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Hitachi System Information Capture リファレンス 


9.6.1 メッセージログファイル

メッセージログの保存

ファイルサイズとファイル数

ログファイルのサイズは、システム定義にて設定可能です。ログファイルのサイズはシステムテスト支援定義のメッセージログ関連定義message_logの-f fileszに指定します。

定義の設定方法は、「3.13 メッセージログ関連定義(message_log)」を参照してください。

ログファイルのファイル数は、10ファイル固定とします。

ハードディスク容量などのシステム構成を考慮してシステム定義を設定してください。

ログファイルのバックアップ

ログファイルは複数ファイルのラウンドロビン方式で使用するため、ログファイルの切替が発生すると古いファイルを上書きで再利用します(ファイル内容を初期化(ファイルサイズを0)して使用します)。したがって、ログファイルの内容を保存したい場合には古いログファイルをバックアップする必要があります。

システムテスト支援ではログファイルを切り替えた場合にその旨を示すメッセージログKFSE81901-Iを出力するため、当該メッセージをログファイルのバックアップ契機に使用できます。

KFSE81901-Iメッセージが出力されるタイミングで、メッセージログのバックアップを取得して、同一論理ボリューム上でファイル移動(mvコマンド)することを推奨します。

但し、JP1/Baseを使用しシステムテスト支援のメッセージログファイルを監視したい場合のバックアップ方法は、ファイル移動(mvコマンド)ではなくファイル複写(cpコマンド)で行ってください。ファイル移動を行うと、メッセージログファイルの削除と同じ扱いとなるためファイル移動を行ったメッセージログファイルはJP1/Baseの監視対象外となります。

図9‒14 メッセージログファイルの使用例

[図データ]

プロセス起動時、該当ファイル名称のファイルがある場合はデータをクリアして使用(更新日付の最古のものから上書きで再利用)し、無い場合は作成して使用します。

メッセージログの障害時運用

ログファイルへの出力エラーなど何らかの要因でログファイルへのメッセージログ出力が失敗した場合、メッセージログファイルの運用とシステムテスト支援の動作は下表のようになります。

表9‒9 メッセージ出力失敗時のメッセージログファイルの運用とシステムテスト支援の動作

切り替え可能な

メッセージログファイル

メッセージログファイルの運用

システムテスト支援の

動作

あり

メッセージログファイルを切り替えて使用

動作続行

なし

(全メッセージログファイルが使用不能になった場合)

メッセージログ出力を中止

異常終了