               3600000
RPC要求先のサービスグループ名の数              100
RPC要求先のサービス名の数                      200
tasktm_information -b blocksz                  200(省略値)
tasktm_information -f fileno                     3(省略値)

T=    256×3600000
   +↑256×3600000÷(200×1024)↑×96
   +(96+40×(100+200))×3
 =921640788バイト
1.2倍する
 =1105968946バイト

TASKTMファイルのサイズ=
 ↑↑ 1105968946÷3↑÷1024↑ 
 =360016キロバイト

TASKTMファイルの作成と削除

TASKTMファイルはシステムテスト支援プロセス起動時にシステムテスト支援が作成します。古いファイルが残っている場合は、上書きして使用します。そのためシステムテスト支援の管理者がTASKTMファイルの作成と削除をする必要はありません。

TASKTMファイルの保存

TASKTMファイルのバックアップを保存する場合は、cpコマンド、mvコマンドなどでバックアップを保存してください。

システムテスト支援実行中にTASKTMファイルのバックアップを保存する場合は、TASKTMファイルスワップ時に出力されるKFSE85400-Iメッセージをきっかけとして、スワップ元ファイルを保存することを推奨します。